気をつけるべき考え方の「癖」(メンタルタフネス度を高めるため)
メンタルタフネス度を高めることは非常に重要です。高いメンタルタフネスは、ストレスへの耐性を向上させ、困難な時期に適応する力を養います。また、目標に対する集中力を維持し、ポジティブな心理的健康を促進します。さらに、メンタルタフネスはレジリエンスを高め、成長と発展を支える要素となります。メンタルタフネスを高めるためには、適切なストレス管理や自己肯定感の向上が重要です。
一方、以下のような考え方の「癖」に気をつけることで、大分改善するのではないかと思います。
1.自分のせいにしすぎる
良くない出来事が起こると、自分に関係がないにも関わらず、自分のせいかもしれないと考えることです。
例えば、人が怒っていると「自分のせいでは」と思ってしまうことがあります。しかし、他人の感情や行動は必ずしも自分に依存しているわけではありません。
2.ラベルを貼ってしまう
物事や人を「○○である」と悪い方に決めつけてラベルを貼り、一度貼ったら、そのラベルをなかなか剥がさないことです。
例えば、「この人は私のことが嫌いだ」と一度思うと、その考えにとらわれてしまいがちです。
しかし、人や物事は多面的であり、一度の行動や出来事だけで全てを判断することは避けましょう。
3.出来事に対し、過度の一般化をする
小さな出来事を元にして、すべての出来事が同じような結果になると一般化してしまうことです。
例えば、ある人から断られると「みんな私の頼みは聞いてくれない」と考えてしまうことがあります。
しかし、一つの出来事だけで全体を判断するのではなく、個別の状況や背景を考慮することが重要です。
4.完璧主義
物事を「白か黒か」で割り切り、完全でなければダメだと思いやすいです。
例えば、少しのミスも許せず、些細な仕事でも何度も確認し時間がかかってしまうことがあります。
しかし、完璧を求めすぎるとストレスを感じることになります。適度な妥協や柔軟性も大切です。
5.悲観的になりすぎる
確かな理由もないのに、悲観的な思いつきを信じ込んでしまうことがあります。
例えば、根拠はないが、周りから「仕事ができない奴」と思われている気がすると感じることがあります。
しかし、他人の考えを推測することは難しいものであり、自分の否定的な思い込みに囚われないようにしましょう。
6.ルールに縛られすぎる
自分や他人に対して「○○すべき」「○○でなければならない」とルールに縛りすぎて考えやすいです。
例えば、「一人でやるべき」と考えて、サポートが必要な時でも頼れないことがあります。
しかし、完璧な状態や特定のルールに固執する必要はありません。柔軟な考え方を持ち、適切な支援や協力を受け入れることも重要です。
7.物事の悪い点にばかり目がいく
物事の悪いところばかりが目につき、良い点やうまくいったことが見えなくなりやすいです。
例えば、人からの親切が目に入らず、ちょっとした口調から「やっぱり嫌われている」と思ってしまうことがあります。
しかし、ネガティブな視点に囚われず、ポジティブな要素や良い面にも目を向けることで、よりバランスの取れた視点を持つことができます。
8.短所、失敗にとらわれすぎる
自分の短所や失敗を実際より大げさに考えて、反対に自分の長所や成功を実際より小さくとらえやすいです。
例えば、ちょっとした失敗を重く受け止め、うまくいったことを「まぐれだ」と考えてしまうことがあります。
しかし、自分の成果や良い点を適切に評価し、自信を持つことはメンタルタフネスの向上につながります。
上記のような考え方の癖に気をつけることで、より健全なメンタルタフネスを養うことができます。過度な自己評価やネガティブな思考パターンに囚われず、客観的な視点やポジティブな要素にも意識を向けることが大切といえるでしょう。