ローズS分析「ここでもバランス重視で!」
こんばんは、ヒデです。今週から秋のクラシックに向けた前哨戦が始まります。いよいよ秋の訪れを感じますがまだ暑いですね。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、彼岸すぎれば競馬がアツくなります。それを占う晩夏の一戦、果たしてどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。
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1.ポイントは極端な枠!?
高速馬場の季節である芝がきれいな9月。かなり時計が出やすいことで知られています。本日のケフェウスSもレコードのタイ記録が飛び出したことからもどれだけ早い時計が出やすいかわかります。
そうなるとロスなく進むことが重要となり、内枠が有利になるように思いますが、実は外枠が有利になるのです。これは外回りコースであることと、差しが効くことが影響していると考えられます。
なぜ外回りだと差しが決まるようになるのか。これは徐々に加速していくことが可能だからです。実際に前回2019年に行われたローズSを見てみてください。直線で三分どころに振った4枠のダノンファンタジーがじわりじわりと一完歩ずつ伸びて差し切りました。内回りコースと合流し坂を上るころには、内は相応に傷みだしており、必ずしも内に入っていることが正しい判断であるとは言えないということです。結果外へ出してじわりと伸びていく馬が有利になるといえます。
特にロスなく回れる7.8枠には特に注目していきたいところで、土曜日に行われた1800m戦では8枠の馬が上位を独占していました。今年も同様の傾向が出現しているのであればおそらく今年も同様で傾向になると考えられます。内枠よりは外枠、先行よりは差し馬を狙っていくのが正しそうです。
2.今年は長い距離を走った馬を中心に?
それではペースを考えていきましょう。今年は近年はスローペースに落ちることの多かった競争ですが、今年は逃げ馬が二頭存在し、ミドルペースで流れる可能性が高いと言えるでしょう。ペースメーカーとなるのはアーリントンカップで逃げをうったユリーシャ。今回は延長ローテで楽に逃げられる可能性が高いでしょう。
ただ、逃げて活躍するもう一頭コンクシェルがいるため、二頭が絡み合いそうでスローペースには落ちないと考えられます。コンクシェル陣営は「スピードが違ったので逃げた形になっただけ。本来は控えてもいけるはず」(YouTube JRA公式チャンネル『注目馬関係者インタビュー』より)と話しており未知数ですが突いていく可能性は高いでしょう。
そのようになれば、前走中距離を走って差して来れる馬が注目になってくるわけです。阪神開催においてオークスからのローテで好走した馬がいた年は、大抵がミドルペースとなっています。このことからわかることはミドルペース以上になると距離適性が通常よりも高く求められるということになりそうです。距離短縮の差し馬に注目しておく方がいいですね。
3.爆発するのは末脚と持続の兼ね合い?
ディープインパクト産駒がとにかく強かった阪神開催のローズS過去5回の開催のうち3勝をディープインパクト産駒が勝利するほど圧倒的なものでした。しかし、当然のようにいたディープインパクト産駒はもういません。変わりとなる種牡馬を探し出さなければなりませんね。そこで注目したいのが「瞬発力と持続力の兼ね合い」です。
一言でまとめると難しいですが、簡単に言えば父系か母父系どちらかに瞬発力系の種牡馬を、もう一方が持続力系の種牡馬が入っているのが理想ということです。先ほどの好走しているディープインパクト産駒でも、米国で活躍していた馬が母父に入っていれば好走していました。ダートの持続力に長けた米国ノーザンダンサー系やカロ系、サロミナのようなドイツの重厚な血統が入っていることが好走の条件と言えました。つまり、早い馬場に対応できてその末脚を持続できるタイプが有利になってくるということです。
今の種牡馬で言えばキズナ産駒やキングカメハメハ系、キタサンブラック産駒、エピファネイア産駒などがまず第一の候補になってくるのではないでしょうか。瞬発力タイプというのはそのまま東京に強い種牡馬というイメージでOKです。瞬発力タイプと持続力タイプの組み合わせを意識して今年も狙っていくのが良いと言えます。
4.該当馬
それではローズSの該当馬を見ていきましょう。
2.ソーダズリング
内枠▲ 差し○ 距離短縮○ 血統○
休み明け短縮に内枠が加わった今回、条件としてはかなり有利になったと言えます。元々は差していくタイプであり、それで勝ち上がってきた馬であることからも内容面に不足はありません。急坂でしぶとく上がって来れる馬ですから、今回は中団から外に出して伸びてくるのが絶対条件。タイミングが合えば期待できます。
7.ラヴェル
4枠○ 差し○ 前走オークス○ 血統○
唯一リバティーアイランドに勝利した馬。近走は制裁を欠いていますがオークスは4着と好走。勝利したアルテミスSを見ても中団からじわりじわりと抜け出すのが一番ハマる走り方ですから、このコースはかなり合うと考えられます。ここは権利が欲しいところです。
16.トリオンファルマン
外枠◎ 差し○ 前走2000m○ 血統○
おそらくは全くのノーマークになるであろうこの馬。ペースが流れるのならば台頭のチャンスがないけではありません。外枠になって非根幹距離で何度も波乱を演出してきたキズナ産駒。好走の準備は整いつつあります。2週連続の波乱の立役者はこの馬かも知れません。
業務連絡と独り言…
地方競馬は各地の3歳重賞が終わり、ダービーGPへの布陣が揃いつつあります。こちらも非常に楽しみ。明日はセントライト記念の分析をアップ予定です。よろしくお願いします。