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君と出会って僕は父になる

「人」を撮り続けた写真家の子育てフォトエッセイ.

私は人間関係を表面上は構築できるけど,基本的に人に興味がない.
それは何かに自分が集中していると周りが見えなくなることから気づいた.
でも,家族ができるとそんなことも言ってられない.

仕事で家にいないことが多かった父とはそんなに話す時間がなかったので,あまり父親像がなかった.
ないならモデルを作る必要があるのだが,今までピンと来なかったが,この本に教えてもらった気がする.


理想を描く

子育ても,夫婦生活も最後まで終わりのゴールが見えないので,仮のゴール設定.

夫として

①夫婦で子育てというプロジェクトを運営できる夫
②妻自身の人生も豊かになるよう応援できる夫

父親として

①息子が興味をもったことはたくさんやらせてあげられる父親
②約束を守れる父親
③いつまでも応援してくれる父親

個人として

①バランスを保ちながらも突き抜けた成果をだすこと
②社会前進に一石を投じること

行動を起こしながら,良し悪しの感覚・感情を持って分解
たくさん失敗をしてきた
理想像を設定したからといって全部が全部できるはずがない
失敗しても困ることはない,と認識しておくこともとても大事

この3つのモデルになるから,父親も母親も大変ですよ.
チームとして一緒に話し合いながら進まないといけませんね.
著者同様,私も妻に甘えていました…


家庭を大事に

心掛けているのは「思いやる」というシンプルなこと.

思いを馳せる

そんな風に妻と息子に思いを馳せることで、僕自身についても考えるようになった。行動するようになった。
穏やかな家庭を作りたいという目標のもとに、思いやりをもつことができ、行動が変わっていく。

家族とは

幸せでいてほしい存在で、幸せにしたい存在


学ぶのは写真だけじゃない

最近は写真家の本を買ったはずなのに,写真よりも家族について学ぶことが多い.
家族や子どもがいなくてもうまい写真は撮れるけど,いい写真は家族の支えがあるからこそかもしれない.
いい写真家はよき父や母なのかもしれない.
そういう人だからこそ,いい写真が撮れるのではないかと思う.


著者紹介

写真家 矢野 拓実(やの たくみ)

1993年、宮崎出身。
2016年、フリーランスフォトグラファーとして活動。
2020年、息子誕生。



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