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マイルCS分析&全頭血統診断「イメージはイメージ?」

割引あり

 こんばんは、ヒデです。今週で秋の京都G1開催が終わります。最後を飾るのはもちろんマイルCS。何度も話しますが、京都に戻った一戦になります。果たしてどのような差が生まれるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします!

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1.京都だから瞬発力対決とはならない?

 平坦な京都に戻ったことで瞬発力対決になりそうなところですが、そうではありません。馬券になった馬が33秒台の上がりを出したのは2015年の最後。19年34秒台の決着になるなど、案外上がりがかかっています。阪神開催では21年にグランアレグリアが32.7秒、シュネルマイスターが32.9秒と2頭が32秒台を出すなど、瞬発力ならば阪神の方が必要となります。

 これは阪神競馬場の外回りコースの方が75mほど長いことから一気に瞬発力を必要としているということです。京都競馬場は398.7m阪神は473.6mといいうところからも瞬発力が必要になることがわかります。

 京都競馬場で必要なのは欧州系のような加速して速く長い脚を使う力が必要です。そのような傾向がで始めた2016年以降勝利した馬を見ても16年ミッキーアイルは母父欧州Danzig系、17年覇者ペルシアンナイトもハービンジャー産駒で欧州Danzig系、18年覇者のステルヴィオはロードカナロア産駒、19年覇者のインディチャンプは母父キングカメハメハと末脚を長く使えるようなタイプとサンデーサイレンス系との組み合わせで好走できると考えられます。今年もこの戦法が有効でしょう。

2.マイルG1実績は裏切らない!?

 日本の競馬はダービーを頂点に芝レースで構成されていますが、これはイギリスに倣ったもの。しかし、中距離馬ばかりではありません。当然短距離馬も生まれます。さらに血統の構成上マイルが強い馬も増えます。ただ、マイルのG1は二つ。中距離よりも少ないのが現状です。
 だからこそマイルには実績馬が集まりやすい傾向にあります。春の安田記念もほとんどの馬がG1で好走したり重賞を勝利していたことからもそれは見てとれます。
 そんなハイレベルなマイルではそのG1の実績がモロにローテへ反映されています。例えば過去10年安田記念で4人気以内で連対した馬はサンプルを増やして過去10年に広げると【4- 0- 0- 2/6】と抜群の安定感。近年ではグランアレグリアが安田記念1人気2着→マイルCS制覇、19年にもインディチャンプが安田記念3人気1着からマイルCSに臨み制覇しています。このように安田記念で強さを発揮した馬は無視することはできません。

 一方で他路線組ですが、これもステップレースを順調に使ってきている馬が好走します。というのも、過去5年安田記念などのマイルG1を好走した経験がない馬は大抵が毎日王冠か富士Sを使っているのです。過去10年に広げてもこの例外は16年のネオリアリズムくらい。かなりの例外以外は基本的に好走できないレースだと考えるのが良さそうです。

 そして同じマイルの重賞である夏の関屋記念や京成杯AHを消化した馬は馬券になっていないほか、スワンS組もサングレーザーが馬券になるくらいなど今ひとつ。これらも軽視が妥当でしょうか。

3.欧州系の血を重視すべき!?

 1でも書きました通り、欧州系のような加速が重要と書きました。特にフランス型の欧州系が該当しそうです。フランスの大レースといえば平坦直線マイルを駆け抜けるジャック・ル・マロワ賞があるほか、頂上決戦の凱旋門賞も偽りの直線と言われる"フォルスストレート"を駆け抜けていきます。フランス型はこういった長い持続力を求められることが多勝ったので得意ということなのですね。

 日本で見られる代表例もいえばキングマンボ系。そのキングマンボ系はステルヴィオの勝利があるほか、エアスピネルの2着などが光ります。
 そのほかだとDanzig系もその影響下にあります。こちらはハービンジャー産駒のペルシアンナイトが好走したほか、母父に入って好走例も多数でした。

 サンデー系だと父母父に欧州系の入っている系統が活躍。19年の覇者インディチャンプは父ステイゴールドで父母父ディクタス系、前述のネオリアリズムも父母父はKrisでシャーペンアップ系。そして相性の良さを見せたディープインパクト産駒も父母父はAlzaoで欧州系ですので、欧州系の血が影響しやすいサンデー系を狙っていくのが良いでしょう。

該当馬

 それではマイルCSの該当馬を見ていきましょう。

6.エルトンバローズ
末脚持続○    前哨戦○     血統○

 年始には未勝利だった馬が4月から怒涛の4連勝でしG1挑戦。前走の毎日王冠は懐疑的だった競馬ファンに自らの実力を示した形になりました。
 ディープブリランテ産駒ということで父母父は仏ロンシャンの仏2000ギニーの覇者Rivermanの系譜を引き継ぐ馬。父母父欧州系という条件もクリアしています。長い持続は朝飯前。G1の舞台でも格落ちはありません。

8.ソーヴァリアント
差し○    前哨戦○    血統○

 毎日王冠はジリジリと脚を使って3着。決して切れる脚があるわけではないのにしぶとく残れるというところはまさしくオルフェーヴル産駒らしいといった評価。
 同配合のオーソリティが同様に渋太く脚を使っているあたりからもそれは窺えます。今回も意外にロングスパート戦になりそうですから、期待はかかるばかり。一撃もあり得ます。

9.シュネルマイスター
差し○    前哨戦○    血統○

 前走の毎日王冠は明らかな不利がありながらも最後は伸びて2着。この馬の持っているポテンシャルの高さを見せつけてくれました。
 父Kingmanはジャック・ル・マロワ賞を制覇。持続力というのもOKですし、これまでの戦歴から誰が瞬発力のない馬と言うでしょうか。欧州系らしい産駒です。21年のマイルCSで見せたように内が痛んでいても同じ脚で上がってこれたように、今の馬場はOK。今回は大チャンスでしょう。

血統診断

こちらではG1に出走する馬の血統適性と短評を掲載しています。
・血統適性はS〜Dの5段階。
・短評は300文字程度
・距離のほか、ローテや枠なども考慮して評価しています。
・特定の馬を批判をする意図はありません。今回のレースペース、展開、距離、脚質においてどうかをジャッジしています。少し辛口ではありますが、ご了承ください。

オークスはドゥーラを高評価!
・ダービーではソールオリエンスの敗戦を予言!
・安田記念ではソングラインの好走を予言!
・スプリンターズSでは評価SとAで決着!

サンプル(スプリンターズS)

6.ママコチャ
評価:S
 京都の芝1400mオープンの安土城Sを勝利で飾るとスプリントの北九州記念で2着。スプリントの前傾ラップにも対応できるところを証明しました。そして今回はクロフネ産駒などの米国ノーザンダンサー系が有利な中山芝1200mでの一戦に替わるため、さらにパフォーマンスを上げる可能性が大。

スプリンターズS分析より。

 ぜひご利用ください!

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