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設計者を変えるデザイン教育

週末に、担当スタッフに「CADのシステムや経験則から出来ないって言い訳は聞きたくないし。デザインに妥協しない」と伝えると、「そのデザインを形にしてみせます。」と嬉しい言葉をくれました。社内デザイン講座の成果が出てきていることを実感している上田です。

今日は、設計者を変えるデザイン教育につい書きたいと思います。

建築の仕事の内容は多岐に渡りますが、最終的には建築物を作って使ってもらう人に喜んでもらう仕事です。(建築をやっていると様々なスキルが身に付くので、作ること以外をアウトプットする場合もありますが。。)

なので、どちらかというと技術職だと思います。

技術職なので、技術を学べば良いのでは?と思われますが、単純に当たり前な技術を学べば良いということでもありません。

建築、特に住宅の設計をしてると、建材メーカーの施工要領を寄せ集めれば、普通に家は建ちます。

つまり、設計者は特に独自のデザイン思考を持たないでも家を設計することができるのです。

さらに、そんな建材メーカーの商品をデータとして連携できる便利なCADシステムまでありますので、特に細かい納まりを考えることなく設計をすることができる時代になってしまいました。

こんな時代だからこそ、設計者は独自の創造性を持つべきだと思います。

冒頭に書きましたが、CADのシステムや担当者の経験で出来ることの範囲が狭まることって、デザインを考える立場からすると、納得いきませんよね。

ここの問題点として考えられるのは、

・作るものの最終形が見えていない
・根本的に仕組みやシステムが悪い
・デザインの考え方がわからない(判るけど、遠慮している)

作るものの最終形、仕組みやシステムは、改善していけば良いとして、デザインの考え方については教育をしていく必要があると思います。

よく、社会人教育とは、仕事の中で具体的にどう「考えたらいいか」「行動すべきか」を教えることであり、教育の結果、仕事の中の具体的な判断・行動が変化し、業績向上に寄与するものであるべきです。

という話がありますが、まさに設計者の教育でもこれが当てはまります。

建築の中で無数にある細かいディテールなど技術的なものを教えるのではなくデザイン的に良くしたり、独自のデザイン思考を表現する為の考え方や、それを実現する為の行動の仕方をきちんと教えてあげること、それがこれからの設計者にさらに求められる教育ではないでしょうか。

この考え方でまとめたデザイン勉強会を社内で定期的に行っています。
今後、社外でも行っていく予定なので、興味ある方はお問い合わせください。

ということで、今日も学びの多い1日でありますように!!


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