映画を観た記録159 2023年11月18日  アルベルト・アルヴェロ『リベレイター 南米一の英雄シモン・ボリバル』

Amazon Prime Videoでアルベルト・アルヴェロ『リベレイター 南米一の英雄シモン・ボリバル』を観る。
スペインによる南米大陸300年の支配を打ち破ったシモン・ボリバルの伝記映画。
本作ではシモンは、人種に分け隔てがない人物として描かれている。それが史実そのものであれば、事実、そうなんだろうと考えるが、当時としては先端的なのではないか。シモン・ボリバルは18世紀後半から19世紀前半の革命家である。ロベスピエールは18世紀の革命家である。
映画ではアンデス山脈を越えて、待ち構えるスペイン軍と対決するが、シモンの革命軍には、女性も混じっており、抑圧されている女性がエプロンをつけたままスペイン軍に向かうのだ。こういう女性の描き方は素晴らしいのではないか。
基本的なモチーフは抑圧されている側を英雄主義に描くという一点に絞られている。だから、観ていて、飽きることはない。日本の特権階級であった武士の時代劇など観る気も起きないが、民衆の抑圧を解放していく過程を英雄主義に描くのは間違いではない。
観ていて、全く飽きない映画。
傑作。

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