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ゴサイクンダ レイクトレック - DAY 3
2023年9月中旬に、ネパール・ゴサイクンダへトレッキングに行きました。その3日目、シン・ゴンパ(3,300m)からゴサイクンダ(4,400m)までの記録です。
シン・ゴンパの朝
5:50起床。深夜まで降り続いた雨は朝にはあがっていた。ようやく宿からの眺めを堪能。シン・ゴンパは尾根の南側に位置しているため、ランタンやマナスルなどの雪山は尾根に隠れて見えない。
朝食はチベタンブレッドを選択。チベタンブレッドは重たいナンという感じ。日本の柔らかいパンやナンに比べると硬めに感じる。この後しばらく食事のメニュー選びに苦戦することになる。
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シン・ゴンパ出発
7:30出発。樹林帯が続く緩やかな尾根に沿って高度を上げていく。
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標高3,500mを超え、富士山と同等の標高になるが、まだ10mを越す木々が生い茂る樹林帯が続くことに不思議な感覚を覚える。見た目は熊野古道に似ているが、空気はかなり薄く息苦しい。
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ランタン・リルン
この辺りで携帯の電波が入らなくなる
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樹林帯はここで終わり
ロウリビナヤク(3,960m)で昼食
10:40、眺めのいいロッジで少し早めの昼食。食欲がないためスープで済ませる。1時間ほど休憩して、ゴサイクンダへ向け出発。脚は疲れていないが、息苦しく思うようにペースを上げられない。ガイドやネパール人たちはスイスイ登る。高山病のこともあるので、意識的に深く呼吸しながら焦らずゆっくり登る。
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ゴミ問題
ロウリビナヤクから尾根を登っていくと、小さな石造りのゴンパと、その周辺に仮設の茶屋跡、そしてテント場を思わせる整地された広い土地が現れる。おそらくシーズン中はキャンプ地になると思われるその土地の周辺には、大量のゴミが散乱していた。これまでも(そしてこの後も)登山道には、いくつもゴミが散見されたが、ここが一番ひどかった。工業化される以前の習慣のまま今日まで来ているという感じで、ネパール人はよく街中でゴミをポイ捨てします。それは聖地がある山の中でも変わらないようで…ネパール人の意識や習慣が変わるには、まだまだ時間がかかりそうです(流石にガイドやポーターは外国人の前でポイ捨てはしませんでした)
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片方はドア無し
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ゴサイクンダ(4,400m)到着
アップダウンを繰り返しながら尾根の南面を歩き、14時に目的地ゴサイクンダに到着。「クンダ」とは、この周辺の聖なる湖を指す言葉。このエリアにはゴサイクンダの他にも大小様々な湖が点在する。
湖畔に建つ4-5軒のホテルのうち、いちばん手前の HOTEL TIBETにチェックイン。期待していたWi-Fiは、このエリア全体で故障中。SIMの電波はもちろん入らずネットは完全に不通。この辺りは太陽光発電のため充電もできず、モバイルバッテリー頼りとなる。
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このチームとは、ここで出会ってから最後まで同じ行程、同じ宿だった
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ロッジの客室は全部で10室ほど。シーズン中、混み合う日には相部屋になることもあるそう。その時、ガイドやポーターは食堂で雑魚寝になるとのこと。
湖周辺を散策
15:30、湖畔を散歩。ゴサイクンダで宿泊するのは、ほぼ外国人観光客。ネパール人はここで宿泊せず、陽があるうちに下山する人が多い。そのため、夕方の湖周辺は人もなく静か。自然の音しかしない。
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静寂の中、雲間から陽が差し、神秘的な雰囲気が湖を覆う。ゴサイクンダから100mほど下がった位置にある湖・バイラヴクンダへ、大量の水が流れ落ちる。4000m超の世界とは思えないほど豊富な水量が蓄えられている。湖畔を歩いていると、ここが聖地となった理由が理屈抜きに分かるような気がする。
残念なことに、この湖周辺にもゴミが落ちているが、その一方で、外国人であり非ヒンドゥー教徒である旅行者が、何の制限も受けず聖地を散策できる自由があることも事実で、これらはネパールという国の緩さや自由度の表裏なのかと思ったりもしました。
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ゴサイクンダの周囲には大小いくつもの湖があり、それぞれ滝や川などでつながっている
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飯はやっぱりダルバート
夕食の時間まで、たっぷりと湖畔を散策した。この日は昼食を軽めに済ませていたので、夜は肉が食べたくなる。ほとんどがベジタリアンメニューの中、唯一「Chicken」を冠したチキンマカロニスープを注文。卓上に現れたのは…茹でたマカロニが入ったチキンコンソメスープ…残念。
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日中あれだけ放牧されていた羊たちはどこへ…?
ガイドによると国立公園内での殺生は禁じられているそうで、さらに電気が通っていないエリアのため冷蔵庫もなく、基本ベジタリアンメニューしかない模様。それが分かっていれば、大人しくダルバートにしたものを。ガイドやポーターがほぼ毎食ダルバートに固定している理由が何となく分かった夜でした。