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なぜ比嘉秀仁の配信のコメント欄はスラム街なのか?
「比嘉秀仁の超えていけチャンネル」の配信を週4~5回やっているんだけど、毎回いろいろな人がやってきてコメントをいただける。
よく言われるのはコメント欄がスラム街だとかカオスだということだ。よく言えば自由、悪く言えば何でも言いっぱなし。
ひどいときは度を越えた下ネタなども飛び出すこともあり、コメントしない(できない)方々からは「ちょっとコメント欄(の下ネタ)がきつい」「コメント欄(がイタいので)を見てそっ閉じする」なんて声もいただいたこともある。
勿論、ちょっと度が過ぎてるなと思ったら「やめといたほうがいいよ」と諫言することもあるが、基本的には大抵の発言は許容する方針でやっているし、BANも極力するつもりはない(まだ一人もBANはしていない)。
なぜなのか。
自由な雰囲気がもともと好きなのもあるが、一番は「他者からの視点」を持っておきたいからだ。
最近は他の配信者の方々のところに遊びにいってコメントすることもよくあるのだけど、やはり時代の空気もあって、コメント欄は穏やかな雰囲気であることがほとんどだ。それは時代精神にも適合していて決して悪いことだとは思わない。みんなで配信者を応援する空気を醸成していて、一体感も出るしそれがただしい姿であるとも思う。
一方で、悪い部分を指摘する意見―――つまり批判的な意見はコメントされると空気が悪くなるし、配信者のやる気、モチベーションを下げてしまうことも多々あるので好まれない傾向にある。「アドバイス罪」なんて言葉もあるくらいで、意見の押し付けをする輩は排除される。「楽しい」が第一である場なら、確かにそのようなものは求められないし、最初から批判禁止を配信者が謳うのも当然な流れであるだろう。
しかし、私が今いる立場―――配信者であり、麻雀プロ―――において、「自分(達)がよりよくなるために」を考えたとき、他者からの賞賛や肯定だけでなく、批判や否定も必要だと個人的には思っている。
麻雀プロという立場は、現在過渡期にあり、その在り方、振舞い方を変えていく、見直していく時期になっているのではないかと思っている。Mリーグに始まり、youtube配信、Vtuberや大手のネット麻雀とのつながり、スポンサー獲得などたくさんの新たなことが絡み、業界自体を拡大する大チャンスが来ていると言えるのかもしれない。
そんなときに、これまでの麻雀プロ像との食い違いが表れてくる。不都合な事実が目の前に提示されたときどうするか?
怒りでそのような指摘を圧倒してしまうのも一つの手ではあるだろう。
無視してそのような指摘をなかったことにするのも一つの手ではあるだろう。
悲しんで被害者としてSNSで辛さを吐露して共感してもらうのも一つの手ではあるだろう。
だが、私は不都合な事実を一旦受け止め、よりよくするための方法を考えるほうが個人的には好きだ。
麻雀プロピラミッド pic.twitter.com/SXwouARh0h
— もりもりおにぎり (@mori2onigiri) June 22, 2022
このツイートが少し前に話題になったが、勿論誇張的な部分や事実でない部分も含まれているところもあるかもしれない。
だが、これを「他者からこう見えている部分もある」という事実を受け入れ、改善できるところは改善していくというマインドは私は持っておきたい。
私は大学で英米文学の専攻をしていたのだが、かの有名なウィリアム=シェイクスピアにも触れたことがある。
彼の有名な作品の中で「リア王」という作品がある。詳細は省くが、その作品の中に出てくるリア王という王様は常に近くに「道化」(愚かな振舞い、言動をするピエロのような存在)を置いていた。フィクションだけでなく、実際当時の王様の周りにはそういった存在が置かれたそうだ。
その「道化」は愚かであるがゆえに王に非礼な言動であっても許されていた。ほとんどは冗談のような発言ばかりだが、時に物事を本質を突く皮肉や不都合な事実を王に投げかけたという。「リア王」でもその皮肉が王の核心を幾度となく突く。
王は絶対的な権力者である故、周りも追従する。そうなると「他者からの視点」は失われ、とんでもない間違いを犯すかもしれない。そのような視点の喪失を「道化」はもしかしたら防いでくれるのかもしれない。それに気づくかどうかは己次第であり、これが「相対化」ということであると思う。
自分は王様ではないし、自分には「道化」はいない。
しかし、今はインターネットがあり、そこで様々な意見をくみ取ることができる。そこにいる人たちは「道化」ではないので愚かではないが、さまざまな「他者からの視点」を獲得できるかもしれない。
その獲得こそ私が求めるものであり、それが私のTwitterやyoutubeコメント欄をなるべく他者に自由にしてもらっている理由でもある。
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