教育委員会事務局の上席に求められる資質

「教育委員会事務局のレベルが下がった」と先輩方から耳の痛いお言葉をいただく今日この頃です。
お言葉を返すようですが、実際に働いている私としては、レベルが下がったというより、組織構成が時代にマッチしていないと感じています。
市町村教委の中核となる課長席はその多くが国や県で頑張ってこられた方々です。国や県の教育はどのような方向に向かっているのかという“情報“、国や県の職員との“人脈“は市町村教委に多くの恩恵をもたらしてくださっていた頃はこの組織構成が最善でした。
しかし、今は文科や県教委しか知らない情報はほとんどありません。あってもその情報が市町村教育の推進に大きな影響を与えることはありません。また、肩書きで人脈が構築されることもありません。
そして、大きい組織で活躍してこられた先輩方は所属課の専門的なスキルを身につけ、いろんなところに応用して市町村の教育の進むべき道を照らしてこられました。
しかし、ファクトフルネスの大まかなルールにあるように、ひとつの知識が全てに応用できるほど世の中は単純ではなくなりました。経験の引き出しが少ないと判断の的確さに翳りが出ます。
そこで、これからの市町村教委の課長に求められる資質は…
1 最適のタイミングで最適な判断ができるように
  チャンスを見極める「しんちょうさ」
2    状況に最も適した判断ができるよう、固定観念
  にとらわれない「しなやかさ」
3    必ずや反対意見が出ることを見越して対策を準
  備しておく「したたかさ」
この3つを身につけた上席になるよう頑張ります。

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