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おい、鬼太郎 #7


 そろそろ、このくだらんエッセイと名乗る塊にも飽きてきた。21本書くという事は、ここで1/3という事だ。予定よりも随分早いが、後半はどうせ怠けるに決まってる。書くことが本当に無くなって、言いたいことも無くなって、それでも捻り出した言葉の更に先まで行けば、随分とぶっ壊れるというのが今回の仮説。
 大筋、想定通りに事は進んでいる。という事は、このままだと面白みに欠けるという事だ。


 最近煙草の味を感じなくなってきた。この銘柄がよくないのか、それとも煙草そのものが合わないのか。こうして書けば書くほど、物事への興味は薄れていく。鈍感になっていく感性はやがて壊れ、再建した時にどうなるか全然楽しみじゃない。
 タバコは一人の時間を作るのに最良のツールの一つだ。僕はずっと独りが好きだった。だが一人は嫌いだ。一人には続きがあり、それら二人に三人になる。人の温もりを外側に感じてしまう、それを思うと辛くなってしまう一人など、ただの拷問でしかない。そんな事など全く分からないほど独りになれた時、晴れて気持ちが楽になる。


 ここでひとつ分かった事は、書く事を思い出し、書き言葉で嘘がつけるようになったこと。それっぽい事を並べられるようになったようだ。本当にめんどくさい。本当に書くことなんてない。帰りたくない。


 あ、暇だ。
それは翌朝のことである。
言葉を書くには言葉を読む必要がある。という定説を完全否定する人生をお送りしてきたのだが、やはり書いてると自然と読みたくもなる。というわけで何かを読もうとさっき思ったが、結果として何も読んでいない。面倒なのだ。

 だが、何かしら変容が現れたのかもしれない。8本目には壊れてると最初の頃書いたが、たしかに、何かが違う。というわけでそこの君。どこかに届けておくれ、この便りを。


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