デビッド・レッドベターのAスウィング理論
デビッド・レッドベター氏は、世界で最も有名なゴルフのティーチングプロの一人で、ニック・ファルドやアーニー・エルス、リディア・コーなどのチャンピオン選手を育て上げたことで評判が高いです。そんなレッドベター氏が2016年に発表した最新のレッスン書が「Aスウィング」という理論です。
実際にレッドベター氏が現在教えた最高傑作といえる、女子で世界ランキングナンバーワンになったリディア・コー(ニュージーランド)のスイングが、Aスウィングのお手本となる形です。アームローテーションを行わず、ハーフウェーバック以降は垂直にクラブを持ち上げております。
インパクトで手首を返さずに振るという内容も特徴的です。通常のスイングでは、フォローで右手の平が地面に向く(左手の平が空へ向く)よう、手首を返す訳ですが、Aスウィングでは右手の平が空へ向き、左手の平が地面を向くよう、手首を返さない事が教えられています。言い換えると、右手首が手の平側に、左手首は甲側に折れるように振り抜くことになり、いわゆるヒンジングという動きになります
すでにある程度自分の感性が身に付いているゴルファーが、スイングを100%全面改良するより、可能な範囲でAスウィングの理論を取り入れていけばよい、という事です。プロゴルファーと違い、アマチュアは練習量が限られるので、今までに身に付けた感覚をゼロにリセットして新たなスイングを学び直すのには無理がある、と言う訳です。