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福島記念分析「持続力がミソ!」

 こんばんは、ヒデです。福島競馬場は重賞の少ない競馬場ですが、今年最後の重賞福島記念が行われます。芝の2000mでも七夕賞とはあまりリンクしない競走。果たして今年はどのような馬が有利な傾向となるのでしょうか。早速見ていきましょう。
 それでは本日もよろしくお願いします!

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1.先行優勢!後ろは例年以上に辛い!?

 先週からスタートした秋の福島開催。例年はある程度差しが決まる印象のある時季ですが、今年は逃げ切りが多発しています。本日土曜日の芝コースは逃げが1勝、先行が4勝と5/7で前が勝利しています。加えて差しが決まったのはいずれも短距離と、例年以上に先行が有利な傾向です。

 そうなると追込み勢はノーチャンス。中団よりも前につけているのが大前提となるでしょう。実はこの傾向は毎年のもの。ですが、それが今年は例年以上に強く出るということなのです。穴馬の逃げ切りというのにも十分に警戒しなければならないでしょう。昨年のユニコーンライオンのような馬ですね。

 差しが決まるのは人気馬のみ。地力が優れていないと差しが届くことは到底ありません。ハンデ競走ですから、高ハンデを背負った馬を狙っていくのが良いでしょう。

 そして、逃げ切りや先行が決まるのは「高速馬場だから」ということを忘れてはなりません。高速馬場では前の馬が脚を溜めやすく、余力が残っているため、差しが届きにくくなるということですね。
 つまり「ロスなく走る」ことが大事になってきます。結果、内枠が有利に。これは顕著に出ており、過去5年5枠より内から勝ち馬が出ているほか、一番外から馬券になったのも6枠(12番)でした。過去10年に広げても8枠は【0- 0- 0- 20/20 】で一度も馬券になっていません。対照的に1枠は【4- 1- 3- 12/20】で複勝率は40%、2枠も【3- 0- 2- 15/20】で複勝率25%と高くなっています。
 目安は5枠で、この枠を境に成績が急降下しています。高速馬場の傾向が強い今年はより意識したい傾向と言えるでしょう。

2.持続力がミソ!ならば狙いは?

 高速馬場になりやすいということは1章で書かせていただきましたが、この傾向が出ているという事は「持続力」が必要になるということです。

 ここで言う持続力とは一気に加速して早いラップを持続できる力。つまり、ミドルペースで進んでバテない持続力ということですね。
 普段この力が必要になるのは「非根幹距離」です。非根幹距離は瞬発力よりも一定のスピードで進む持続力が必要になりやすいんですね。
 非根幹距離で特にこの傾向が強いのは宝塚記念などが行われる阪神芝2200m。瞬発力というよりも長い持続力が必要となります。エリザベス女王杯でキズナ産駒が強かったことからもその傾向が窺えまますよね。
 直結とまでは言いませんが、やはり強いことは間違いありません。例に出したいのは22年の勝ち馬ユニコーンライオン。1800mの弥彦Sで3勝クラスを突破すると同じように非根幹距離的な持続力が必要な鳴尾記念を勝利。そして宝塚記念で7人気2着と激走。その後は主に瞬発力が必要な根幹距離のレースで成績を残せませんでしたが、福島記念では復活のV。これはいかにこの競走で非根幹距離適性が必要かを表しているといえます。

 そのほか21年覇者のパンサラッサも3歳福島重賞ラジオNIKKEI賞で2着の実績がありましたし、20年覇者のバイオスパークも3勝クラスは非根幹距離の1800m勝利してでした。このように非根幹距離で実績のある馬が好走しやすいのです。

 これは前述の通り、早い持続力が求められるから。今年も同様の傾向になりそうですので、意識しておきたいところです。

3.非根幹距離適性=ダート適性?

 言い過ぎかもしれませんが、意識するならばこの適性です。米国系の血統が強く出ているタイプや米国ダートで良績を残せそうな馬を狙っていくべきなのです。
 少々脱線しますが、これは血統の成り立ちにも影響しています。米国系で残ってきた馬は「どれだけ速く走れるか」を極めた系統。従って加速してから早いラップを刻む力に長けているのです。
 その傾向が強く出るのが道悪のダート。サンデー系やキンカメ系が走らなくなるのに対して米国AP Indy系やミスプロ系、ストームキャット系などは走るようになります。米国血統がいかにスピードに長けているかがわかります。春先や夏の競馬で米国系が芝でも走れるのもこれが影響しています。

 話が脱線しましたが、福島記念に戻しましょう。こんな話をしたのも今回必要だからです。この競走はそう言ったダートで好走しやすい血が必要になります。
 例えば昨年勝利したユニコーンライオン。父No Nay NeverはJohannesburg(=ヨハネスブルグ)を介したStorm Cat系。バリバリの米国血統ですよね。また、パンサラッサもサウジCを制覇。20年覇者のバイオスパークはダートでは成績を残せていませんがオルフェーヴル産駒はBCディスタフを制したマルシュロレーヌやドバイWCを制したウシュバテソーロがいるようにダートも得意でした。
 2着以下で見ても22年2着のサトノセシルは父こそFrankelですが、母父は米国ミスプロ系とやはり相性が良いですし、21年2着のヒュミドールもやはりオルフェーヴル産駒。このように米国血統はこの競走と切っても切れない関係なのです。

4.該当馬

 それでは福島記念の該当馬を見ていきましょう。

3.ダンテスヴュー
内枠○    前目○    非根幹距離実績○     血統○

 遅咲きのキングカメハメハ産駒。きさらぎ賞2着の実績がありながら4歳までオープンに昇級できず。それでもきさらぎ賞も勝ち上がった博多Sも非根幹距離の1800m。この馬がいかに非根幹距離に向いているかわかります。ダート歓迎のキンカメ系だけにここでいきなり好走もありえるでしょう。

5.シルトホルン
3枠○   先行○    非根幹距離適性○    血統○

 今年のラジオNIKKEI賞の2着馬。それだけで福島競馬場、非根幹距離適性は高いことが窺えます。
 なにより注目したいのが母父のLangfuhr。これは米国Danzig系で、日本ではアポロケンタッキーがお馴染みの血統。欧州系とダート血統と言う昨年2着のサトノセシルと同じ血統構成。この競走とも親和性が高そうであり、期待できます。

11.アケルナルスター
6枠○? 先行○    非根幹距離実績○    血統○
 
今年勝ち上がってきたもう一頭、アケルナルスターも十分このコースで好走できる可能性があります。五稜郭Sの勝ち馬といえば18年2着のマイスタイルと同じ。マイスタイルもやはり成績を残しているあたり、適性があっていることを示しているといえます。
 母父のタイキシャトルは米国の快速馬。ダートマイルのシャンペンS(G1)を勝利した経験があります。ダート適性も補完しており、当然この馬にも期待がかかります。

業務連絡と独り言

 今回は脱線が多かったですが、このように知識をつけていけば体系的に「類似点」へ辿り着けますから、有効な部分もあります。でもこれを覚えていくのは現実的ではありませんよね。なので今後も記事を見てください。。。あ、はい。わかりました頑張って当てます。
それでは!

ヒデ

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