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五等サンマ体験記

この記事はラキラビゲストのリクエスト記事の第三弾(最終回)です。
第一弾、第二弾はこちら。


みなさんは「五等サンマ」をご存じだろうか?
二年前くらいからボチボチ名前を聞くようになった、特殊ルールのサンマ(三人麻雀)である。ルールなど詳しい内容は以下の記事に書いてある。

ラキラビに来てくださったニートさん(仮名)と同じ日本プロ麻雀協会の橋場プロが同卓条件をクリアし、リクエストしたのが「五等サンマの体験記を書いてほしい」とのことで、そのとき名前は聞いていたけれど一度もプレイしたことがなかったので、彼らにセットを組んでもらうことに。

そして12月某日、最近オープンした、同じ協会のサイコロ太郎プロのお店、サイコロ麻雀研究所にて五等サンマ体験セットが行われた。

皆さん良かったら一度いってみてくださいね☆



セットに参加したイカれた紳士たちを紹介するぜ!

ニートさん「麻雀は射精だ」という「射精理論」の論者。「科学する麻雀」を越える「射精する麻雀」。麻雀を勝つにはそれが王道だとうそぶく。風俗はいいけど、自家発電はダメらしい。ネット麻雀よりリアル麻雀志向、みたいな感じか?全然違うか。

橋場プロ:同じ団体の競技プロ。大柄でちょっと外見はいかついけど、きさくで陽気なお兄さん。ちょっと前に例の流行り病でちょっとリアルで死にかけたけど、生還。その不幸の反動で麻雀は連日連戦連勝だそうだ。やはり人生修羅場を潜った人は強い。

AOKIさん:どう考えてもイケメン。昔よく私のゲストに来てくれていたが、最近は五等サンマに夢中なようだ。最近はYoutubeの逆バンジーの動画を見て、ちらっと見えるおっぱいを楽しんでいるらしい。イケメンでも永遠の童貞心を忘れない漢の中の漢。

ゴミクズ七段さん:古参天鳳民ならきっとお馴染みの名前。天才肌の打ち手で麻雀もたくさん勝っているが、稼ぎを全てメンエスにぶっこんでしまうためいつもお金が無いと言っているという噂。最近は野球やMリーグを見て熱心に選手やチームを応援しているようだけど、スポーツや競技麻雀がめっちゃ好きなんだなんだなあ(*´ω`*)


始める前にいろいろ確認。
ワイ「私は麻雀プロなので当然お金を賭けたりはしませんが…この麻雀は何を賭けてやりましょう?」
ニートさん「魂です。」
ワイ「魂。」
ニートさん「競技プロの皆さんはプライドと時間を賭けて麻雀をしているのかもしれませんが…私たちはこの五等サンマに魂を賭け、魂を奪い合っています。そして、これが、魂を分割した祝儀チップです。一枚で一万点相当の魂の価値があります。」
ワイ「な、なるほど。」

こ、こういうことか…?


そして、いよいよ魂の五等サンマが始まる。

この五等サンマ、普通のサンマと異なるところが多い。
①東風戦
②完全順位制
③祝儀(チップ)対象が通常のサンマよりはるかに多様

①によりたくさん遊べ、②により計算しやすく、③によりドキドキワクワク感がたくさん味わえるので、合理的かつエンタメ性が凄く高く、飽きずに続けられるゲームになっている。めちゃくちゃよく考えられたゲームだ。
特に③は上記のルール記事を読んでもらえば詳しくわかるが、通常の祝儀対象(赤、金、一発、裏ドラ)に加え、抜きドラや華牌も祝儀になり、果てはリーチ後の捨牌(トマト、しんぶんし、ビンゴなど)でさえ祝儀になってしまう。
しかも、関西ではサンマでも抜け番アリで四人でサンマをすることが多いのだが、抜け番の人まで祝儀を貰ったり、祝儀を払ったりするルールもある。抜け番の人も退屈しないような工夫がなされている。まさに今まで体験したことのない面白いサンマだった。

祝儀の対象が多すぎて覚えきれなかったところも私はあったが、彼らは紳士だったので優しく教えてくれた。これが大人の遊び場なのだな、としみじみと思った。そんな中、私にその祝儀の醍醐味ともいえるような手が入る。

これは華牌と抜きドラ北を1人で全部(8枚)揃えた上で和了ると、抜け番も含めて全員から祝儀を100枚ずつ貰えるというものだ。
1枚1万点相当なのだから、1人で300万点もらえることになる。
Mリーグなどの通常の麻雀で喩えると、この一撃だけで
ワイ  +3000pt
ニート ー1000pt
AOKI      ー1000pt
ゴミ七 ー1000pt
という状況になるということだ。これなら雷電全員の負債を返してもめちゃくちゃお釣りが来る。

一見するとなんだよそのクソゲーは、と思うかもしれないが、これが出る確率がもしかしたら天和よりも低いのではないか、とセットメンツたちは言っていた(誰も正確に計算したわけではない)。このルールができてから関西関東両方合わせても一度しか観測されていないらしい。それくらい起こらない確率のものなら、それくらいの値打ちがあるものではないか、と考えられて設定されたのであろう。抜け番の人はアガリ阻止も何もできないので食らったらマジかわいそうである。

ということでワクワクドキドキが止まらなかったが、テンパイまでこぎつけたものの、あがれなかった。残念!!!

そんなこんなで最初のうちはなんとか食らいついていってたけど、ゴミクズ七段にダブリー一発白ポッチツモを食らったりとか橋場プロにこっちが68000点もってるにも関わらず、抜け番時に役満ツモで二人飛ばしをされてまくられたりと悲惨な状況が続き、気が付けば一番マイナスを食らっていた。まあサンマなのでこういう日もあるよなとは思うけど、今俺たちが賭けているのは魂だと考えると胸が熱くなった。

終わった後は十三の麻雀バー、hanahanaで懇親会。
記事をご覧の皆様も、大阪に寄られた際は一度是非。

魂を取り合い、己を削り合う勝負をした我々だが、勝負が終われば和気藹々と楽しい食事会を楽しんだ。これが大人の遊び、なのである。


というわけで、セットしてくださった、ニートさん、橋場プロ、AOKIさん、ゴミクズ七段さん、ありがとうございました!!!

以上で五等サンマ体験記は終わりです。


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比嘉秀仁
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