世界各国の「新型コロナ接触確認アプリ」はどのような違いがあるのか?
※6/27にアイスランド、シンガポール、オーストラリアを追記しました
日本では第一波の感染がピークアウトしたと思われる新型コロナですが、今月中旬にようやく新型コロナ接触確認アプリがリリースされる予定となっています。
ところで日々報じられているようにこの種のアプリ、すでに世界中で開発or運用されています。実は比較的マイナーな国でユニークなアプリがリリースされてたりして興味深いのですが、なかなか一覧で見れるソースがありませんでした。
調べてみると、MIT Technology Reviewにて世界30か国の新型コロナ接触確認アプリの一覧が公開されていて、しかもリアルタイムで更新されるスプレッドシートだから随時情報が追加されています。
ただ、すべて英語、、、(;´・ω・)
また、各国のざっくりとした仕様の記載はありますがそれ以上の情報はほぼありません。
そこで今回はこのMIT Technology Reviewであげられている国について、シート内の情報を基本としつつ、それぞれのアプリをざっくり紹介していこうと思います。
30か国すべて紹介したいところですが、公開されている情報が少ないアプリもある為、約1/3の9か国で運用(予定)されているアプリを載せていきますね。
ある程度共通している新型コロナ接触確認アプリで使われている技術
新型コロナ接触確認アプリにはいくつか共通している仕様(=利用するデータ、テクノロジー)があり、比較表もそれを基に構成されています。ただしすべての国が採用している訳ではありません。
主に使われている技術をご紹介します。
位置情報
接触や感染者の隔離、外出制限の実行性を計測するため、アプリがDLされたデバイスのGPSからユーザーの位置情報をデータとして使っています。
Bluetooth
位置情報が『追跡』の役目を負うならば、こちらは『接触』をトラッキングする為に活用されるテクノロジー。個人の特定が出来ない識別子のやり取りとなるため、位置情報よりもデータの匿名化が容易でプライバシーの観点でもより望ましいと考えられています。
Google/Apple
使われている技術の紹介とは少し異なりますが、GoogleとAppleのAPIを活用し異なるOS間でのBluetooth送受信が出来るアプリを開発しており、各国に提供しています。
DP-3T
”Decentralized Privacy-Preserving Proximity Tracing”、日本語にすると『分散型プライバシー保護近接追跡』といったところでしょうか。
簡単に言うとヨーロッパで開発されたBluetoothベースのプロトコルで、スマホ同士の接触記録がローカルにしか残らず『誰が』の情報が政府までいかずに済むというものです。新型コロナ接触確認アプリについては特にプライバシーが大きな問題になりましたから、これは重要ですね。なおソースコードはGithubで公開されています。
なお同じくヨーロッパで開発され、DP-3Tと似たシステムを採用しているものの、この『分散型』に対して『中央型(Centralized)』を採用しているシステムとして”PEPP-PT”があります。どの辺が中央なのかは後述。
DLの義務化からデータの扱いからまで各国でバラバラ
その他、各国のアプリを分けるものとしてアプリを『どう浸透させどう扱うか』という観点があります。例えば日本ではアプリのDLを義務化していませんが、している国もあります。またアプリに蓄積された位置情報や接触のデータが一定期間後削除されるのか、サインアップ時に必要な個人情報は何なのか、といった重要な部分も、実は国によってバラバラです。
この点も併せて見ていきます(=゚ω゚)ノ
世界9か国(+日本)の新型コロナ接触確認アプリ概要
世界を見る前に、5月26日に公開されたわが国のアプリの仕様をおさらいします。
日本
名称:接触確認アプリCOCOA
利用テクノロジー:Google/Apple API、Bluetooth
対応OS:Android, iOS
機能:陽性者との間でおおよそ1m以内・15分以上の近接状態が続いた場合ユーザーへ通知する(プライバシーへの配慮とウィルスの潜伏期間を考慮し、接触情報を遡れるのは過去14日間まで)
リリース:6月中旬(予定)
DL:任意
保健所で陽性者として登録された場合、ユーザーがアプリにその旨を手入力。すると接触歴のあるユーザーに通知が行く、という仕組みです。
こちらはBluetoothを使っていますが位置情報までは送信されません。サーバー上ではBluetoothの識別子が管理されるのみで、接触情報の記録は全てローカルで行われる仕様です。ヨーロッパで開発された“DP-3T”に似ていますね。
ちなみに厳密に言うと『新型コロナ接触確認アプリ』を全てのアプリに当てはめるのは誤りで、日本のように『接触』のみをトラッキングするアプリは位置情報を使っていない為『追跡』とは言えません。その為こうした名称を採用しているのだと推測されます。
ヨーロッパ
他の地域に比べるとプライバシーや個々人に対して選択権に配慮しているのがヨーロッパ。
イタリア
名称:Immuni(『免疫』の意)
利用テクノロジー:Bluetooth、Google/Apple API
対応OS:Android, iOS
機能:Bluetoothの識別子をユーザー同士で交換し、陽性者が出ると近接接触者へ通知、および自主隔離や検査を受けるよう通知が来る
リリース:6月1日(※一部の地域を対象としたテスト運用が6月8日より運用開始され、順次拡大していく予定)
DL:任意
ヨーロッパではイギリスに次いで感染者数2位(6/4現在)のイタリアですが、6月に入りようやくアプリがリリースされました。Google、AppleのAPIを活用した典型的な新型コロナ接触確認アプリとなっています。中央サーバーにデータが行かないタイプの“分散型”で、不要となったデータは削除されますが、プライバシーへの懸念から予定より数週間遅れのリリースとなりました。なるほど…(;´・ω・)
6月1日(月)にリリースされ翌火曜には50万DLを達成し両OSのアプリストアで一位に。しかし政府が明言している『効果を発揮するための浸透率』が60%と考えられていることに対して、実際には44%しかDLされていない(可能性がある)という調査結果が報じられており、目下課題となっています。もっともこれは新型コロナ接触確認アプリを導入するすべての国に言えますね。
フランス
名称:StopCovid
利用テクノロジー:Bluetooth
対応OS:Android, iOS
機能:陽性者との間でおおよそ15分以上の近接状態が確認された際、過去14日間の間に近接したユーザーへ通知する
リリース:6月2日
DL:任意
機能は日本のそれと同じように見えますが、『接触確認アプリ』が陽性判明後自らアプリに入力する一方、『StopCovid』は陽性者として登録されると中央サーバーから近接接触者にアラートが行く仕組みとなっています。
フランスはGoogle・Appleのテクノロジーを使用していません(イギリスやノルウェーも同様)。代わりに何を使うのかというと、先ほど“DP-3T”の所で出した”PEPP-PT(Pan-European Privacy-Preserving Proximity Tracing、汎欧州プライバシー保護近接追跡)”で、ローカルに蓄積される(分散型)のではなく中央サーバー、つまり当局まで接触データが送信されるシステムを採用しています(“DP-3T”はアラートのみ送信)。ただサーバーを一元化することでセキュリティ上のリスクが大きくなります。現に開発に参加していたスイスは音頭を取って“DP-3T”を開発、政府提供のアプリとして採用することとしました。また接触データが行くということで国内からも多くの団体から反対を受けている中での運用となります。
なお“DP-3T”はスイス以外にフィンランド、エストニアでも採用されています。
イギリス
名称:NHS COVID-19 App
利用テクノロジー:Bluetooth
対応OS:Android, iOS
機能:新型コロナの症状を自己申告するとBluetoothの識別子を送受信したユーザーに通知が来る
リリース:ワイト島にてベータ版運用中
DL:任意
イギリス国民保健サービス(NHS)のテクノロジー部門が開発。DL時に郵便番号を入力するというちょっと変わった仕様になっています(位置情報の代わりでしょうか)。こちらもフランスと同じく中央サーバーにデータを集めるタイプのアプリですが、開発元によるとこのタイプは
・感染のホットスポットを特定できる
・自主隔離や検査を要請する基準のアルゴリズムを最適化できる
などのメリットがあると説明しています。
なお自己申告した症状はNHSのデータベースに送信、検査や自己隔離が必要かどうかAIが診断してくれるんだって(=゚ω゚)
ノルウェー
名称:Smittestopp(『感染止め』の意)
利用テクノロジー:Bluetooth、GPS
対応OS:Android, iOS
機能:陽性者と接触したユーザーに対してSMSでメッセージが通知され(陽性者が誰かは明かされない)、外出自粛のアドバイスを受けることが出来る
リリース:4月中旬
DL:任意
Forbesでは人口550万人の同国でローンチ初週で約143万人がダウンロードしたと報じられています。新型コロナ接触確認アプリはユーザーが多ければ多いほど効果を発揮しますが世界でも屈指の浸透率と言えるでしょう。なおアプリHPでは過去数日間(“past few days”)が近接接触者の範囲となっており、これが本当なら他国に比べかなり短い設定です。
開発したノルウェー公衆衛生機構によると、集められたデータは30日以内に削除されアプリ自体も年末には消去されるという話。データの扱いはイギリス・フランスと同じく中央型ですが位置情報まで使っているのが大きな違いですね。
ブルガリア
名称:ViruSafe
利用テクノロジー:GPS
対応OS:Android, iOS
機能:下記参照
リリース:4月6日
DL:任意
大半の国がBluetoothを採用している中でGPSのみ使用するという珍しい仕様なのがブルガリアのアプリ。というのも『ViruSafe』の目的はこれまで紹介してきたアプリとは大分違います。
アプリではまず、自分の持病や健康状態、症状について入力することを求められます。アプリ内のデータは各開業医、病院、研究機関等と連携しており、GPSをオンにした状態でそれを行うと近場の開業医にデータが送信され、またユーザーにも近隣の病院の情報を教えてくれる、という仕組みです。こうした地理的なデータが溜まることで潜在的な感染者のヒートマップが出来上がるという訳で、それが本アプリの目的でもあります。医療機関と連携しているのは画期的ですが接触者の追跡は出来ないということですね。
ちなみにこのアプリ、ダウンロード時に個人番号ないしパスポート番号の入力が必須となっており、開業医他政府にも送信される模様。て、これまでのどのアプリよりも個人情報が筒抜けですね…(;´・ω・)
アイスランド
名称:Rakning C-19
利用テクノロジー:GPS
対応OS:Android, iOS
機能:毎時ユーザーの位置情報を記録。政府追跡チームからデータの共有要請に応じると過去14日間の位置情報が送信され、滞在場所や接触した人物の特定に活用される。
リリース:4月2日
DL:任意
5月中旬の時点で約38%という、世界でも類を見ない浸透率を見せているのが“Rakning C-19”。位置情報はローカルに保存、順次古いデータから削除されていき、追跡チームからのデータ共有要請に応じた時のみ位置情報や国民番号を提出するという仕組みです。陽性者でなければ政府に渡るのはアプリ登録時に入力する電話番号のみ。基本的にユーザーではなく追跡チームの為に開発されているのが特徴ですね。
あまりニュースになっていませんが同国は新型コロナへの動きが早く、2月末に始めて国内感染者が確認されると国民への検査の実施や追跡チームの結成が迅速に行われています。一方アプリの効力については非常に冷静で、電話などアナログな追跡方法を重要視する姿勢。追跡チームの一人は『パンデミックをテクノロジーで解決したいという人々の熱で誇張されている』『役に立たない』等、何とも皮肉なコメントを出しています(;´・ω・)
中東・アジア
比較的被害の少ないこちらの地域ですが、各国アプリのリリースは進んでいます。
イスラエル
名称:HaMagen(『盾』の意)
利用テクノロジー:GPS
対応OS:Android, iOS
機能:過去に15分以上、感染者と接触した可能性のある位置・時間をユーザーに通知する
リリース:3月
DL:任意
英語、ヘブライ語他5か国語に対応していることもあってか、ローンチから日が浅い4月1日の時点で既に150万人がダウンロード(同国の人口は約888万人)。
“分散型”アプリでデータはローカルにしか残らない仕様。同国保健省に登録された感染者の位置データから、ユーザーに過去に接触の恐れがあったことを通知する仕組みですが、アプリHPによると公共の場での接触に限るため同居人に陽性者が出ても通知は来ないそうです。また位置情報はローカルに留まるため、通知が届いてもその旨を保健省に報告するかはユーザーの意思次第、義務はありません。つまりアプリが感染拡大に寄与するかどうかはユーザーの善意にかなり重きを置いている訳ですが、リリース初週で既に5万ユーザーから接触、および自主隔離の報告があったとのこと。
因みに、同国には新型コロナ感染者が持つ『声紋』を検知できるAIアルゴリズムを開発している“Vocalis Health”なるスタートアップが存在し、国防省が支援を申し出ているという話です…こっちの方が気になる!('ω')流石は中東のシリコンバレー。
カタール
名称:Ehteraz(『用心』の意)
利用テクノロジー:Bluetooth、GPS
対応OS:Android, iOS
機能:下記
リリース:4月25日
DL:全国民にダウンロードを義務化
ついにダウンロード義務を伴ったアプリが出ました。何とアプリを使用しない場合3年以下の懲役または55,000ドルの罰金という罰則まで課せられる可能性があります(;´・ω・)
アプリ自体はカタール保健省に登録された陽性者の位置情報にユーザーが接触するとメッセージが来る、という一般的な仕様。アプリ上ではユーザーのIDとその種別を表す“色”付きのバーコードが表示されます。それぞれ
・健康体:緑
・自主隔離中:黄色
・感染の疑いアリまたは感染者と接触:灰色
・陽性:赤
と対応。
全国民の義務となっているだけあって日常シーンにおける浸透度合いも抜けており、現在このアプリを有効化していない or DLしてないお客さんをお断りするスーパーやショッピングモールが国内に沢山あるんだとか。もしかしたら入店時に”色”を店員に見せたりするのかな…?
他国の新型コロナ接触確認アプリと大きく違う点として、アプリ利用に当たり何故か写真や動画フォルダへのアクセス許可が必要なことが挙げられます。また利用開始には国民IDの登録が必要で(その為ビザによっては利用すら出来ない)、数ある新型コロナ接触確認アプリの中でも図抜けてプライバシー面に容赦の無いシステムとなっています。。。
マレーシア
名称:MyTrace
利用テクノロジー:Bluetooth、Google/Apple API
対応OS:Android
機能:過去21日間で陽性ユーザーとの近接接触が確認されると、マレーシア保健省から通知が届く
リリース:4月25日
DL:任意
DLは現在Google Storeのみで可能。但しiOSも技術的には問題無いらしくApple側の問題とされています。追跡日数は21日と少々長めですね。
マレーシア保健省からは“MyTrace”の他に“MySejatera”というアプリもリリースされています。こちらは追跡ではありませんが、アプリを使って自己診断を行うことが出来、結果次第で感染リスクに応じた6段階のカテゴリへ分類されリスク高と判定されると半径1km以内のホットスポット情報、近隣の診療機関、症状が出た際のガイドラインが表示される仕様となっています。“MyTrace”をDLをしていればそれぞれのデータ連携も可能。なおこちらのアプリはiOS版もリリース済み。
シンガポール
名称:TraceTogether
利用テクノロジー:Bluetooth、BlueTrace
対応OS:Android, iOS
機能:近接ユーザー同士でBluetooth識別子を交換し、検査で陽性が出た場合のみローカルに保存されたデータをシンガポール保健省と共有する
リリース:3月18日
DL:任意(寮在住等感染リスクの高い一部の移民労働者は義務)
6月27日時点ではおよそ浸透率35%で、約200万人がアプリをダウンロードしていることになります。
利用しているテクノロジーである『BlueTrace』はシンガポール政府が本アプリ用に独自開発したBluetoothのプロトコルで、個人の特定が出来ない一時的なIDを発行・交換するテクノロジー。保健省の開示要請に応じた場合を除きデータがローカルから出ることが無いため、接触確認アプリ最大の懸念点だったプライバシー面に大きく配慮しており、何と自身での全データ削除(オプトアウト)も出来る仕様です。
ニュージーランド等導入を検討している国もあったようで、アジア版“DP-3T”と言えるかも。
独自プロトコルを開発し浸透率も高い数値を出している『TraceTogehter』ですが、実はiOS版でバックグラウンド通信でBluetoothが適切に機能せず、常にアプリをフォアグラウンドで開きっぱなしにしなければならないという致命的な欠点がありました。どうもバグでは無くマレーシア同様Apple側に問題があるとか…?(・。・)シンガポールの場合、DLを義務化しないのはこうした理由があるようです。
という訳で、実は政府が現在進めているのが全国民を対象とした接触確認用のウェアラブルデバイスの配布。どのタイプのデバイスかは現時点で詳細になっておらず、またアプリとの連携があるのかも不明で、開発が報じられた6月5日以降続報が無いのですが(同27日現在)、どうもハンドバッグに付けられるレベルの小型デバイスであるようです。追跡アプリが効果的でない→デバイスごと作って配っちゃえ、となるのは流石シンガポール。
インド
名称:Aarogya Setu(『健康への架け橋』の意)
利用テクノロジー:Bluetooth、GPS
対応OS:Android、iOS
機能:検査の結果陽性と判断された場合、過去14日間の間に政府機関に登録されている陽性者との近接接触が確認された場合に中央サーバーにデータが送信される(通常はローカルで保存される)。またAIチャットとの問診で感染可能性を診断することが出来、感染が疑われるユーザーが近くにいるとアラートが届く
リリース:4月
DL:現在は任意だがリリース当初は政府職員等一部に対して義務化されていた(5月に解除)
こちらもBluetoothやGPSを使った通常の新型コロナ接触確認アプリと同じ仕様。約4.5億人いると言われている同国のスマホユーザー数も手伝い、リリースから41日間で1億名のアクティブユーザーが誕生したアプリです。当初ソースコードが公開されていなかったり(5月に公開)、サインアップに位置情報が必要だったりとやはりプライバシーや情報公開に関して批判が集まっていました。またDLしていないと懲役刑を課せられる地域もあったんだとか(;´・ω・)
オーストラリア
名称:COVIDSafe
利用テクノロジー:Bluetooth
対応OS:Android, iOS
機能:ユーザーと近接接触した日時・距離・接触時間を暗号化してローカル内で記録し、自身が陽性になると州や地域の保健当局とデータの共有を実施(ユーザーの同意が必要)、接触した他ユーザーへ通知が届く。
リリース:4月26日
DL:任意
近接接触の定義は『1.5m以内で15分以上』。
オーソドックスな仕様のアプリですが、他国に無い点として国だけでなくローカルの機関にもデータが共有されることが挙げられます(他国でも共有はされるんでしょうが、“local”を強調していたのが本アプリの特徴でした)。他国同様アプリで得られた情報を基にキャリアの保護者や管理者へ連絡がされるんですが、公式HPによるとこれがアプリ内ではなく電話で行われるそう。その他接触したユーザーへのケア(検査手段や場所の共有、近親者へ取るべき対応など)が当局のマニュアル作業となっている模様です。
アイスランドでもマニュアル調査の重要性が強調されてましたが、ABCニュースの報道によるとそもそも同国の感染者数が少ない為にアプリ自体は期待する成果が挙がってないんだとか。
最後に
ひとえに新型コロナ接触確認アプリだ、個人情報が抜かれるだと言っても何のテクノロジーを採用するかによってアプリの意義が大きく変わることが分かったんじゃないでしょうか?
今回はテーマから逸れてしまうのでほぼ省きましたが、各国の新型コロナ接触確認アプリを報じた記事で必ず言及されていたのがプライバシーや個人情報の問題でした。Bluetoothは個々人の感染を防ぐ上で重要ですが、全国的に広く抑え込むには加えて位置情報も有用で、DL義務の有無や国民IDの入力とも併せて各国対応が分かれるところではありますね。
またGoogleとAppleがAPIを開発したことが話題にはなったものの、公開した時期が遅かったのもあり、多くの国が意外と採用していませんでした。
参照サイト
https://www.technologyreview.com/2020/05/07/1000961/launching-mittr-covid-tracing-tracker/
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/24/news012.html
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1254879.html
https://techcrunch.com/2020/04/08/france-is-officially-working-on-stop-covid-contact-tracing-app/
http://www.rfi.fr/en/science-and-technology/20200527-france-coronavirus-stop-covid-mobile-phone-app-technology-controversy-law-vote-privacy-concerns-surveillance-human-rights
https://www.swissinfo.ch/jpn/sci-tech/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%AF%BE%E7%AD%96_%E6%84%9F%E6%9F%93%E8%80%85%E8%BF%BD%E8%B7%A1%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E5%80%8B%E4%BA%BA%E6%83%85%E5%A0%B1-/45727914
https://www.bbc.com/japanese/52540671
https://wirelesswire.jp/2020/05/75694/
https://helsenorge.no/coronavirus/smittestopp?redirect=false
https://www.forbes.com/sites/davidnikel/2020/04/25/norway-14-million-people-download-coronavirus-tracking-app-despite-security-concerns/#43a020e47832
https://virusafe.info/
https://www.novinite.com/articles/204003/The+ViruSafe+App+Can+Now+be+Downloaded+for+Free
https://www.euractiv.com/section/digital/news/covid-19-mobile-app-available-to-governments-for-a-symbolic-euro/
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https://my.asiatatler.com/life/covid-19-best-apps-in-malaysia-to-stay-healthy-safe-contact-tracing-mysejahtera-mytrace
http://english.astroawani.com/malaysia-news/wait-apple-inc-complete-mytrace-access-issue-ios-khairy-242592
https://www.malaymail.com/news/malaysia/2020/05/05/gerak-malaysia-mysejahtera-mytrace-apps-to-get-you-through-the-mco/1863069
https://www.asiawise.legal/blog/aw-alert-india-8-covid-19-aarogya-setu-2020-5-3
https://thenextweb.com/corona/2020/04/02/indian-government-officially-launches-its-coronavirus-tracking-app/
https://thenextweb.com/corona/2020/04/02/indian-government-officially-launches-its-coronavirus-tracking-app/
https://www.covid.is/app/en
https://www.technologyreview.com/2020/05/11/1001541/iceland-rakning-c19-covid-contact-tracing/
https://www.tracetogether.gov.sg/
http://www.asahi.com/ajw/articles/13433390
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/covid-19-contact-tracing-device-trace-together-app-12806842
https://www.health.gov.au/resources/apps-and-tools/covidsafe-app#how-covidsafe-works
https://www.abc.net.au/news/science/2020-06-11/coronavirus-contact-tracing-app-covid-safe-no-close-contacts/12343138