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紫苑S分析「それでもサンデー系強し!?」

 こんばんは、ヒデです。今週から阪神中山開催となり、季節は夏から秋へ季節が移り変わり始めています。
 そんな中山競馬場の秋はじめての重賞は重要なステップレースとなっている紫苑Sです。勝ち馬は3勝、2着も2度あるなどとにかく走っている競走。G2に昇格していることからもどれだけ重要であるかがわかるかと思います。
 そんな競走ですが、今年は台風13号の影響があって道悪開催が濃厚。重馬場以上となれば創設以降初めて(稍重開催は20年に一度あり)となります。初めてのG2開催に初めての道悪開催という初めてずくしの施行となりそうな今年の紫苑S、果たしてどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。
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1.開幕週と道悪=中枠有利?

 台風が最も通過する9月の中山開催ですが、案外開催日に雨が降ることはすくなく、重・不良馬場×1勝クラス以上となると昨年の3日間が最高でした。そこで今回は「重・不良馬場×1勝クラス以上×1800m・2000m」の過去10年データと、紫苑Sのデータを基に考えていきます。

 道悪時のデータを見て、まず目に留まるのは内枠と中枠が有利になっているということ。開幕週ということもあって、内枠有利は顕著に出ています。これは道悪もあってロスなく回ることが重要であるということになっているのでしょう。
 ただ、中枠以降が好走しているデータも残っています。4枠や6枠、7枠はともに複勝率30%を超えており、有利になっているということも間違いありません。このデータは稍重開催となった20年の紫苑Sのリザルトとも一致しており、中枠以降が有利という認識が正しいそうです。

 また、開幕週らしく先行勢有利になっているのもリンスしている条件になっています。20年の紫苑Sを制したマルターズディオサも2番手追走から抜け出して勝利しているのがなによりの証拠でしょう。毎年紫苑Sでは先行が有利になっています。前に行くか中団前目につけるかが差していける馬を狙っていくのが良さそうです。
 穴を開けるのは長い末脚で上がっていける馬。20年のケースでいえば2着に入ったパラスアテナが8番手から3角で上がっていき最後の直線も伸びきりました。差し馬が馬券になるためには長い脚を使って伸びていく必要がありますので、相手程度にとどめておく必要がありそうです。

2.中心はオークスでも!?

 次はローテを見ていきましょう。中心になっているのはもちろんオークス組。過去5年の成績を見ると【 3- 4- 3-14/24 】で複勝率40%超を記録しているなど、圧倒的な数字を叩きだしています。それでも好走できる馬と好走できていない馬がいます。
 どこで絞っていくのがよいでしょうか。まず気になるのは着順。オークスの着順を見てみるとただ好走した馬は10着以下から巻き返してきているペースがほとんど。前走3着だったハギノピリナは6人気8着、ウインマイティーも2人気6着と馬券になるには至っていません。よって着順はあまり参考にはならないでしょう。

 そこで参考にしたいのが「中山での好走歴」です。昨年勝利したスタニングローズはフラワーCを勝利、21年に勝利したファインルージュもフェアリーSを勝利するなど、中山での重賞勝利経験があったように好調。前走オークス×中山1勝クラス以上勝利を条件に絞ると【 3- 1- 1- 2/ 7 】で安定感抜群。今年は該当している馬が一頭しかいませんが、やはりねらい目になることは間違いないでしょう。

 そのほか気にしたいのは1勝クラスを突破しているか否かというのも重要になってきます。秋華賞レベルになれば2勝クラスを勝利した馬がギリギリのボーダーになることが多くなりますが、そのトライアル競走ならば1勝クラスは越えなければならないといえるでしょう。

3.それでも強いのはサンデー系

 血統的にはこの一言に尽きます。これ以外の開催は芝が育ち切っていない時期の開催が多い中山競馬場。しかし、9月の開催は唯一芝が育っている開催。そのため、スピードが必要になってきます。それがサンデーサイレンス系が有利に進む原因になっているといえるでしょう。特にキズナ産駒などのディープインパクト系、中距離サンデー系は評価を上げてもよさそうです。
 また、主流血統と呼ばれるもう一つの系統、キングマンボ系ですがこちらも不利というわけではありません。ただ、そこまで信頼することはできません。特に勝ち切るという面は参考になりませんが、まだ複勝ならば一定の期待はきそうです。それでも紐程度の評価が最高程度で、過度な評価は禁物でしょう。

 そして道悪になった時に台頭してくるのがノーザンダンサー系ですが、今回ばかりは推すことはできません。人気になっていれば話は別ですが、基本的には評価を下げておくのが良いでしょう。人気薄の激走は別の馬に期待したほうがよさそうです。
 逆に母父欧州系や米国ミスプロ系は好調ですから、馬券に入れるのはサンデー系に欧州系などの馬にしておくと高配当も期待できるでしょう。

4.該当馬

 それでは紫苑Sの該当馬を見ていきましょう。

1.ミタマ
内枠〇 差し〇? 血統〇

 休み明けのハーツクライ産駒、さらに短縮内枠と走る条件は整ったといえます。フェアリーSは凡走してしまいましたが、この時は外枠で思った競馬ができず。ただ、時計は早いほうが良いタイプで秋の中山向きのタイプでありそう。そうなれば馬券になる確率はかなり高くなりそうですから、改めて期待したいところです。

14.グランベルナデット
7枠◎ 先行〇 中山適性〇? 血統〇

 好調キズナ産駒。未勝利戦も中山芝2000mで挙げていることからも適性はかなりありそうです。今回は道悪になると思いますが、母父AP Indy系とあって多少のパワーは補完できると考えられるでしょう。特殊な条件となりそうな今回こそ狙えるタイプ。期待大です。

15.エミュー
8枠△ 差し〇? 中山適性〇 血統〇

 春の道悪フラワーCで勝利した経験のあるという点はかなり信頼できる条件といえます。あまり脚質や血統などではおすすめすることはできませんが、それでも条件にははまりそうなので一応推奨しておきたいと思います。ハービンジャー産駒で人気をするのならば一定の評価は下せそうですので、ある程度信頼しても大丈夫でしょう。

業務連絡と独り言…

 今年は久しぶりの中山阪神2場で開催される競走ということで楽しみです。それにしても重賞となってから7回でG2に昇格というのはかなり早いペースなのではないでしょうか。G2の前哨戦2つというのは菊花賞と同じですから、肩を並べたということにもなります。
 また、公営大井競馬のワイズゴールドが参戦。レインボーライン産駒ということで芝ならば激走する可能性も秘めていますから、期待したいところです。
 それでは!            ヒデ

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