円滑な関係構築のための「アサーティブ・コミュニケーション」
「アサーティブ・コミュニケーション」は、自分の考えや意見を率直に伝える、相手の意見を尊重しながらも自己主張する方法です。自分の意見がしっかりと伝わるだけでなく、相手とのコミュニケーションが円滑に進み、より建設的な関係を築くことができます。
「アサーティブ・コミュニケーション」について種々考察してみます。
考え・意見を示す際の課題
1次情報ではない意見、事実確認されていない意見は信頼されません。
理解されない面白くない議論に他者の意見をそのまま発言することは避けるべきです。
(注)
1次情報:自分が直接体験・経験することで得た情報
アサーティブ・コミュニケーションの特徴
自信があり、断定的に自分の考えや意見を伝えます。状況に応じて最適な伝え方をします。相手の意見にもしっかり耳を傾けます。
アサーションの誤解
言いづらいことをはっきりと言い、相手に負けないように伝えるのはアサーティブではありません。相手の意見を理解できないのは相手の責任ではなく、あるいは、自分の伝え方に問題があるかもしれません。
アサーティブではないコミュニケーション
上から目線や指導的な態度で、相手とコミュニケーションすることは避けるべきです。相手を認めずに忖度してしまうこともまた、アサーティブではありません。
アサーティブ・コミュニケーションの基本ーDESC法
アサーティブ・コミュニケーションの基本が「DESC法」です。これらのステップを意識し、コミュニケーションを行うことで、相手に対して明確に意見を伝えることができます。意識するだけでも大分違ってきます。
・Describe(事実を描写する・伝える)
・Express(自分の意見を伝える)
・Suggest(提案する)
・Consequence(結果を示唆する)
アサーティブなコミュニケーションのために
事実情報や1次情報から話を始めることが重要です。事実情報を必ず肯定する必要はありませんが、自分の意見を率直に伝えることが大切です。相手の尊重は、相手に伝わりやすい伝え方を考えることを意味します。
情報のゆがみ(情報の違いを理解)
ゆがんだ認知、感情によるゆがみ、論理展開の不備などにより情報が歪むことがあります。1次情報、2次情報、3次情報の違いを理解し、信頼性のある情報を伝えることが重要です。
(注)
1次情報:自分が直接体験・経験することで得た情報
2次情報: 直接体験・経験した人づてで得た情報
3次情報 :情報源が不明である情報
事実の確認と統計による検証
データの集計と統計解析は違う概念であり、統計による検定は重要な判断材料となります。例えば、多変量解析を行うことで、複雑な要因の影響を整理し、結果を予測することができます。
アサーティブ・コミュニケーションは、自己主張と相手尊重のバランスを保ちながらコミュニケーションを行うスキルであり、ビジネスや日常生活で非常に有用な能力であり、誰もが身につける必要があるでしょう。
以下「コミュニケーションをする際の基本姿勢」もご覧下さい。ここでもアサーティブ・コミュニケーションが求められます。
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