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型の向こう側

確か中村勘三郎さんだったと思うのですが、「型があるから型破り。型がなければかたなし」と言っておられたのが印象に残っています。
中学校の間は“型を身につける“ことは大変重要だと思っています。
①自分が社会の構成員だと自覚する。
②知識を取得するための流れを身につけることができる。
③型通りに行えば、ある程度の結果が得られるので、自信がつく。
他にもたくさんメリットはあると思うのですが、型を身につけさせることは、“主体的・対話的で深い学び“の実現を妨げることのような扱いを受けています。
これは、「型を身につけさせる」ことが目的になってしまっているからだと考えています。
いわゆる「手段の目的化」です。大切なのは、型を身につけさせたその先、“型の向こう側“を指導者が自覚して指導にあたることなんです。
子供が受け身でイヤイヤ身につけさせられた型であっても無意識に発動できるようになったとき「こなぃしたらええのに」と改善策が生まれてきます。そして「俺やったらこうするな」と自分なりの考えにつながります。こうなれば主体性が芽生え、創造する力が身についている、まさに“型破り“の状態です。私も「『〜すべき』から離れ『こうしてみたらどうやろう』と発信できる」人になることをめざし、今日もインプットに励みたいと思います。

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