#10 嘘こけ
そして戻ってくるのも早い。こいつをぶっ壊してやろうってなると直ぐにやる気を取り戻す。もちろんまだまだぐったりしてるし、凸凹は続くさ。
随分強くなってしまった。だって、嘘のように嘘を付けるから。ただ嘘のように、嘘を吐くから。
ほらね。だってさ。
戻ってくるのが早いだと?戻ったと思ってるのか?俺のモチベーションはただ1つ。もっと最悪になりたい。こんなの全部壊したい。もっともっともっと、壊れてよ。つまんないじゃないか。怒ってるよ。怒ってる。分かるでしょ?そのフェーズなう✌️
面の皮はわかった。剥ぎ取ってやろうぜ。その中にくだらない想いとやらがあるんだと。それがとても重いって思ってるんだと。ふざけんなよ。
次のフェーズもわかってんだよ。どうせまっさらに、そして真っ白に、無我に全てを無くしたいとか言うんだろ?いいか?破壊とは壊すことだ。そこには残骸も屍もある。汚くて辛くてどうしようも無い絶望なんだよ?真っ白は掃除してんだろ?今までの壊したなんてせいぜい倒れたジェンガのお片付け。甘いんだよ。もっともっと。それだけが取り柄じゃないのか?その取り柄すらすり潰れるほど壊れろよ。
我慢も、嘘も、努力も、景色も、情愛も、汚れも美しさも、全部壊すんだよ。嘘を付けなくなるまで嘘をついて、我慢できなくなるまで我慢しろよ。見飽きるまで景色を眺めて、全部カンスト。そして全部放り投げて、ガラスの破片で足の裏が傷ついて、歩けなくなるまで歩き続けろよ。