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京成杯分析「脚質ポールシフト!?」

 おはようございます、ヒデです。今週の中山メイン重賞は昨年皐月賞馬を輩出した京成杯。皐月賞と同じ中山芝2000mで行われており、重賞戦線を賑わす存在が多く出走している競走です。
 ただ、昨年は2着に殿人気だったオメガリッチマンが飛び込み馬連で万馬券、22年はオニャンコポン以下人気薄が馬券内を独占し三連単30万オーバーの配当と波乱も多い競走。
 果たしてその波乱はどんな馬が生み出しているのか、そして今年はどの馬に有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。
 それでは本日もよろしくお願いします!

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1.例年より差しに警戒!?

 暖かい冬を象徴しているかのように、中山競馬場も今年は普段とは異なる馬場でレースが進行中。特に芝コースは時計が早く、差しも決まるような傾向になっています。
 時計が早いのは昨年末からの特徴ではありますが、差しが決まりやすくなりつつあるのはここ数年の特徴。特に波乱が起きはじめた22年からこの傾向が顕著になっており、近2年はいずれも差し・追込みで決着。先行馬が強かったという過去の傾向は、今や見る影もありません。
 昨年は後のNHKマイルC馬であるシャンパンカラーが3人気に推されて先行しましたが6着と凡走。先行馬の評価を下げるに足りる成績となってしまっています。今年も差し馬を有利と見ておきましょう。

 ただ、差しに回る馬がどれかわからないのはこの時期あるある。そこで次章でどのような馬を狙っていくのが良いのか見ていきましょう。

2.好走は過去の傾向から確認すべし!?

 昨年も書いたかもしれません。ただ、この傾向は非常に強く、結局昨年もこの傾向に合致した馬が馬券内を独占していました。
 その傾向とは「コースバイアスに逆らって勝った経験」です。これでは分かりにくいのでもう少し詳しくご紹介します。
 コースバイアスに逆らうとは有利を受けていないにも関わらず勝利しているということ。つまり、漁夫の利で勝利したなどが限りなく難しいということです。
 例えば昨年の該当馬だったソールオリエンス。この馬は前走新馬戦の東京で先行して勝利。直線が長く差しが決まりやすい東京コースと真逆の脚質で好走しています。
 同様の直線の長いコースで先行抜け出しと言えば2着だったオメガリッチマンも同様。この二頭は当日差しに回りましたが、傾向とうまくリンクしたことで前走以上の成績で走ることができました。
 昨年以外にも22年に勝利したオニャンコポンは東京芝1勝クラスを先行押し切り勝利を筆頭に、21年勝利のグラティアスも東京で先行押し切り、19年の連対馬も同様の戦歴がありました。
 反対に差しも直線の短いコースで差し切っている場合は好走確率が上がります。直線の短いコースとは中山や阪神、京都の内回りなどですね。
 これも昨年3着だったセブンマジシャンが該当。同馬は阪神芝2000mの1勝クラス黄菊賞を差し切り勝ちの実績がありました。
 そのほか22年2着のロジハービンは中山で差し切り、同年3着のヴェローナシチーも阪神芝2000mで捲り気味の差し切り勝ちという実績を遺憾無く発揮した結果となっています。

 このようにコースバイアスに逆らって勝った経験のある馬はかなりの実績を残しており、今年も最も注目したい傾向となっています。
 もう少し意識するならば昇級戦組を上位に捉えるとさらに良くなりそうです。

3.基本は持続力を意識した傾向で?

 今週も御三家を買いましょうというのが最初の結論。御三家とはサンデー系、キングマンボ系、ロベルト系を指します。
 過去5年で馬券になった馬は大抵がこの傾向に当てはまっており、例外を出したのはハービンジャー産駒とノヴェリスト産駒。うち2頭は母父ディープインパクト産駒で強くサンデー系の影響を受けていたと考えるれば実質1頭。例外はほとんどありません。まずはバランスを重要視しましょう。

 そしてバランスも重要に。先ほどから書いているように、差しが決まるといっても瞬発力よりも持続力タイプが好走しやすいレース。故にサンデー系と欧州系のバランスが重要になります。
 これは昨年を見れば一目瞭然。勝ったソールオリエンスは父キタサンブラック×母父Motivatorで欧州サドラー系、3着セブンマジシャンも父ジャスタウェイ×母父メイショウサムソンで同じく欧州サドラー系とやはりら欧州系とのバランスが重要に(2着のオメガリッチマンはサンデー系クロス)。
 基本的には欧州系(Danzig系やKingmambo系、Roberto系)にサンデー系という組み合わせを狙うのが定石になります。
 とにかく末脚を伸ばしてしっかりと伸び切ることのできる持続に向いたようなタイプを狙っていくのが一番無難でしょう。今年は上がりが早くなっていますが、この傾向は崩れていません。あまり心配はいらないでしょう。

4.該当馬

 それでは京成杯の該当馬を見ていきましょう。

7.ロードヴェスパー
差し○   バイアス逆○    血統○

 この馬は2走目の中山未勝利戦で馬券になってからバイアスに逆らいはじめ前走は東京芝1800mを逃げて勝利。それでいて上がり三位という優秀なもの。
 昨年勝利したキタサンブラック産駒にロベルトの血が入って準備は万端。タフになるのも大歓迎だけに今回は一撃があってもおかしくはありません。

11.マイネルフランツ
差し○    バイアス逆○    血統○

 これ、実はかなり美味しい馬だったりするのではないでしょうか。ゴールドシップ産駒は冬の中山が得意な傾向。この馬も前走馬場が綺麗な初週中山1勝クラス葉牡丹賞を差して2着。強さは発揮済み。
 そして強さといえば東京を先行で勝っている点もポイント高め。この馬と後述の該当馬、この一騎打ちの可能性も孕んでいます。

15.ジュンゴールド
外枠○   差し○   バイアス逆○   血統○

 一番人気も納得な一頭。この馬は夏の小倉新馬戦で圧巻の差し競馬。そしてその後の黄菊賞では逃げの手に出て勝利。共にバイアスとは逆の走法で好走しています。これはかなりポイントが高いところ。
 そして外枠や延長など、前走よりも楽に追走できる条件を満たしているため、エピファネイア産駒の大好物と言える可能性が高く、ここで狙えなければ次はないかもしれません。

15.ジュンゴールド

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