映画を観た記録168 2023年12月3日 マイケル・チミノ『ザ・ディア・ハンター』
Amazon Prime Videoでマイケル・チミノ『ザ・ディア・ハンター』を観る。
本作品ほど、一般人が戦場に行かされたらどのように苦しみ狂っていくかを描いた映画はないのではないか。
マイクを演ずるデニーロは正気を保っていられるようにみえるが、帰還してから鹿を撃てなくなる。戦場でともに行動したスティーブやニックは戦場で足がなくなってしまう、または気がふれてしまった。北ベトナム軍の捕虜になってしまったマイク、ニック、スティーブはロシアン・ルーレットを強要される。スティーブンはここで気がくるってしまう。そしてスティーブは、マイクの機転で捕虜を脱出したものの偶然通りかったヘリコプターに乗り損ね、川におぼれる。ここで足が折れる。
ニックは南ベトナムの賭博場でヤク中にさせられていた。ニックは頭がおかしくなっていた。マイクはニックを探しに来て連れて帰ろうとするが、ニックはロシアン・ルーレットを行い死んでしまう。
結婚式と披露宴に登場する神父は本物の神父である。
陰惨というか、戦争のリアルをえぐるように描いている。
かといって声高な反戦映画ではない。
しかし、観てしまうと戦争にロマンチシズムを感じられなくなるある意味教育的効果が高い映画である。