特別支援学校の卒業生
4月に入り新年度を迎えた。今年度も特別支援学校の卒業生が数名、当社の生活介護事業を利用してくださることになった。卒業後の進路・日中活動の場として選んでくださったのだ。つまり今日から新しい生活が始まる。
18才の大事な進路として当社サービスを選んでくれたのだから責任重大だ。適切な支援・介護サービスを提供して有意義な時間を過ごしていただきたい。
先日「ふぃっと生活介護」のミーティングに参加してきた。新しく施設を利用される卒業生たちの情報共有をするために行われたミーティングだ。本人たちの情報だけでなくご家族の状況も把握する必要がある。
ご家庭の状況に応じてご自宅への送迎時間を調整したり、ヘルパー事業所など他事業所との連携なども確認して、利用開始に向けて準備をする。
一方、新しい生活が始まる卒業生たちの気持ちは尋常ではない。重度知的障害者は新しいことが苦手なのだ。
何年も毎日通い慣れた学校が施設に変わり、
よく知っている先生からほぼ知らない支援者に変わり、
今までは周りを見渡せば友達がいたかもしれないが、それも離れ離れになり知らない顔だらけ。
たぶん僕たちが想像している何十倍も緊張してると思う。障害の有る無しに関係なく精神的にしんどい時期かもしれないけど、彼らは特に順応という面で難しいのだ。
加えてそのご家族も大変だ。
生活環境がガラッと変わって我が子がしんどい思いをしていないだろうか?
もし馴染めなかったらどうしよう?その時は他の施設って空きがあるの?
ご家族も本人同様、不安だと思う。
そのために準備をしてこられたとは思うんだけど、いざその時期が来るとなるとやはり心配だろう。
とはいえ卒業してからの新しい生活スタイルを築いていかなければいけない。当社サービスがそのための一助となれば嬉しいし、出来る限りのアドバイスや多職種連携で、ご利用者の生活を支えていきたい。
本人だけでなくご家族とも良好な人間関係を築き、"障害者の生活を豊かにする"ことがこの会社の存在意義なのだから。
それと愚痴っても仕方ないのだけど、特別支援学校から施設への移行をもっとイイ感じにできないものだろうか。
夏から秋にかけて1週間程度の実習と移行支援会議なるものはあるけど、3月まで学校!4月から施設!みたいな、ぶつ切り感が拭えない…