#6 高校アメフト留学 シーズンイン!
こんにちは。金澤です。
今回はアメリカで過ごした初めてのシーズンについてお話します。
前回の記事で紹介した通り、留学1年目は規定の為JV(2軍)に所属してシーズンを迎えることが決まりました。
JVと言っても、選手達のサイズはVarsityに劣りますが上手い選手もそこそこいます。
Varsityに飛び級していなくてもD1にスカラシップオファーを貰う選手も数名いました。
その中で8月から本格的に防具をつけて練習していたのですが、シーズン直前の練習中タックルされた時に足首を捻挫してしまい初戦2試合を欠場することになりました。
その後やっと3試合目にLBでスタメンで出場することが決まり、対戦相手も全米を代表する強豪校だったのでコーチ陣もとにかく気合が入っていて、相手のプレー傾向について理解出来ているか何度も何度も個別で確認されました。
というのもシーズン初戦でVarsityでスタメンだったLBの選手が怪我で離脱した為、JVで1番上手かったLBの選手が代わりにVarsityに上がったので、
僕はその穴を埋めるためにスタメンに抜擢されていました (当時のポジションはWRメインだったのでLBはあまり自信なかったです)。
どんな形にせよ渡米して初めての試合でスタメンに抜擢されたことが嬉しくて、試合前の国歌斉唱で見たアメリカ国旗が昇る情景を今でも鮮明に覚えています。
そして試合が始まり、相手の1シリーズ目のオフェンスを無事パントに抑え込みサイドラインに戻ると、
そこにはVarsityに上がったはずの元JVのLBの選手が防具を付けて立っていました。
「ん?こいつ明日Varsityの試合のはずじゃ…」
そしてコーチに次のシリーズからHideの代わりに彼が入るからと言われ
試合前にアップすらしてない選手にあっという間にスタメンを奪われてしまいました。
その後何プレーか出場しましたが、中々の接戦だったのでほとんどその選手が出場し僕の渡米後初の試合は一応勝利で終えました。
試合は木曜日だったのですが、次の日の金曜日にはVarsityの試合もあったので
そのLBの選手が2日連続試合に出場するとは考えもしなかったです。
それ以前にコーチからは事前に何も伝えられていませんでした。
試合開始後すぐにスタメンを奪われるという中々苦い経験をしましたが、勝つ為なら試合前にアップすらしていない選手を起用するという事実にアメリカと日本の違いを感じました。
更にこの試合の後、再び留学生の規定に必要な書類が揃っていない等の理由で試合出場資格が没収され3試合ほどサイドラインで過ごしました (1シーズン合計10試合)。
いつ試合に出られるのかもわからないまま、7試合目当日にロッカールームで待機していたらコーチが大声で僕の名前を呼びながら入ってきて
無言でグッドサイン👍🏽をされ、試合出場資格がやっと下りたことを伝えられました。
(やっと出場資格が下りた試合 vs Notre Dame High School #19が僕 )
この試合ではPlayers of the Weekに選んで頂き次の試合ではキャプテンとして試合前のセレモニーに参加しました。
(名字カンザケワになってます。アメリカこういうところ雑)
(キャプテンとしてセレモニー出場。周りデカすぎ)
チームにもよりますがアメリカは日本のようにキャプテン、バイスキャプテンを1年中同じ選手がやりません。
Alemanyでは毎週試合の活躍によってPlayers of the Weekが発表され、その選ばれた選手達が次の週の試合にキャプテンとしてセレモニーに参加します。
短大ではシーズン開幕直前にキャプテンが発表され、シーズン中はずっとその選手達がキャプテンでした。
というわけで渡米後初めてのシーズンは試合出場資格が下りなかったり足首の怪我で、計10試合のうち5試合しか出場することが出来ませんでした。
続く…