読書インプットとアウトプット
読書をする。最近は意識して本を読む時間を増やしている。
見栄もあるんだけれど(というかその部分が大半だろうか)、賢くならないと人間は成長しないという巷で言われる言葉に納得する部分があって、特に職場での「賢くならないと偉ならへん」は強く意識している。いや、社内政治が大半の要素を占めるのだろうけれど、政治よりも知識の量を増やして上に上がっていきたいという願望が今は強い。つまりは昇進よりも知識量増大の方が自分の優先度が高いということだ。
で、本を読むのはいいんだけれども確実にインプットができていないことがわかっている。今日も2冊の本を読んだけれども、あらすじがあまり思い出せないのだ。今日読んだ本は平川克美さんの『一回半ひねりの働き方』。これは巷で言われているビジネスによく言われる戦略や勝ち負け論を脱して、ビジネスをものを経由した人と人との交換活動に焦点を当てて行こうよということを解説した本だ。戦争で使われるターム「戦略」「奪い合い」といった言葉がビジネスで使われだしたが、つまりビジネスを「限られた資源の奪い合い」「誰かを貧しくさせることによって自身を富ませる」という戦争の論理で語るグローバリズムに反旗を翻し、昔々に始まった物々交換から連綿と続く交換活動を大事にしていこうよ、という筋であった(と思う)。平川さんはビジネスをされていた経験から語られる文章なんだけれども世にあるビジネス本にない切り口のテーマを取り扱うので好きである。哲学的なのかな?今回は贈与に始まる「不等価交換」や「反対給付」の言葉に関心が湧いた。次回はマルセル・モース「贈与論」や前から気になって本屋でパラパラとめくっていた岩野卓司「贈与論」を読んでみようと思う。
2冊めはフランクル『夜と霧』強制収容所で経験したことを心理学者としての視点から解説した一冊。前から読もうと思っていたけれど踏ん切りがつかず、この冬休みの課題図書として買った本だ。実際の体験に基づく話だが、今自分の環境の中ではとても想像がつかないことばかりで極限状態での人間の行動やマインドがどういったことになるのか大変参考になった。個人的に興味深かったのが極限状態では性欲がなくなるということと人間の本質は愛であるという説とアパシー「感情の消失」だ。そして内面の自由を侵されない限り人間は生きていくことができるという話も大変勉強になり、最近リスタートした瞑想活動などのマインドフルネスはこの先も続ける価値があるのだと確信した・
という感じで曖昧なことしか覚えていないんだけれども、こうして記録を残すことで多少は記憶に定着するのかなと期待して書いてみた。読書ノートをつけるのは面倒くさいが、手間を掛ければかけるほどに記憶の定着は良くなるだろうと思うので根気よく他の方法も継続してみる次第だ。
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