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ITエンジニアのお給料=500万円は安いと感じてしまう理由
はじめに
ITエンジニア(デジタル人材)のお給料の話はいつでも盛り上がりますが、以下のような記事が出ていました。
この件は、「ITエンジニアの年収に500万円が十分か安いか」という話だけではなく、今現在起きているトラブル対応のことも加味する必要があり、一概には言えないのですが、今回は少しITエンジニアの給料について考えていきたいと思います。
そもそもITエンジニアの平均年収は?
まずは、国内ITエンジニアの平均年収を見てみましょう。
日本のITエンジニア(ソフトウエアエンジニア)の平均年収は3万6061ドル(1ドル=150円換算で約540万円)で世界72カ国中26位。中国は3万6574ドル(約550万円)で日本の順位を上回った――。
(中略)
2022年の調査において、3万8337ドル(約575万円)で20位だった日本は2276ドル(約34万円)減、順位を6ランク落とした。
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この記事を見ると、日本のITエンジニアの平均値は540万円だそうです。
職種で年収は大きく異なる
もっとも、本文中にあるように
フリーランスのITエンジニアの紹介サービスなどを見ると、日本のAmazon Web Services(AWS)エンジニアの想定年収は900万円前後とするケースが多い。例えばIT分野などの人材サービス、レバレジーズが運営するレバテックでは、フリーランスのAWSエンジニアについて平均で「月単価76万円、年収912万円」としている。
とあるように、職種によって金額は大きく異なっているのが実情です。クラウドエンジニアだけでなく、データエンジニアやAIエンジニアも1000万円クラスの求人は多く存在するでしょう。
妥当な金額を「誰が」判断できるのか?
最初の文章で示された様々な「声」を見てみても、
<500万は安過ぎる 初心者雇う気?>
<コンサル(年収1500万)クラスを年収500万円で雇うの?>
<1000万が最低ライン>
(中略)
大規模システムのPMをできる人材やSAPを扱えるエンジニアは一般的に年収が高い傾向があり、これらを勘案すると1000万円というのが最低ラインの目安となってくるという印象です。
とあるように、大規模システムのPMも確かに1000万円クラスで募集すべき人材だと、私も思います。
ただ、この問題の本質はここにある気がしています。
<そもそも技術職に年収一千万以上って発想がないのかも>
IT人材の給与が安すぎるという意見はよく見ます。ただ、当たり前の話ですが、給与というのは「それを支払う人」がいるわけで、
経営者から見て、500万円が妥当かどうかの観点は決して無視できない
という点は念頭に置いておく必要があります。
おわりに ~ なぜ日本のITエンジニアの賃金が安い「ように感じる」のか
今回は、江崎グリコ株式会社の事例から、ITエンジニアの給料について考えました。日本には、実際に1000万円クラスのエンジニアがいるのに、日本のITエンジニアの年収が安いように感じる理由は、
実際のエンジニアと経営層との「ITスキルに支払うべき値段」の乖離
が大きいのではないかと考えています。
このような乖離を埋めるために、エンジニアに何ができるのか?は次の記事で引き続き考えていきます。
(つづく)
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