映画を観た記録57 2023年5月28日 ジョシュ・トランク『カポネ』
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アル・カポネ。本名はアルフォンス・カポネ。梅毒が原因で認知症となったカポネはフロリダの豪邸で妻のメエや家族とともに暮らす。ここではアルという名は禁句である。カポネは隠し財産1000万ドルがあるのだが、カポネ自身も隠し場所を忘れた。
クロフォードFBI捜査官はカポネが仮病を使っていると考え、監視している。盗聴までしている。だが、カポネは認知症であることは事実なのである。
カポネのところへ医者が訪ねる。この医者はクロフォード捜査官とつながっており、隠し財産のありかを探り出そうとする。その医者はカポネを診察し、葉巻をやめさせ、ニンジンを咥えさせる。
カポネは認知症による奇行が目立ち始める。失禁による排便行為が中でも強烈である。カポネはクロフォード捜査官が聴取しようとしたときも失禁をした。
カポネ家は生活費は乏しくなり、彫刻の像などを売りに出す。
カポネには隠し子がおり、何度か、電話をしてくる。
そして……
ざっと簡単にまとめてみました。
認知症になった晩年のカポネを描いており、カポネをトム・ハーディが演じています。トム・ハーディによる認知症のカポネは、迫真の演技です。
多くの映画はカポネの全盛期の暗黒街の顔役として描く、しかし、本作品は、晩年の哀れなうらびれた、失禁までしてしまう認知症のカポネを描く。晩年のカポネを描くというのは、なかなかユニークな視点である。
とにかく、トム・ハーディの演技でも見ごたえがあります。