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 5.お金の話ができると家庭円満に

お金の話をするなんて、とんでもない!
お金のことは、子供には関係ない!
そう思われる大人は少なくないと思います。
私もかつてはそうでした。

その割には、子供の前で、平気で
「お金がない」
とか
「お金が足りない」
など、口癖のように話す親御さんが多いですね。

そのようなお金に対するマイナスイメージを幼い頃から聞き続けている子供達は
その言葉が頭の中にインプットされ、物心ついた頃には、
我が家にはお金がない
ボクもお金がない
と思い込んでしまい、本当にそれが現実なものになってしまう恐れがあります。

また、子供が親にお金のことを口にすると、叱られてしまい、
途端に口を閉ざしてしまいます。
まずお金がない、などのマイナスイメージとなる言葉は、子供の前で口にしないようにしましょう。

と同時に、子供からお金のことが言葉に出たら、チャンスです。
子供は知りたいのです。
子供の好奇心を潰さないように、親としてコミュニケーションを取る必要があります。

例えば
「お父さんの給料っていくらなの?」
と聞かれたら、子供がお金に関心を示している証拠です。
お金のことを学ぼうとしているきっかけともなります。
もちろん、給料の額をそのまま伝える必要はありません。

その時は
「○○(名前)は、お金のことに興味があるんだね。
どうしてお父さんの給料を知りたいと思ったの?」
と、優しく聞き返してみてください。

仕事をするということはどういうことなのか、という働くという意義や
お金を稼ぐとはどういうことなのか、というお金への価値観を
話し合うきっかけを、子供は与えてくれたのです。
食卓を囲みながら、そのようなお金のことをぜひ話し合ってみたらいかがでしょうか。

その時に、もし住宅ローンや家賃を支払っているのであれば
それが月々どのくらいかかっているのか?
食費はいくらぐらいなのか?
塾代やサッカークラブのお金は?
子供に持たせているスマホ代はいくらかかっているのか?
そのようなことを伝えてみてください。

お金は、欲しいと思った時に降って湧いてくるものではなく、
日頃から仕事をして、その代価として得るものであるということを
子供には理解してもらう必要があります。
そのためには、親は子に対して、的確な質問をしながら
コミュニケーションを取ることが肝要です。

「お父さんの給料っていくらなの?」
そう聞かれた場合、給料の額の事実を伝えることが大事なのではなく、
お金がなぜ大事なのか、ということを理解させることが重要なのです。

それを
「あんたには関係ないでしょ!!
あんたは黙って勉強だけしてればいいの!」
と跳ね除けてしまえば、子供はもう二度とお金のことは口にしなくなってしまいます。

家族間でお金の話ができるということは、家庭円満である証拠です。
幸せな証拠です。
子供からお金のことが口に出たら、ぜひ、お金をテーマに会話をしていきましょう。

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