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ChatGPTでラクするとサボるからダメ?(そんなことない)という話

はじめに

こんな記事がありました。

Z世代の約8割が「AI(ChatGPTなど)が仕事に関与」に肯定的

全国の18歳から29歳までの若年層の男女600人と、比較対象として全国の30歳から69歳の男女400人に「AI(ChatGPTなど)が仕事に関与すること」について質問したところ、「良いと思う」と回答した人は、18~24歳のZ世代で24.6%、25歳~29歳で19.2%、30代~60代で14.5%と若い世代ほど多い結果に。
(中略)
「悪いと思う」理由では、18~24歳のZ世代では、「仕事が奪われる可能性があるから」、「仕事をさぼる人がいるかもしれないから」が約5割に、30代~60代では「まだ人間ほどのレベルには達していないから」が約5割だった。

Z世代「賃金が下がったとしても週休3日にしたい」5割強、「仕事のやりがいより生活重視」約7割
あしたメディア by BIGLOBEが若年層の働き方に関する意識調査を発表
| プレスルーム | ビッグローブ株式会社
https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2023/04/230427-1
https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2023/04/230427-1 より

ChatGPTを仕事で使うと「仕事をさぼる人が出てくるかもしれない」から使ってはいけないという意見が半数近くあったそうです。

私はこの結果にすごく違和感があったのですが、それについて考えていきます。

ChatGPTが流行っているのは「ラクが体感できるから」

ChatGPTを仕事に使うという流れ自体はもう止められないところまで来ています。それは何故か?と問われれば、単純な話

使うのが簡単だから

です。検索エンジンGoogleが登場した時のUIが非常にシンプルだったのと同様に、ChatGPTのUIも非常にシンプルです。

禁止すると「黙って」やる

残念ながら、すべての企業でChatGPTを使うというところまで世の中は来ていないようです。しかし、人々はその便利さに気づき始めました。となると次に何が起こるのか? きっと

会社に黙って使う

人たちが出てくることになるでしょう。

野良SaaSとは、IT部門などの管理下にないまま、社員が自らの判断でファイル共有サービスなどのSaaSを利用してしまうことで、「野良クラウド」ともいう。その利用実態を経営やIT部門が把握できず、情報漏洩のリスクもあるので、当初は一律禁止にする企業も多かった。それでも便利なので、社員がルールを無視して使い続け問題を引き起こすケースも頻発した。
ChatGPTなど生成AIも利用禁止にすれば、同様のことが起こり得る。既に多くのビジネスパーソンが企画書の作成やメールの文面づくり、プログラミングコードの生成などに活用している。野良ChatGPTは既に今ある現実だ。テレワークも当たり前になっている現状では、利用を禁止したところで企業が確認するすべはない。かえって利用実態が見えなくなり、野良ChatGPTがまん延してしまう可能性は高い。

もう「野良ChatGPT」は防げない、利用禁止ではなくDXへ生かす方策を考えよhttps://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00849/00104/?

言ってみれば、これは

かつての「シャドーIT」現象と何も変わらない

のです。自身のスマホを業務に使うのも便利だからやってたことです。要するに「人は便利な方を使う」のです。その当たり前から考えたら、もし禁止されたら、野良ChatGPTを使うように決まっているのです。

おわりに ~ 徹底的にラクしよう

今回は、ChatGPTを仕事で使うと「仕事をさぼる人が出てくるかもしれない?」というテーマを考えました。最後に、以下の記事をご紹介します。

「苦しいDX」に別れを告げよう
本連載において、DXとは「デジタルテクノロジーを駆使して、これまでなかった新しいビジネスや業務を創ること」と定義しています。このような成果を挙げるためにはどうしたらよいのでしょうか。
誰も気付かなかった新しいアイデアにチャレンジして成果を挙げるための王道や教科書はありませんが、それに近づく方法はあると筆者は考えています。それは「DXを楽しむ」ことです。
DXに限らず、チーム全員が楽みながら業務に携われば大きな成果を挙げることができます。筆者は過去にそのような経験を何度もしています。DXで楽しめていないという読者も多いでしょう。今回と次回にわたって、「楽しいDX」にかじを切るための秘訣(ひけつ)をご紹介したいと思います。

「苦しいDX」から脱却するためにすべきこと 秘訣を伝授【前編】
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2304/21/news030.html

これはChatGPTに限らないDXというテーマの話ですが、このように「デジタルテクノロジーを駆使して、これまでなかった新しいビジネスや業務を創ること」自体が本当にやりたいことのはずです。そして、ChatGPTに代表されるテクノロジーは、そのためのリソース(時間など)を生み出すためのとても便利なツールです。「ChatGPTを使うとサボるから使うのを止めよう」と考えるのではなく、あくまで

ツールが得意なことはツールに任せて、その時間でやりたいことをやる

と考えた方がお互いにハッピーになると私は考えます。本当にやりたいことをやるために徹底的にラクをする。捉え方をちょっと変えるだけで、DXやデジタルツールに対する考え方がガラッと変わります。是非、徹底的にラクしましょう!

おまけ

これまでも同様の記事を書いてきましたので、ここでご紹介します。こちらも是非ご覧ください!

(おわり)


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