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■ちょっと怖い体験話4th

何故か、急に思いだしました。
詳細を思い出しているうちに鳥肌がたちましたが、
思い出したからには書こうと思います。

■学生寮での体験談

むかーし むかーし

まだ、専門学校に通っていた頃の話です。

高校卒業後、実家(道北地方のとある場所)を離れ、
道南地方の鉄の街にある、
とある専門学校に通う事になりました。
学校が手配した男子寮(ある企業の寮の1フロア借り上げ)に
入る事になりました、この話は寮での体験談です。

6階建ての建物で、
1階:所有している企業が使用
2階:寮の食堂と、お風呂、洗濯乾燥場所、娯楽施設・・・
3階から6階:寮となっていました
※この寮の5階に住む事になったのです

5階は学校で貸し切り
入寮するのは4人 普通は端の501号室から割り当てますよね?
何故か、503、504、505、506を4人に割り当てられた。

私は504号室
※503:S君(同じ歳 別クラス)/505:Nさん(4つ年上 同じクラス)/506 Uさん(10こ年上 別クラス)

最初は、親元を離れられた嬉しさもあり
気が付かなったのですが、1週間もすると
段々とおかしな点に気が付く事になります。

まず、とにかく廊下が、夜薄暗い
※他の階を見に行ってみたがそんな事はなかった

次になぜ、真ん中あたりの部屋を貸しているのか?
薄々なんかありそうだなとは感じていた。

5月のGWになり
他の寮生2人 505 号室 Nさん、506号室 Uさんは
実家が近隣のため帰郷。
それぞれの実家に帰っていった。

隣の部屋(503)のS君は実家が本州であったため帰省はせず寮にいた、
私も帰省はせずに残ることとなった。
このフロアに、私とS君の2人だけとういうシチュエーションで
それは起こった。

当時、お金がなかったのでバイトをしていた
この時は、スナックでボーイのアルバイトをしていた
夜7時から夜中の2時まで毎日やっていた。

この日は、バイト先のスナックもGWという事で開店休業状態、
2時を待たずにお店を閉める事となった。

確か時計が頂上を越したところで、
スナックのママが「今日は早く閉める」と言い出した、

まー お客が来なかったので

軽く掃除(テーブルの雑巾掛けやら)をして閉店

このスナックから寮までは、徒歩30分弱
調度、寮についた頃には2時位
いわゆる丑三つ時ってやつである。

寮の入り口は西側にありエレベータで5階に向かう
※結構古いエレベータで、指定階に到着すると
「チーン」となるタイプのエレベータ

「チーン」到着

薄暗い廊下を自分の部屋へ

エレベータ側から510 号室、 508号室  、507号室 ・・・
となっており、この空き部屋の前を通って自分の部屋 504号室へ向かう
必要がある。
※何故か、509号室は飛ばしているくせに504号室(僕の部屋)の番号はとばしていない
これもヤな感じだったけど・・・

「んっ」

なんか音? 声がする?

最初の部屋510号室の前で立ち止まる!

すすり泣く様な・・・ 女の人?

510号室のドアに耳を近づける
ここではない

そっと移動して
508号室のドアに耳を近づける

「ここだっ」

ドアノブをがちゃがちゃする

当然、開かない、

そして

泣き止んだ?

※空き部屋501号室、502、507~510号室までは鍵がかかっている事は
引っ越しをしてきた当初確認済み。

暫く(30秒位)耳をちかずけて中を伺う
人の気配もなければ、泣き声もしない

うーん

気のせいか、または、霊かぁ

あんまり、声とかの霊にはこれまで遭遇した事が
なかったので空耳という事にして
その日は、部屋に戻って眠った。

起きた時にはすっかり忘れていた。

それから、なに事もなく2日たった。
まだGWで、この階にS君と2人だった。

この日もバイトがあり、あの日と同じ様な時間に終わった
午前2時位に寮にたどり着く。

あーそういえば 泣き声、聞こえたなーとここで思い出した。

エレベータに乗る
5階のボタンを押す

「チーン」到着

エレベータを降りる

今日はすすり泣く声は聞こえてこない
ほっとして

薄暗い廊下を自分の部屋へ
エレベータ側から
510 、
508 、
507
・・・

この寮の廊下は北側、
全面ガラス張りとなっていた

この廊下を通て自分の部屋504号室へ向かう

自分の部屋にたどり着く

なんか違和感を感じる

鍵を差し込み、ドアを開ける
んー なんだろーと思いながら
ドアを閉める為に、ちょっと振り返る

あっ そう来たか!!

違和感の正体

廊下のガラスの向こうから
髪の長い女の人がこっちをみてんじゃん
(立体的ではないため、正面から見て初めて気づいた
ガラスに映っている風景が歪んでいたのが違和感の正体)

目を合わせないように
気づいていない風を装い
ドアを閉め鍵をかけた。

多分、大丈夫 気づかれていないはず
思いながら電気をつけっぱなしでまんじりともせず
暫く起きていたが夜明け近くに寝落ち。

後日、この階の秘密を聞いた

どうも、自殺者が出てこの階を封鎖していたらしい
(なんつーとこをかすんじゃ)

自殺したのはこの階に住んでいた男の人らしい

でも、

出てきたのは女の人の霊

なんで?

その後も度々この幽霊には遭遇したが、すすり泣くことと
ガラスに映りこむ以外は特になにもなかった。
毎度だと流石に慣れた。

実は、すすり泣く声は508号室だけでなく
501号室、502号室、507号室からも聞こえてた
私が気が付かなかっただけで510号室からも
聞こえていたらしい、なんと移動するのだ。

そして、思い出してください
この階で貸していたのは真ん中あたりの部屋

この現象を知ってて貸し出してなかったなって気が付いた。
(多分空き部屋全てに出るから貸さなかった)

それにしても、男子寮になぜ女性の霊なんだろ?
それに、なんで4つの部屋だけ出なかったのだろう?
お読みのみなさん、どう思います?

未だに謎はつきません。

そして、
この話から30年以上経過していますが、この建物、未だに存在しています。
寮として貸し出しているかは不明ですが・・・

今日の話はここまで

(・_-)ひでかな🐶

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