ツバメの乱舞
「ピーチク・パーチク」と何やら鳥の鳴き声がうるさいので、大学の部屋の窓から外を見ると、ツバメが群れを成して乱舞していました。私の部屋は4階なので、ちょうど3階から5階あたりの高さを飛んでいることになります。
ツバメ(燕)は、スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥で、古くはツバクラメ/ツバクロと呼ばれていました。ツバメは渡り鳥で、日本には春ごろ台湾・フィリピン・ボルネオ島北部・マレー半島・ジャワ島などからやって来ます。
ツバメは、天気と関係づけられて語られることがあります。子供の頃、ツバメが低く飛ぶと雨降りになると聞きました。これは、低気圧が近づいて湿度が高くなってくると、ツバメのエサである蛾やハネアリといった虫の羽が重くなって地面近くを飛んでいるからだそうです。今日の乱舞の原因はよくわかりませんが、エサ取り/繁殖行動なのでしょう。
今日のツバメとは種類が異なりますが、アマツバメというツバメもいます。アマツバメは、雨が降りそうになるとよく飛ぶことから、奈良時代にはアメと呼ばれ、後の平安期ごろからアマトリ/アマツバメと呼ばれるようになったそうです。
ちなみに世界最速の空中動物はハリオアマツバメで、水平飛行時の速さは時速170kmもあるそうです。私が投げる野球ボールの2倍から3倍くらいの速さになります。