子どもは親の話は聞かない…だがそれがいい
「わざわざ教えねぇぞ!
俺の背中から盗め!」
的な事を仕事で言う上司は、まぁ時代錯誤と言うか昔気質と言うか…寧ろ解雇に値しますわね♪
でも、そういう人が居たのは事実だし、そういう社会が当たり前だったのも事実。
今の世の中にマッチしてないだけで、その人そのものが悪い訳ではない。
そんなだから、そういう教育を経験した人は誰かに何かを教えてる時、出来る限り丁寧に指導するようにする。
それが、現代における教育だと思う。
「丁寧」ってのも人それぞれだと思うので、必ずしも優しいのが正しい訳でもないし、時間を掛ける事が正解とは思ってない。
いずれにしても、「見よう見まね」を教育の全てであるというのはあまりにも自分勝手であると言いたい訳です。
私自身はどちらかと言えば、前者で社会人を過ごした気がする。
まぁその時代としては、前者と後者のちょうど狭間だったんじゃないかなぁ…
24時間働く事が当たり前で、失敗すればナイフで切られ、意見を言えば足が2倍になる程のローキックを浴びせられる。
早朝5時の市場に買い出しに行ってる途中、歩きながら寝てたらどつかれるし、居眠り運転で事故を多発してたのはんてザラな話である。
そんな辛さを後世に伝えたい!
俺だけ辛いのなんて絶対嫌だ!!!
…なんて思うはずもなく、素晴らしい反面教師だったなぁと俺の世代で食い止めてやるよと意を決する訳です。
そんなこんなで私にも子供が生まれ、教育する側に立つことになります。
あ、塾講やら家庭教師で教えてた事はあるけど、なんつーかマジでバイト感覚だったんすよね(プロとして失格)
「お父さん、なんで夕日って赤いん?」
「お父さん、魚ってなんで瞼がないん?」
「お父さん、分子と分子に隙間があるのになんで通り抜けられんの?」
はい、お待ちしておりました♪
お父さんが全て回答して差し上げます💓
ある日、こんな事を言われたね。
「お父さんが何もかも答えるから私は考えられなくなった!
人に説明する事が出来ない人間になった!」
と。
オー、ジーザス…
育児・子育てってのは悩みの連続とは聞いていたがそう来ましたか。
良かれと思ってた事がそう跳ね返ってくるんすね、方法が間違ってたって訳っすね( ノД`)シクシク…
そして、先ほど晩飯食いながら
「受験終わった後って卒業式まで、授業って何するんやろね?」
と質問された。
そやね、と。
・そもそも授業とは何のためにやるのか
・それを元に学校がしそうな事を予想してみよう
・んで、その予想を元に自分ならどうするかを考えてみよう
的な事を話してた。
すると、
ごめん、雪見大福食べるのに夢中だったから全然聞いてない♪
うん、もう君の前では何も話さないよ(´;ω;`)ウゥゥ
それならそれって言ってくれれば、お父さんはお話止めてたのに。
というか、興味がないなら質問しないでいただきたいです…
『言葉は何を言うかではなく誰が言うかが大事』
マジでそうだと思う。
トーヤが真面目な話をした時の反応とエロ話をした時の反応は明らかに違う。
そう考えると、伝えたいと思う真面目な話は他の人にして貰った方が有用なんだよ。
そう考えるならば、子供に対して
親が言わない方が良い言葉
ってのが存在する訳で、往々にしてそれはその子へのアドバイスだったりするのです。
ならば、親はどうすればよいか。
多分、多分よ、多分なんだけども
背中で語る事
それが一番伝わるのかもな、って思う。
即効性はないので、1年や2年ではその効果は分からんだろうけどね。
石器時代のブラック企業に勤めてた人は、苦しく辛い事があったと頻繁に嘆く事はあっても、結構な確率で
でも、あれがあるから今の自分があるんだよな
って言うのも理解できなくもないな、と。