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ターコイズS分析「暖かくても冬」

 こんばんは、ヒデです。12月というのに暖かい風が夜吹き出す15日ですが、土曜日も暖かい日となりそう。そんな小春日和(と言っていいのかわかりませんが)に行われるのが牝馬のハンデ重賞ターコイズS。近年は人気馬2頭と穴馬1頭が馬券になる形がフォーマルになっています。
 どうしてこのような形になるのでしょうか。そして、今年はどのような傾向となっているのか、早速見ていきましょう。
 それでは本日もよろしくお願いします。

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1.求められるのは今年も追走力!?

 冬の中山マイルというタフな舞台で行われる同競走。そのため過去5年の勝ち馬は脚質が様々です。例えば19年には逃げ馬のコントラチェックが、20年にはスマイルカナが先行から抜け出して勝利。21年と昨年は追い込み脚質のミスニューヨークが連覇するなどなかなか特徴がつかめません。

 これらの馬に共通していることは「追走力が高かった」ということです。これは昨年の分析でも書いたような気がします。前述のスマイルカナは同じく冬の中山競馬場で行われる世代重賞フラワーCを勝利、ミスニューヨークも初勝利は2月の小倉。その前に勝利したコントラチェックは1月の1勝クラス(現・500万下)の菜の花賞を勝利と冬の競馬を得意としている共通点がありました。

 これは次章で詳しく見ていくとします。その前に枠的な傾向ではありますが、それほど傾向が出ていない印象。7枠がやや有利なだけ。中枠だけやや不利かもしれません。

2.見ていきたいのは非根幹距離適性

 前章の追走力が重要ということを話しましたが、それはすなわちパワーもしくは持続力が必要になっているということを示しています。
 そこでリンクしそうなのは非根幹距離適性。特に1400mや1800mで勝利した経験が活きてきます。
 昨年勝利したミスニューヨークは連覇ですし、昨年2着のウインシャーロットや20年の覇者スマイルカナはオーロCを勝利。さらに京都牝馬Sや府中牝馬S、それから中山牝馬Sなどで実績を残した馬が好走している傾向にありました。今年も牝馬の非根幹距離重賞で好走した経験のある馬には注意が必要であるということでしょう。

 さらにハンデ戦のなかでも斤量も重要になってきます。しかも不思議なのは斤量が増えているほうが活躍している不思議なレースなのです。ハンデキャッパーが優秀であることを示しているのかもしれません。

 その威力は絶大で、過去5年間で複勝回収率は100%超。さらに昨年は斤量増だった馬が馬券内を独占していました。そのほか、20年にも同様の結果になっています。斤量増ならば2.5キロ増やしても好走していますが、斤量減少だと1.5キロまでしかダメでした。
 斤量は基本的に同斤から1~1.5キロ。増量ならば2.5キロまで許容できると思ってよいでしょう。斤量は増えたほうが良い。その認識で。

3.欧州系の血にポイントがあり!?

 持続力とパワーが必要がある馬場ならば欧州系の出番。特に欧州系とサンデー系の組み合わせがニックスとなっています。
 過去5年間勝利した父系はサンデーサイレンス系とkingmambo系のみ。馬券内に広げてもロベルト系(ウインシャーロット)の2着1回と、欧州ノーザンダンサー系(デンコウアンジュ)の2着が1回あるのみ。欧州系が良いからと言ってもkingmambo系以外の欧州系を軸にするのはあまりよくなさそうです。父系は主流血統と呼ばれる血統を狙うのが吉。

 kingmambo系×サンデーサイレンス系からはミスニューヨークを筆頭に、20年9人気3着のフェアリーポルカや18年10人気2着のリバティハイツがいますし、サンデーサイレンス系×ネイティブダンサー系からは19年1着のコントラチェックが出ており、この傾向は好走率が非常に高いです。
 そのほかのニックスはサンデーサイレンス系×ロベルト系。この組み合わせはわかりやすく人気になりやすいのですが、過去5年【 1- 3- 0- 1/ 5 】で連対率は80.0% と好走率が非常に高い結果に。軸としてはこの組み合わせが一番良いではないでしょうか。今年も期待したい組み合わせです。

4.該当馬

 それではターコイズSの該当馬を見ていきましょう。

6.フィアスプライド
末脚〇 非根幹距離適性〇 斤量-1キロ〇 血統〇

 ゴドルフィン×ルメール騎手。かなりの安定感で、タワーオブロンドンのコンビ。長い直線でも末脚を活かして一歩届かずの競馬も、昨年3着など短い直線でも好走できるのが強み。
 ディープインパクト×kingmamboの組み合わせで、少し米国色は強いものの、母系がネイティブダンサーとノーザンダンサーはコントラチェックとも似た組み合わせ。
 近親を見ても冬場に活躍した馬が多く、その面の期待度も高い一頭です。昨年よりも人気が高いのは難点ですが狙う価値はアリ。

12.ソーダズリング
末脚〇 非根幹距離適性〇 斤量-1キロ〇 血統〇
 
ニックスのサンデーサイレンス×ロベルト系の組み合わせ。半姉には愛知杯を制したマジックキャッスルがいる血統です。
 ハーツクライ産駒の活躍というのはこの競走では見られませんが、同じく欧州で活躍したディグタスの血を含むオルフェーヴル産駒が活躍していることからも父母父トニービンで有力馬となれば問題なし。
 唯一心配なのは根幹距離タイプであること。ローズS8着は坂が影響なのか、瞬発力も持続力も求められる難しい馬場で適性が合わなかったのか。それを試す資金石かもしれません。

14.ウインピクシス
末脚〇 非根幹距離適性〇 同斤〇 血統〇
 
非根幹距離が得意なサンデー系といえばゴールドシップ産駒などステイゴールド系。同競走でオルフェーヴル産駒が好走しているところからもわかると思います。今年は同産駒の出走がゼロとなればゴールドシップ産駒の出番です。
 ゴールドシップ産駒×母父ロージズインメイは文句なしのニックスで、ユーバーレーベンを筆頭に活躍馬を出しています。
 この馬は中山マイルのサフラン賞(2歳1勝クラス)を2着の実績があるほか、勝利は全て1800mとどちらの適性も十分。クイーンS2着や福島記念4着などの実績も強調材料になりそうで戦歴・血統共に期待です。

業務連絡と独り言…

 南関東は連続12日間開催、JRA開催と年末の競馬をしている感じがすごくあります。不思議な気持ちになる気候で頭はおかしくなりそうですが、今年も何事もなく追われればオッケーかなと思います。
 皆様今年も多くの閲覧をありがとうございます。年末まで駆け抜けますから、よろしくお願いします。
 それでは!
ヒデ

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