公立学校教育一周回って
今まで学力向上と言えば、授業展開について協議することが中心で、学習規律といった授業に向かう姿勢を話し合いのテーブルにのせることがはばかられていましたが、この流れが少し変わってきたように感じています。
例えば、全国学力・学習状況調査に関する県のシンポジウムなんかは、今まで国語、算数・数学といった教科のあとに質問紙調査についての説明という流れが定番でした。(順番を気にすること自体なかったですが…)しかし、今年度は質問紙調査について気になるところを大学教授が取り上げるところからスタートしました。
そして、学力向上には、「試行錯誤ができる雰囲気」が大変重要で、それを下支えする信頼し合える人間関係づくりが大切だと強調されていました。授業づくりのキモが「How to」から「mind」重視にシフトチェンジしたと解釈しています。「そんなん
当たり前」と思われる方も多いと思いますが、“学級づくり“の大切さの再確認が必要な現状にあるということも知っていただく必要があります。
私は、この「より良い人間関係づくり」が公立小中学校で身につけさせるべき主たる“学力“だと考えていますから、この流れを本当に嬉しく思っています。
まさに「キター‼︎」って感じです。
というのも、教育委員会事務局で本当に多くの“クレーム“をいただきます。クレームがダメというわけではありません。保護者の立場であればと理解できるものがほとんどですし、なるほどと思わせられるものもあります。
ただ、『言い方』が問題なんです。正直「なんでそこまで攻撃的に言わなあかん?」と思うものが本当に多い。「それがクレームやんか」という声が聞こえてきそうですが、おだやかに言ってもらえばお互いに前向きな意見を出し合い、より良い案につなげることができると思うのですが…
この現状を克服し、公立の小中学校を成熟した社会人育成に向けた機関ととらえると、自分の考えを持った上で、「折り合いをつける」感覚は身に付けさせたい能力であり、必要な学力だと思っています。
あぁ教壇に立ちたいという気持ちがさらに強くなってきました。
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