ヘビースモーカーだったあたしが、禁煙に成功した方法 その3
3のサイクルから4で結末する物語は壮大になる
さて、この3のサイクルは、
4のご褒美の間隔が、自動的に広がっていきます。
つまり、3秒我慢が3回で9秒。
そしてこれを9秒が3回で27秒。
これらを3回ずつ「乗算」していくと、やがて3週間になります。
それを3回で9週間、およそ3ヶ月です。
3ヶ月を3回で9ヶ月、9ヶ月を3回で27ヶ月というように、
次のステップアップに行くまでの条件が、
「年単位」なっていきます。
現在のあたしは、3年吸わないを3回をすぎ、
次の9年吸わないの8年目に入りました。
来年で9年が3回の2回目がクリアーです。
ですから、思い立ってからおよそ20年、
タバコを吸わない生活記録を更新中です。
臨床実験としては上々でしょう。
「絶対やめるんだ!」と強く決意すると失敗する
人は強制されると「反発」する心理がどうしても働きます。
よく小中学生の時、「宿題終わったの?」と親に言われて
「いまやろうと思ってたのに!」と言って
かえってやらないでしまった。
というあれです。
この反応のことを心理学では、心理的リアクタンスと呼んでいます。
J・W・ブレームさんという心理学者は、
こういった反発心は、「~しなさい」とか
「してはならない」という「禁止」のアクションは、
本来自己が持っている自由願望を阻害する要因になる。
と考えました。
ですから、人はもともと自由を願望するものであるから、
こういった絶対的な禁止には、自然と反発するものである。
という考えです。
そう考えると、「しなければならない」より、
「してみようか」というスタンスの方がずっと自由度があって、
取り組みやすいのです。
だから、「禁煙」は自己に対する強制ではなく、
挑戦であるとまず考えることだということです。
現にあたしの部屋には、「未開封の缶ピース」が鎮座しています。
むろん、「いつ吸ってもいい」という条件が付いています。
だけど、もったいないので、「開けないし、吸わない」のです。
つまり、これは強制ではなく、
自分自身の「行動の自由」を確保しています。
すなわち、決定権はあくまでも自分にあるという
物理的なスタンスです。
「吸ってはいけない」ではなく
「吸わないでおこう」という行動力学になっていたのです。
これは、本当に抵抗がありませんでした。
なんせ、「吸ったって良いんだよ」というのがまず前提にあり、
行動の自己決定権はとにかく自分にあるのだ。
という基本スタンスだからです。
だから、禁煙自体が、「苦役」ではなくなった。
そんな感覚になったのは、実感としてあります。
で、まだあたしはそのチャレンジの中にしっかり存在していて、
その缶ピースの封印を、いま解いたって良いのだ
という前提にいるのです。
解いたからといって、
「はい、振り出しに戻りましょう」だけなのです。
現実的に、現在の喫煙者に対する扱いをみれば、
そこまでして、いままでの「封印」を解く気にはなりません。
結局「タバコを吸わない」が
いつしかあたしのデフォルトになったと言うことなのでしょう。
つまり、「新しい習慣」ができたということなのです。
結論です。
無理してやめようと思うな、
吸わなくなるような「生活習慣」になれば、吸わなくなる。
だけど、吸いたければ吸ったって良いし、
やめたいと思うのも自由。
いつのまにか、そうなってた。
そんなもんなのです。
ちなみに。あたしは3回目が終わる18年後、
この缶P、開けるか、その後の27年後に開けることにするか、
トータルで45年後に、たぶん思案するでしょう。
で、たぶん、45年の3倍、
その時点の135年後にこの缶Pを開けることをめざすでしょう。
このどこかで、開けちゃったら・・
はい、「振り出しに戻る」だけです。
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