インテリアコーディネーターの役割(デザイン住宅でのカーテン施工時の盲点)
こんにちは^^ インテリアーディネーターのkoukiです。
先日街中を歩いていると、ハイブランドのショーウィンドウにかかったカーテンに目が留まりました。光沢感のある上質な生地に、吊元の納まりが美しいフラットレースのウェーブスタイルカーテン。レールは勿論天井に埋め込まれており、一切無駄のない見せ方に見惚れていました^^ しかし、そんな中デザイン住宅にも起こりうるある盲点に気が付いてしまったのです。
カーテンランナーの色問題
「カーテンランナー」というのは、カーテンレールにくっついている滑車の事を指し、カーテンをひっかける部分の事をいいます。住宅用として国内で流通しているカーテンランナーはホワイトやクリアなものが一般的なのですが、今回の店舗のようにカーテンを「天井付け」にした場合カーテンランナーが少し顔をのぞかせてしまう場合があるんです^^;天井が白い壁紙なら気になりませんが、最近のデザイン住宅では黒い天井やピーリング天井(木材を貼った天井)というのも増えてきましたよね。その場合、今回のようにカーテンランナーの色が悪目立ちしてしまう場合があるのです。
解決策はあるのか?
結論からいうと、今回の様なウェーブスタイルを採用したケースでの解決策は、現状では見つけられませんでした。「ウェーブスタイル」についてはまた別の記事で取り上げますが、ウェーブスタイルは、カーテン生地の吊元を美しく見せるために少し特殊な部品を用いて施工しています。その関係もあり、現状ではクリアのランナーを採用するのが一番目立たない方法かと。他にも、カーテン生地自体を白系のものにすればカーテンに同化してあまり目立たないかもしれませんね。(もし別の解決策をご存じの方がいらっしゃれば是非教えてください。)
インテリアコーディネーターの役割とは
インテリアコーディネーターというのは"色を決めたり家具を決めたりする人"という印象が強いと思うのですが、このように、お客様が気付きようのない細かい部分をお客様とメーカー・施工業者さんとの間に入り、綺麗に納める方法や解決策、その場合に掛かる費用などを算出しお家づくり全体のバランスを取っていく事も大切な役割となります。しかも超迅速に(笑)
空間をデザイン良くお洒落に見せるという花形の工程は実はほんの一部分にすぎず、9割はお客様が気付かない部分に先回りして最善の方法を導き出すバランサー的存在であるのが、インテリアコーディネーターの役割なのでした^^
余談ですが、このような場面で難しいのは、一度メーカーに問い合わせたからと言って最善の答えが見つかるわけではないという点。問い合わせた先のメーカー担当者さんや業者さんの経験値、またその方々と私たちの関係性によっても、「No」or「Yes」の返答が変わる場合がまれにあるのです。
「Yes」にたどり着くためにインテリアコーディネーター自信が妥協しない事も時に重要になってきます。
そしてその「Yes」を裏で支えてくれているのもまた、メーカーや施工業者さんであることを忘れずにいたいものです。
"家づくりはチーム戦"
私が新人の頃から大切にしている言葉です。
数ある記事の中からお読みいただきありがとうございました。今日の投稿が、あなたのお家づくりのヒントになれば幸いです。
Kouki
LIADESIGN|幸喜英美 Kouki Hidemi
二級建築士
インテリアコーディネーター
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(※HPは企業様向けです。一般のお客様のご相談はInstagramのDMからお答えしています。)