【書籍】多様なキャリアを築くー複業で見つける新たな可能性ーライフシフトラボ都築辰弥社長
『THE21 2024年3月号[40代・50代からの「キャリアシフト」成功術]』で、ライフシフトラボ社の都築辰弥社長が登場されておりました。「安全なキャリアシフトを導くミドルのための「複業」術」という記事が掲載されています(p51-p53)。私も同社のプログラムに参加して人事に関する支援を継続しています。その節は大変お世話になりました。
私も改めて読んでみて、初心に返ることができましたし、まさにチャレンジしてみてよかったと改めて感じたところです。詳細は実際の記事を講読いただくことにして、要点を紹介したいと思います。
そもそも「複業」とは、本業とは別にもう一つのキャリアを築くことを意味し、個人のスキルや経験を活かした副業活動の一形態です。この概念は、特に中高年層においてキャリアの多様化や収入源の確保、さらには自己実現の手段として注目されています。複業を成功させるための3つのステップには、自分に合った仕事の選択、市場の需要の確認、そして「もう一つのキャリア」として軌道に乗せるというプロセスが含まれます。
第1ステップでは、自身の経験や趣味を振り返り、それらを活かせる仕事を探します。これには、書店やスキルシェアサービスを利用して、市場の需要を確認することが含まれます。第2ステップでは、具体的にスキルシェアサービスに自分のスキルを「出品」してみることが推奨されます。ここでは、実際に市場での反応を見て、需要があるかどうかをチェックします。最終ステップでは、より高単価のプラットフォームへの移行や、SNSを活用した広報活動、人のネットワークを広げることで新規客を獲得する戦略が挙げられています。
成功する複業のパターンには、「代行業」、「顧問業」、「講師業」、「情報発信業」、「幹事業」という5つのカテゴリーがあり、それぞれが特定のスキルや性格を持つ人に適しているとされています。例えば、期限があるとやる気が出る人には顧問業が、人前で話すことに抵抗がない人には講師業が推奨されています。私はこれまでの人事経験をもとに、知識やノウハウをもとに助言やアドバイスをする「顧問業」を実践しています。
具体的な成功事例も紹介されています。営業一筋だったAさんが昭和式営業術の講師として、趣味でボードゲームに熱中していたBさんが研修講師として、そして資格を持ちつつタロットカードを趣味にしていたCさんがタロット占いとキャリア相談を組み合わせることで、それぞれが大きな成功を収めています。これらの例からは、一見すると特別なものではないかもしれない個人の経験や趣味が、複業という形で新たな価値を生み出し得ることが示されています。
複業における挑戦は、本業に影響を与えずに低リスクで行えるため、失敗を恐れずに新たなことに挑戦する姿勢が重要です。また、市場のニーズを把握し、効率的にPDCAサイクルを回していくことが、複業を成功に導く鍵となります。複業を通じて、本業では得られない収入の増加、仕事のやりがい、さらには未来のキャリアシフトの可能性まで、多岐にわたる利点を享受することが可能になるでしょう。
以下は、実際にライフシフトラボ社より支援を受けて複業への船出をしたという記録、また、実際に支援をした一例になります。
『THE21 2024年3月号[40代・50代からの「キャリアシフト」成功術]』は、複業の実践に限らず、社内転職、転職、起業など、種々の観点の記事が満載です。私も、新たな視点が多く見つかりました。是非ご覧いただくことをおすすめします。