ラブコメ調和に人生は進まないんだと気づく
最近「弱者男性」なる言葉が流行っているので、誰に啓蒙するアテもないボトルメールとして書く。
執筆中に聴いていた曲。
まず、私は自分のことを「将来”弱者男性”と呼ばれる中年男性になるのだろう」と諦めかけている。
そんな理由で自身を「弱者男性予備軍(弱者男子)」と称するほどには自信がないことも分かっている。
男子高校生でそんなことを思うのは悪い意味でリアリストだと思われるだろうか。
でも自分の将来像を大まかに想像することは進路を考えることの一つだろう。
それが「いやだ！」と日記に書き溜めるほど嘆いていて「どうにかして逃げたい」と思っているありふれた高校生だ。
世に溢れるラブコメの実態を知った気分
これから健康な価値観と一定の人間関係を持った人にはなんのこっちゃな話をしていく。
友達も彼女もいないチー牛共、両目を開いてよく読んで。
世の中は、上に挙げた曲然り「ラブコメ」にあふれている。
それは、違法漫画サイトで「ラブコメ」「ギャグ・コメディ」「Ecchi」「異世界」とタグ付けされる類の予定調和な展開のマンガ(アニメ)かもしれない。
あるいは私が普段睡眠前に聴いている、巨乳美少女のイラストとピンクの太文字をサムネにしたASMR音声かもしれない。(こういうサイトにある)
あるいは上に挙げた曲然り、愛だの恋だのが歌詞にあるようなラブソングかもしれない。
あるいは「ガチ恋」なるファンがいるようなvtuberの配信やアイドルが作り出す世界観かもしれない。
それらが何故あるかというと、現実には存在しないから。
そんな現実で、何か満たされないものを抱えたクリエイティブなオタクが「せめて架空の中だけでも都合よく満たされたいじゃん！」と思ったから、恋と愛と性のバランスがいい感じな「ラブコメコンテンツ」を生み出し続けて今日に至るのだと思う。
「現実でもあり得るもの」をわざわざ創作するわけがない。外出ればタダでいくらでも見られるんだから一円にもならない。
本当は「現実にはありえないほど都合のいい世界」を架空の世界で再現しているにすぎないんだ。
だからラブコメに影響されて「高校入ったら部活全力でやって友達沢山作って可愛い彼女作ってセックスやってやるぞー！」なんて浮き足立つのは間違っているんだ。
また今では、分かりやすく予定調和な展開のものが増えてきた。
事故→転生→チート級能力→自分を好きな美少女が湧く→冒険していく内に…
親の再婚→元カノや幼馴染と同居→裸を見る機会が増える→親の居ぬ間に…
目覚めたらTS→女子特有のイベントのオンパレード→男子誑かして無双…
ラブコメ作者にも「こういう展開でありきたりな巨乳ミニスカ童顔描いとけばチー牛受けはするだろ」と打算的に考えている人がどれほどいるのだろう。
読者は「主人公のラッキーの連続やハーレムを自分に投影する妄想」で脳死した状態で読んでいるから、リアルと架空の差がどんどん広がっていやしないか。
それはまるで、自己啓発本を読了した時のハイになったあの感じと似ている。
ラブコメが一概に有害だとは思わない。ハマり方だって人によるだろう。
しかしアレは最早宗教である。思春期で未経験の男子には強すぎる猛毒である。
「ほどよく嗜む大人の遊びです」なんて分別がつけられる男子が思春期にいるわけないだろう！
マルチやパチンコと変わらない。現実から目を背けて目が死んだ人が主な客層である！ファン層である！
ラブコメやエロがR18である(べき)理由
R18と定められているものがどうしてR18なのか、ようやく分かった。今まで「18才未満に体験しなきゃR18の意味がないだろ！」と意味不明なことをほざいていたけれど。
現実が分からなくなって、理想が肥大化していくんだ。
ことラブコメにおいてはそうだ。
何も努力しない、才能も力も清潔感もないただただ受け身な自分を、見返りなしに好きになってくれる女の子など存在しない。いたとしたら魔性系だ。
言葉に出さないと自分の思いは伝わらない。
頬の筋肉を使わないと笑顔を作れない。
会話をしないと誰かの心中を推し量れない。
対人での距離感が掴めないと変な目で見られる。
独りではまず生きていけない。
そうだよね？そんなことを「普通の健康的な人」は幼い頃から感じ取って成長していく。
理想と現実のギャップに苛まれて、厳しい現実を呪って、散らかった部屋の中で匿名掲示板に毒吐くようになって、無敵の人になって、人生が壊れていく。
だからR18なんだよ。
何も、快楽や欲望としてのエロが児童に教育的な悪影響を及ぼして性犯罪者を育ててしまうからでも(性的)、
社会の闇を目の当たりにして心が荒んだ児童が生まれるのを防ぐためでも(反社会的)、
暴力に感化されて身近な人に面白半分で手をあげて前科者になる児童の発生を防ぐためでも(暴力的)ない。
早く気付いてほしい。
こんなの、健全じゃない。(主に)男子の性欲や承認欲求に確実に介入してくる不健全なものだ。
昔はそんなことで注意される男子はいなかった。
川っぷちに捨てられたエロ雑誌で学ぶようなオフラインな世界だった。
今は違う。ネットで無限に多様な性癖と過度な描写を含むようなエロ・ラブコンテンツの実態を知り尽くして注意できるような親は少ない。
親の世代ではないから。
私たちデジタルネイティブの世代では、次元隔ててリアルが遠のいていっている。ラブコメに依存したり性格が拗れていく。
とまぁ、断定はせずともそういう傾向にあるよって話
ソリューション
だからさ、能動的な趣味でも見つけよう？
仕事や勉強の話から段々相手の話に移していって、友達になろう？
グループワークなりを通じてリアルな女子とも交流しよう？
人の本能に介入するコンテンツとは距離をおこう？
マンガアプリやアイドルゲーなんてアンストしよう？
弱者男性は可哀想だけど、なりたくはないでしょ？
幸せになりたいでしょ？
もしラブコメが人生になる前に念じてほしい。
「ラブコメはあくまでオレの欲を満たすための道具！用済みになればヤリ捨てなんだよ！お前に人生握られてたまるか！」ってね。
ラブコメエロコメ中毒者にはその言い回しが丁度いい。
終わり
そんなことに気付いた。普通の人からしたら「何言ってんだコイツ頭おかしいんか」だろうけど、それに気づけただけでも大きな進歩だ。
そろそろいい文字数になってきたので筆を置く。
邪あ念
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