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小倉2歳S分析「今年も意識は馬場に!?」

 こんばんは、ヒデです。小倉競馬場の開催は猛暑を考慮した形となり、4週のみとなりました。その間に九州産馬限定の新馬戦などを行いますから、せわしない感じとなっています。ただ、そんな開催も今週、明日で最後。最終日の重賞としてはおなじみの小倉2歳Sが施行されます。今やスプリント界の中心に位置するナムラクレアや、人気と実力を兼ね備えているメイケイエール、ラウダシオンなどが馬券になった出世レース。
 果たしてどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。

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1.開催最終週の痛みは今年も健在!?

 冒頭で4週間しか開催されていないということで、馬場の痛みが例年と比べてどうかというのも気になります。そこでおなじみ馬場情報を見てみましょう(リンクをクリックしてご覧ください)。こちらに掲載されている写真を見てみると、やはり痛みは相応にありますね。先週まではそこまで馬場に偏りはありませんでしたが、多少は考慮しなければなりません。

 毎年の流れをご紹介しておくと、だいたいのレースは直線で外に出した馬が好走している形となっています。例年は長い開催でBコースへ替わりますが、これが今年はありません。Aコースのままですので、馬場は傷んでいると考えてよいでしょう。昨年も出遅れ後方待機となったロンドンブランが直線で外に出し勝利、21年には大外ラチ沿い近くまで持ち出したアネゴハダが3着に入るなど、馬券になるのは馬場の三分どころから外に持ち出した馬。これは開催後半となっている今年も踏襲して考えるのが良いでしょう。

 やはりイコールで内枠はロンドンブランのような思い切った競馬でなければ好走できず、ロスなく外へ回れる外枠勢のほうが相対的に有利になるということになります。特に穴馬は外枠、6枠以降から馬券になることが大半。事実6枠以降は過去5年の複勝回収率100%を超えています。人気馬は内枠なら評価を下げて穴馬は外枠から。外枠の差し馬が波乱を作り出すと考えておきましょう。

2.前走勝利はマスト!?

 早い時期の重賞ということで、前走勝利した馬がほとんど。ただ、オープン戦で入着した馬が数頭走ってきています。ただ、馬券になる馬は少なく、20年に函館2歳S4着だったフォドラが3着に粘った程度でした。基本的にはあまり狙えるタイプの馬ではなく、紐程度にとどめておくほうが良いでしょう。
 では中心になるのはどのタイプの馬か。それは意外にも先行していた馬です。差し馬が良いのは前述の通りですが、なぜ先行が良いかを見ていきましょう。この理由は簡単で、素質が抜けているということ。押していかずとも前に行けるということはすなわち、他の馬とはスピードの絶対値が違うということになります。特に推したいのは前走「小倉新馬戦×上り2位以内」条件をクリアした馬(※九州産馬を除く)。過去5年【 2- 1- 1- 8/12 】で複勝率33.3% 、単勝回収率は100%を超えています。人気薄でも好走していることを考えると経験が重要になるということでしょう。
 
 ここまでをまとめると、前走フェニックス賞で好走した馬と小倉の新馬戦で押していかずに上り上位だった馬が好走できるということですね。これらを意識して考えていきましょう。

3.サンデー系の強い舞台に!

 短距離では存在感の薄れるサンデーサイレンス系ではありますが、この競走では重要になってきます。過去5年サンデーサイレンス系が3勝しており、2着も3回。21年は1~3着をサンデーサイレンス系が独占、昨年も連対はともにサンデーサイレンス系でした。
 さらに意外なのは「ディープインパクト系」がよく走っているということ。昨年勝利したロンドンブランはその名の通りグレーターロンドン産駒、21年はキズナ産駒が連対、3着のアネゴハダもキズナ産駒とディープインパクト系が馬券内を独占するなど、ディープ系の安定感が非常に高いのです。それ以外にもミッキーアイル産駒は20年にメイケイエールが1着、19年にもリアルインパクト産駒のラウダシオンが3着に入っているなど、毎年馬券になっています。今年もディープ系には要注意です。
 そのほか馬券になるサンデーサイレンス系はダイワメジャー産駒が好調。昨年もダイワメジャー産駒のバレリーナが9人気2着と好走していたことからもどれだけ好走できるかがわかります。サンデーサイレンス系はダイワメジャー産駒とディープインパクト系を中心に考えておきましょう。

 そのほかはkingmambo系やロベルト系など、夏季に元気になる系統が元気に。開催後半で馬場が傷んでいることも多少影響があるものと思われますから、こちらにも注意したいところです。

4.該当馬

 それでは小倉2歳Sの該当馬を見ていきましょう。

1.テイエムチュララン
内枠▲    逃げなくても良い○    前走上がり○   血統○

 連闘、というのは心配になりますがディープインパクト系としてはこちらが中心となりそうです。前走は軽く押しただけで逃げる形となり、そのままスピードを見せつけて快勝。九州産馬の中では一つ頭が抜けています。今回は差しに回れるはずですから瞬発力にも期待です。

8.メイプルキング
外枠○   先行○? 前走は○     血統○?

 これは私の推測に過ぎませんが、今の馬場に最も合っているのはこの馬かもしれません。日本で供用されている種牡馬としてデクラレーションオブウォーやアメリカンペイトリオットの父であるWarFrontの産駒。今日の札幌2歳Sを勝利したセットアップと共通の系統です。先行してしぶといタイプですから明日も活躍するかもしれません。

10.アスクワンタイム
外枠○   差し○   素質で先行○    血統○

 スプリント血統のロードカナロア産駒。なにより兄は北九州記念を制したボンボヤージと小倉2歳Sを制したファンタジストがいる小倉牝系。外枠に入りスタートで控えていけるならばチャンス増大。期待できます。

業務連絡と独り言…

 小倉2歳Sは昨年にいい思いをさせていただきました。バレリーナは結構渾身の馬券だったと思います。今年の該当馬も同じように好走してくれればうれしいですが、どうでしょうか。金曜日の雨の影響はほとんど残らなそうなので、昨年のようなレースに期待です。
それでは!
ヒデ

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