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神戸新聞杯分析「日本ダービーの再現!?」

 こんばんは、ヒデです。菊花賞のトライアル競走も今週の神戸新聞杯で最後。今年は久しぶりに二冠を分かち合った馬が出走してくるハイレベルな菊の舞台。大舞台への切符を手にできるのはどの馬か、そしてどのような馬に有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。
 それでは本日もよろしくお願いします。

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※今回はコースの傾向等は2015~2019年の阪神開催をデータ元としています。中京開催を含む場合はその都度記載いたしますのでご了承ください。

1.阪神開催では瞬発力が求められる!

 昨年までの3年間は中京の芝2200mで開催されていた神戸新聞杯。毎年のように穴馬の激走が見られました。これは2200mという特殊な距離での施行であって、持続力が求められる展開になりやすかったからというのが影響していたと考えられます。
 しかし、阪神競馬場は上りの瞬発力が求められるレースになりやすいのが特徴です。ダービー馬がこの競走でも走りやすいのは長い直線で瞬発力勝負になるという、ダービーとほぼ似た条件を求められるから。故に阪神競馬場の神戸新聞杯はあまり波乱が生まれないのです。

 この競走が瞬発力勝負になりやすいのはやはり馬場が影響しているでしょう。野芝が成長している中での開催であるため、時計が非常に出やすい傾向にある阪神競馬場。これは先週のケフェウスSでエピファニーがレコードタイ記録で好走、ローズSでマスクトディーヴァが世界レコードで駆け抜けたことからもいかに時計の出る馬場であるかがわかるでしょう。この傾向は簡単に崩れるものではありませんから、今週の神戸新聞杯も時計の出る瞬発力勝負になると考えて間違いありません。

 逃げ馬らしい逃げ馬もサヴォーナ一頭のみですから、スローの瞬発力勝負という日本ダービーと同じ適性が求められるということになりそうです。

2.もちろん日本ダービーの再放送に!?

 関西馬にとっては日本ダービーからの始動戦として設定されやすいこちらの競走。当然中心は東京優駿・日本ダービーに出走してきた馬が有利になっていると考えてまず間違いはありません。過去5回の前走東京優駿の馬は【 4- 3- 2-14/23 】と安定していることがわかります。馬券の軸として狙っていくのはダービー組が中心になりそうです。
 特に中心になりそうなのは前走掲示板に入った馬。この条件であれば【 4- 3- 0- 3/10 】と複勝率は70%。軸としては十分の成績を残しています。先ほども触れましたが、日本ダービーと求められる適性が近いことが最大の要因であるでしょう。

 それ以外のローテで重要になってくるのは直線の長いコースで上りを出せているかというところ。特に中京コースで好走できる馬は好走できるようです。純粋に前走中京競馬場だった馬は15年にリアファルが1600万下(現・3勝クラス)を勝利して連勝。17年2着だったキセキも中京で500万下(現1勝クラス)を勝利していました。中京や阪神など、比較的直線の長いコースで上りを出しながら好走した馬はここで復活する可能性あり。このような経歴のある馬は好走に警戒が必要になります。

3.そら主流血統で決まり、よ!?

 神戸新聞杯の”ARE”は主流血統です。主流血統とは日本の芝にアジャストした瞬発力に秀でているサンデーサイレンス系やキングカメハメハ系がこのように呼ばれることが多いですね。簡単に言えば主流血統とは「日本ダービーで活躍できる馬」ということになります。その主流血統と呼ばれる血統たちが順当に好走するのがこの競走の特徴です。
 日本ダービーで好走する適性が好走するというのは何度も言っているこの競走の合言葉ですから、それが血統でもかなり強く出ているということになります。

 父系は特に顕著で、馬券になった馬の父で主流血統でなかったのはハービンジャー産駒のトーセンバジルが馬券になったのみとかなり厳しく、あまり狙うことはできません。

 穴を開けると考えれば延長が得意な種牡馬を狙うべきということでしょうか。2400m以上のレースというのは施行が少ない上、低レベルになりがち。そうなれば必然的にハイレベルなのは2000m近辺となります。結果、2000m近辺から延長で臨んでくる種牡馬が有利になるということを示しています。ドゥラメンテ産駒やエピファネイア産駒、ハービンジャー産駒などはこの条件をクリアしている種牡馬だけに穴としての妙味ありです。

 ただ、母父系はそこまで偏りはありません。欧州系が入っていても好走しますし、逆に米国系が入っていても好走します。ただ、勝利という観点に限って言えば欧州系が有利。瞬発力をより補完できる欧州系との組み合わせが勝ち切りやすいレースであると考えておくのがよいと考えられます。これだけは意識しておきましょう。

4.該当馬

 それでは神戸新聞杯の該当馬を見ていきましょう。

3.サトノグランツ
瞬発力〇 前走ダービー◎ 血統○

 デビュー以来安定して上りを出せており、上り3位以内を出せていなかったのは新馬戦のみ。これが阪神競馬場であることは気がかりですが、サトノダイヤモンド産駒は晩成の感があり、問題なし。ダービーもスタート直後に隣の馬が落馬と流れに乗れないながらも33.1秒で上り2位を記録しており、今の阪神ならば巻き返してもおかしくはないでしょう。

12.スマートファントム
瞬発力〇 前走中京〇 血統〇

 全く人気はありませんが、この馬が好走候補。もともとハービンジャー産駒はパワーの効く急坂のあるコースが得意。このコースの複勝率は低くありません。このコースで1度上り最速を出したことも適性の高さを物語っているでしょう。今回はファントムシーフよりも産駒が得意な外枠に入ったのでこの馬の激走に期待してみたいところです。

13.ハーツコンチェルト
瞬発力〇 前走ダービー5着以内◎ 血統〇

 前走ダービーでは上りこそ3位内ではなかったものの33.4秒で4位(2位同率なので上からは5頭目)。十分い好走しています。これは十分及第点であり、今回も普通に走れば好走できるレベルにあるといえます。瞬発力を活かせる場面になればこの馬も好走確実。今回も期待です。

業務連絡と独り言…

 東京ゲームショウが幕張メッセで開かれているのですね。メタバースの技術を使ってG1ジョッキーとかできたらかなり楽しそうですね。
 それはともかく、もし皐月賞とダービーの別々の覇者が出走するとなれば2000年のエアシャカールとアグネスフライト以来となるようです。この時は皐月賞馬が勝利。それでいけば今年はソールオリエンスが勝利?でしょうか。詳しい話は菊花賞にて(笑)

それでは!
ヒデ

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