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はじめての初見 〜ギタリストのための読譜訓練プログラム〜
はじめに
譜面を読めないギタリストは全体の99%にのぼると言われております(2021年総務省発表。たぶん)。逆に言えば、それほどギターという楽器は「音符(音名)を意識しなくても弾けてしまう素晴らしい楽器」という言い方もできるのですが、やはり他の楽器とセッションしたり、ましてやギターで仕事をしたりする上で、ぱっと渡された玉譜が読めなくて涙を流したギタリストは少なくないはず…!
ということでお待たせいたしました!ギタリストのための読譜プログラム「はじめての初見」、スタートです!譜面を読めない理由はただひとつ、普段譜面を読んでいないからです。英語も普段使わなければどんどん忘れていきますよね。ということで、この記事では8小節の簡単な譜面を日々アップしていきますので、それを日々読んで読譜訓練にお役立て頂ければと思います。
ちなみに僕は今まで初見訓練にはこども用のピアノ教本(めっちゃ音符がでっかくて「シーソーあそび」「なわとび」みたいな一曲8小節くらいの小曲集)をオススメしていたんですが、せっかくだからギター用にポジションとか色々考慮した初見用の曲集を作ろうと思い作成しました。取り組むハードルを下げる狙いもあり、わざとこども向け教材のテイストで作成しております。またフルート教本にヒントを得て、ギター1とギター2の2段譜のエクササイズになっており、ギター2本でアンサンブルできるようになっております。友達とギター1,2で一緒に練習しても良いですし、ギター1で読めたらルーパーに録音して次はギター2で一緒に弾いてみる…といった取り組み方もできると思います。
読譜練習を続けていると、音感やインターバルの感覚が身につき、さらには指板の理解も深まります。音楽的素養が身につくとても良い訓練になります。なるべく肩の力を抜いて、玉符を読むことを日常に取り入れてみましょう。
メジャースケール、音名&階名、リズムや読譜についての詳しい解説は、こちらのレッスンパックがオススメです↓
「はじめての初見」ルール説明
●すぐ読めなければ音名と階名を書き込みましょう
五線譜に慣れないうちは、ぱっと見て音符がすぐ読めないのが普通です。音名(C,D,E…)と階名(ド,レ,ミ…)を書き込んで、一度口に出して歌って(音痴でOK)からギターで弾くようにしましょう。実際に音符を自分で書き写してみるとより効果的です。五線譜ノートを持ってない人は今すぐアマゾンで買って下さい(オススメはこちら)。
●メジャースケールのポジションを決めて、階名に対応するポジションで弾きましょう
最初のエクササイズで想定しているポジションはこの辺りです。
読譜からポジション決定までの工程は次の通りです。
①五線譜から階名を読み取る
②想定しているメジャースケールポジションから対応する階名のポジションを見つける
③指板上の運指に変換してギターで演奏する
●階名を口で歌いながら弾きましょう
エクササイズの階名を口に出して歌いながらギターを弾くと音感が身につきます。すぐに正しい音程で歌えなくても大丈夫です。正しい音程はギターが教えてくれます。このくらいの高さの音が出る気がする…と思ってギターを弾くことが大事です。
●メトロノームを使いましょう
かならずメトロノームを使って練習してください。メトロノームに追い立てられる緊張感が初見力を育みます。そして絶対にできるテンポまで落としてやってください。初見の第一歩は「あ、なんかできそうかも…!」と思うことです。とにかく「できない癖」を付けたくないので、ほんとに絶対できるテンポまで落としてやりましょう。
それではエクササイズに取り組んでいきましょう♪
●初見1日目
●初見2日目
●初見3日目
●初見4日目
●初見5日目
●初見6日目
●初見7日目
●初見8日目
●初見9日目
はじめての初見解説
9日目までお疲れ様でした!ここまでは割とメカニカルなエクササイズが多かったと思います。玉符を読むことに慣れること、メジャースケールを器用に弾けるようになってほしいという狙いがありました。ここであらためて初見エクササイズの考え方、進め方について解説してみたいと思います。
◯ https://vimeo.com/573333475/d6079033a2
これより先10日目以降の課題はより実践的なメロディーで初見練習していきます!
●初見10日目
●初見11日目
●初見12日目
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佐々木秀尚 オンライン・ギター・スタジオ
プロギタリスト佐々木秀尚が、音楽理論、テクニック、機材についてなど、現場に出ているからこそお伝えできる生きた情報をお届けします。