東日本大震災から10年。

防災士の資格取得のための講座で「記念日報道化してしまっており、それ以外のタイミングで目にしたり考える機会が少ない」という話を聞いてたしかに、と思った。
やはりこの日にいろんなことを考え思いをめぐらすことは自分もあるし他の方々もあると思うけど、大事なことは小さくでも良いから知ったり、考えたり、継続することだなとまずは思う。

10年前、僕は高校生だった。
あの日は春休みで、友達とSkypeしたりゲームしたり、ゆるーく過ごしていた記憶がある。
突如発生した地震と、「津波警報」というテレビの報道。でもしばらくは揺れた様子の映像はあっても波が強くなる様子はテレビから見られず、ほんとに津波くるのかな?と思った気が。
数十分後だったか数時間後、ものの数秒で町や車が流される様子が放送されていて、現実のような非現実のようななんともいえないざわざわした気持ちになって。
そこから少しずつ、人が、命が消えていく感覚から、身体の力が抜けてしまった。
ただ、無力感をかんじるけど自分は何も影響を受けていない状況に、混乱。

その後といっても特に具体的な行動ができたわけでもなく、唯一やったのはクリック募金(サイトをクリックしたらそのページを運営する会社がクリック1回につき○円を寄付する、という取り組み)くらいかな。

大学生になり、福島第一原発事故の影響で避難された方々と関わったり、岩手に行ったり、ある意味東日本大震災が及ぼした人生への影響みたいなことってそこでようやく知り始めた。

災害は人の人生を奪い、人の人生を大きく変えてしまう。
災害だけじゃなくて仕事を失ったり病気になったり、心が疲れたり、色んな要素が人の人生を変えることもあることも少しずつ知ってきたように思う。

環境や人との繋がり、偶然の積み重ねで変わることがある。
だったら自分にできることは少しでも環境をよくしたり、人と人が繋がれるような場や関係をつくったり、そういうことなんじゃないか?と思って今に至る。

地震は必ずくる。
災害は必ず起きるし、困難な状況に直面することも現実。
だけど、だからこそ、身の回りから、思いつくことから、無理なくできる備えや支え合いを継続する。

ひとりひとりの背景を大切にしながら、否定せず、一緒に人生過ごしていく。

#東日本大地震から10年 #3.11

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