My New Journey at KabuK Style
約3年半勤めた株式会社メルカリを退職します。4月15日が最終出社でした。退職の理由は至ってシンプルで、私が魂を燃やせる新たな会社が見つかったからです。
メルカリでは多くの方にお世話になりました。是非、私のチャレンジを見守り、また応援頂けましたら幸いです。
KabuK Style - トラベルフィンテックカンパニー
私が次のチャレンジに選んだのは、株式会社KabuK Style(カブクスタイル)です。2019年創業、現在は旅のサブスクHafHというサービスを開発・提供しているスタートアップ企業です。
KabuK Styleには昨年11月末からすでに業務委託で関わっていましたが、5月1日から100%コミットする形になります。ここで私が担う役割や責任、それらを通して実現したいことなどは、また別の記事であらためて紹介します。今回は、私を転職へと突き動かした要素について、自分の現在の思いの記録という意味を込めて、少し書いてみます。(注:エモい文章です)
自分の魂を燃やせる場所
前職のメルカリは、私にとって魂を燃やすことができた会社でした。
私がメルカリに転職した3年半前というのは、成長したベンチャーで必ずといっていいほど起きる、複雑なソフトウェアにどう立ち向かうのかという問題に対して、一つのアプローチとしてのマイクロサービス化を始めていた時期でした。そこにマネージャーという立場で入社したことで、ソフトウェアと組織の両面に一定の責任を持って物事を進めていくという経験ができました。これは、メルカリのその時期にしか得られないとても貴重な経験でした。仕事内容だけでなく、多様な仲間と一緒に仕事ができること、自分たちのサービスが倫理的にどうあるべきなのかをしっかり議論していることなど、誇りを持って働ける素晴らしい環境でした。メルカリでの仕事を今振り返って、私の人生の一時期を捧げるのに十分なチャレンジだったと言えるし、自分が下したメルカリへ転職するという決断に対して、当初見込んだ以上の未来を得られたと自信を持って言えます。
次に働くKabuK Styleは、私にとって、メルカリ以上に魂を燃やせる場だと確信しています。それは、次の2つの要素が揃っているからです。
自分が今持っているスキル・経験をフル活用できる・する必要がある
大きく責任を持ち、自分の限界の壁を超えてラストマンシップで行動することが求められるし、行動できる
1つ目の自身のスキルという点で、私の最も大きな軸足はソフトウェアエンジニアですが、このスキルや知見を組織や事業により活かすために、チームのリーダーやエンジニアリングマネージャーをやりました。プロダクトマネジメントや事業・経営、組織変革等について僅かな実践も含めて学び、現場での実践知と統合してきました。このような統合された知識というのは、同程度の要素を同時に扱える環境で使って始めて活きます。特定の領域に閉じざるを得なくなると、むしろ力を削がれてしまうとも思います。身勝手にも思えますが、そうでなくては自分の魂が燃えないのです。(なお、自分一人で全部やってしまいたい、ということとは全く異なります。)
このように広い範囲に手を出すのであれば、手を出した先に無責任でいるわけにはいかないでしょう。自分の知っていることの内側に留まっていては、成すべき事が成せない場面が必ずあるはずで、その際は、下手でも自分がやる。他に誰もいなければ、最後は自分がやる精神で行動したい。このような状況に置かれることで、私の魂は燃えます。
熱めのことばかり書いてしまっていますが、他にも私が感じたKabuK Styleの魅力がいくつかあります。
ともに傾く仲間
100人未満の会社ですが、創業時からバリューにDIVERSITYが入っており、いろいろ魅力的な仲間が働いています。エンジニアチームと、それ以外でも、English Speakerのメンバーが在籍していて、英語を使う環境もあるのは私には魅力的です。
ミッションを実現するためには、普通ではない道、傾いた道を歩む必要が多くあるはずですが、それを超えていこうという気概のあるメンバーが集っていると強く感じます。
ビジネスの可能性
現在提供しているHafHは旅のサブスクで、宿泊施設がメインです。しかし、JALやJR西日本と交通手段をサブスク化する実証実験を行っており、今とは次元の異なる体験を創造するための積み上げも行っています。既存のビジネスの表面を変えるだけのようなサービスではなく、根本的に違ったものを実現したいと本気で考えている、そういうところに私は惹かれました。
自分がワクワクするか
何よりも、HafHというサービスを使って、自分自身が旅を身近なものとしたい。私は、(マインド的に)身軽でフットワークの軽い人でありたいと思っており、自分がそういう状態にあると感じていたいんです。自分をこのようなモードにセットしておくのに、HafHというサービスは最高です。この記事を、私は今、昨日まで過ごしていた東京のアパートではなく、HafHを使って予約した長崎のホテルから書いています。目的が先にあって旅行をするのではなく、旅行をすることで自分を身軽にする。こういう方は世の中に多くはいらっしゃらないかもしれませんが、私には、HafHがあることによってこの行動様式が後押しされるように感じられます。まさに今、今後の自分のライフスタイルが変わって行くことにワクワクしているんです!
このワクワクを、サービスの中の人としてサービスを進化させることによって、より大きなワクワクへ変えていきたい。こんなマッチポンプは、自分が使うサービスの開発企業で働くことの醍醐味ですよね。
今回は具体的なところに触れられませんでしたが、今後、私の描いていることや、現場での取り組みなどを書き綴っていきます。楽しみにお待ち下さい。