サウジアラビアRC分析「牧場パワー炸裂?」
こんばんは、ヒデです。いよいよ秋のG1が始まり、今週からは久々の東京と京都の2場開催。3日間の開催となります。月曜日には盛岡競馬場でマイルCS南部杯が行われる濃密な3日間。ぜひお楽しみください。本日はスタートとなるサウジアラビアロイヤルカップを分析していきます。それでは本日もよろしくお願いします。
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1.開幕週だけに前々有利に⁉
今週から始まる東京開催。6月の宝塚記念週以来の開催となります。約31,000平方メートルの芝張替作業を行っており、オーバーシードも行われ全体的に芝は良好な状態。天皇賞やJCを見据えた馬場情勢となっています(例年通りです)。
その結果、開幕週の傾向通り前残りが多発しがち。過去5年先行馬は【 4- 2- 2- 9/17 】で4勝を挙げていることからもわかるでしょう。これが波乱の少ない重賞を作り出しているのです。
人気薄の激走も前目から生まれることは言うまでもなく、昨年7人気2着のグラニットも大逃げを敢行して逃げ粘っていましたから、前目にいない馬はよほど実力が抜けていない限り差し切るのは難しそうです。差し切ったのがステラヴェローチェのみといえばいかに厳しいかわかると思います。
これほど強いバイアスが出てはいますが、案外枠の偏りはありません。これは府中マイルの傾向ですので、枠から予想をするのは難しそうです。
2.ノーザンファームの育成力は侮りがたし!
もうこれ以上は言うことがありません。近年中央競馬の代名詞と言っても過言ではない活躍を見せているノーザンファームの生産馬。今年も先週までの勝利数ランキングでは2位の社台ファームにダブルスコアをつける448勝(10/1終了時点、平地競走)を挙げているところからもどれだけ強いかわかるでしょう。
そのノーザンファームのお決まりが「初週の新馬戦で素質馬を勝利させる」ということ。初週の新馬戦で勝利→サウジアラビアRCの流れは鉄板となっており、2018年にはグランアレグリアが、翌19年にはサリオスがこの流れに乗って勝利したほか、その後も20年にステラヴェローチェ、21年にはコマンドラインとこの形に則った馬が勝利を続けていました。
特にコマンドラインが勝利した21年はノーザンファームの生産馬が着を独占。ただ信頼度は高いものの、昨年はノッキングポイントが1人気4着と凡走しており、完全に信頼するのは危険かもしれません。迷ったときはノーザンファームの生産馬を優先するそれくらいのほうがよさそうです。ちなみにXでおなじみ下河辺牧場は連対率100%、こっちのほうが信頼できる可能性が…(笑)
そのほかで見ておきたいのは間隔となります。馬体の完成していない2歳であるため、間隔は拾いに越したほうが良いでしょう。中5週以内で出走した馬は過去5年14頭いましたが馬券になったのは人気に支持されたクラヴァシュドール一頭のみ。基本的には新馬戦を勝利してここが2走目となるケースか、新潟2歳Sを走ってここを狙ってくる馬がポイントになりそうです。
3.芝がきれいな2歳戦、すなわち主流血統!?
不良馬場となり10人気のヘニーヒューズ産駒、ゼルトザームが勝利と波乱の幕開けとなった2歳重賞戦線。ただ、この競走はノーザンファームの生産馬が本気になって取りに来るレースでもありますから、あまり紛れがないのは前述したとおりです。
そして今週末は月曜日以外雨の予報も出ていませんから、この競走は良馬場で行われることはほぼ確実。従って仕上がりが速く芝適性の高い馬を狙っていくのが基本となります。良馬場の開催となったのは過去5年4回。そしてそのいずれもサンデー系もしくはキングカメハメハ系が勝利しています。
今年も基本的に狙っていくのはサンデー系もしくはキングカメハメハ系が良いということでしょう。キングカメハメハ産駒やディープインパクト産駒はいなくなり、ハーツクライ産駒も極端に減った現在、しきりに「種牡馬戦国時代」とも評されていますが、それらの孫産駒を狙っていくのが中心となるでしょう。
それは昨年穴を開けた前述のグラニットを見てもわかります。この馬は父ダノンバラード産駒で、その父はディープインパクト。孫産駒ということになります。ディープインパクト産駒がいないとその孫産駒が活躍するということを示した一頭だといえます。
これらに欧州ノーザンダンサー系が入ればまさに鬼に金棒。これを中心に考えていくのが良いでしょう。
4.該当馬
それではサウジアラビアRCの該当馬を見ていきましょう。
1.シュトラウス
内枠◎ 先行〇 ノーザンファームの生産馬◎ 血統〇
新馬戦で勝つモーリス産駒は本当に少なく、これまで294頭が出走してわずかに34頭のみ。それだけ狭き門を突破したのは素質十分と考えてよいでしょう。時計面に不安は残るものの、産駒得意な内枠に入ってさらに上昇する目処は立ちました。期待です。
3.ボンドガール
内枠〇 先行○ ノーザンファームの生産馬〇 血統〇
ここはこの馬中心で致し方ありません。新馬戦で破った馬は2~6着までが次走で勝ち上がり、"伝説"の新馬戦となりそうな予感です。それを除いても母系は欧州の重厚な血統、マイルに合いそうなダイワメジャー産駒とケチをつけるところがありません。ここも勝って年末に弾みを付けたいところでしょう。
業務連絡と独り言…
今年一番つまらない分析結果になったような気がしますが、それもまた競馬。仕方がないところでしょう。2歳戦といえばネクストスターが各地で行われています。1着賞金は1000万円。このサウジアラビアRCが3000万と考えるとまだまだではありますが、地方デビューも増えたのも事実。3歳戦は見逃せませんね。
それでは!
ヒデ