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オールカマー分析「勘違いが高配当の始まり!?」

こんばんは、ヒデです。月曜日の開催終了後にはスプリンターズステークスの登録馬が発表されていよいよ今年の秋競馬が始まるようなイメージとなってきました。今週行われるオールカマーも秋に繋がる大事な競走となりました。はたして今年のオールカマーはどのような馬に有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。

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 1.高速馬場だからこそ内枠有利に?

 金曜日から土曜日まで降った前の影響がどこまで残るかは心配なところですが、例年通り良馬場で施行される可能性が高いと考えています。開幕初週も100mm以上降っても日曜には良馬場に戻りましたからね。
 良馬場の施行と考えると目に留まるのは内枠有利の傾向です。過去5年の施行を見ても1枠は1勝2着4回で着外はわずかに一度のみ、それも4着とオール掲示板。かなりの有利なことが窺えます。

 これはコースの形態にあります。中山の芝2200mは比較的に瞬発力が必要というよりは持続力が勝負を分ける戦いになりやすいコースです。そのため、ロスなく回ることが求められるレースになる場合が多く、結果内枠が有利になるということが多くなります。

 最たる例は昨年のオールカマーでしょう。中枠にいた人気馬は全頭掲示板外に沈み、結果として内枠にいた馬が順当に1-2-3着と馬券内を独占。人気でない馬も馬券になりやすいということを考えれば、いかに内枠が有利かを理解することができるでしょう。

 持続力が必要ということもあって、先行馬よりも中団に付けている馬が有利になっていることにも注意が必要です。せいぜい7番手位に付けて直線に止まる馬を抜いていくという形が有利、必勝態勢となります。ただ、前で粘る馬がいれば当然その馬が残りますから、先行馬は残れる先行馬なのかを確認する必要があります。それを確認するにはどうしたらよいか、次章で見ていきましょう。

2.持続力と坂適性で狙い撃ち!

 簡単な話かもしれませんが、簡単な要素の積み合わせが競馬ということでお許しください。前述から何度も書いていますが、この競走というよりもコースの特徴として、持続力と急坂に負けない力が必要ということになります。これを過去の戦歴から確かめるためには「中山芝2200m」の好走歴はあるかや「上りのかかるレース」で好走しているかの二点をチェックしていくのが近道です。

 中山芝2200m適性というのは言うまでもないでしょう。特殊コース故にこのコースのスペシャリストは活躍しやすくなるのです。
 そして上りがかかるレースで好走しているか。これは例を見ればわかりやすくなると思います。昨年1着だったジェラルディーナ。勝利したのは33秒台の末脚でしたが、オープンクラス昇級後は今一つ覚醒しきれていませんでした。それでも上りのかかった小倉記念で2着とすると、オールカマーを勝利。再び上りのかかったエリザベス女王杯でG1初勝利を挙げています。そのほか、同2着のロバートソンキーも上りのかかる神戸新聞杯(中京開催)で3着と好走した実績を活かして2着、20年に1着となったセンテリュオも上りのかかる舞台で好走してオープンまで昇級してきたなど、上りのかかる展開で活躍するのはこのレースを好走するための一つの条件です。

 そして面白いのは間隔。秋初戦の馬も走らないわけではありませんが、それよりも1か月から2か月程度の間隔のほうが走る傾向にあります。特に夏競馬を走っていた馬が好走するということです。
 これは休み明けの実績馬は、秋のG1を見据えてのたたき台として設定している陣営が多いため。やはり夏から連戦しており馬体の出来上がっている陣営のほうが全体的に有利になるということでしょう。休み明けよりも夏からの上り馬のほうに注目しておいたほうが面白いかもしれません。

3.持続力だから欧州系=×!?

 持続系だと欧州系だろというお言葉もごもっともですが、欧州系だけを狙っていても必ず的中するレースではないということです。なぜならば野芝オンリーの開催だから。時計のかかる洋芝とのミックス馬場に比べて時計の出やすい野芝オンリーの開催。それだけに、純粋な欧州系の持続力だけではスピードの絶対値が足りない可能性があるのです。
 そこでポイントになってきそうなのはスピードの米国血統。これは短距離に強いミスプロ系やストームキャット系の血です。昨年こそ3着以内に入った馬に米国系の入った馬はいませんでしたが、それ以外は毎年のように米国系が母父に入った馬が好走しています。

 21年には母父スウェプトオーヴァーボードのグローリーヴェイズが3着に入ったり、19年に6人気3着のRock of Gibraltarが母父に入ったグレイルが好走していました。このことからも米国系の血統が入っているほうが好走しやすいということでしょう。

 欧州系の入っている場合は末脚の持続力に秀でているタイプのほうがよく、ジェラルディーナ(22年1着)や、レイデオロ(18年1着)のような血統構成がよいでしょう。サンデーサイレンスが入っているのならば中山競馬場の適性などの付加価値を見ていくのがよさそうです。

4.該当馬

 それではオールカマーの該当馬を見ていきましょう。

3.アサマノイタズラ
内枠〇 中山芝2200m実績〇 上り〇 血統〇

 現役屈指の中山芝2200m巧者。冬のAJCCでも好走していますが、本質的には早い馬場を高速の持続力で好走するタイプ。今回のほうが向いています。また、ヴィクトワールピサ産駒の内枠は激走条件にも合致。そしてレースの質にも合いそうな内枠と完全に好走条件にはまっていますので、今回は復活の勝利となるでしょうか。

5.アラタ
内枠〇 実績〇? 血統〇?

 半信半疑ではありますが、内枠の中では好走しそうなタイプ。平均やや早めのペースは得なところ。タフながらも先行有利となる今回と同じような舞台の巴賞で勝利しているのも今回適性が高いのではないかと考える一因になっています。タイトルホルダーの逃げにうまく対応できればワンチャンスはあります。

7.ガイアフォース
中枠△ 実績〇 上り〇 血統〇

 本質的にはマイラーであることはマイラーズCの時に書きましたが、今回のように野芝が生え揃っていれば距離も多少は克服できる印象。昨年のセントライト記念もそれで好走したようなものですから、ここも期待できます。ただ、そのためには先行しないことが条件。我慢できれば好走できるでしょう。

業務連絡と独り言…

 アラブとサラブレッドが出走できるレースとして開始されたオールカマー。過去には地方招待競走だった時代もありました。今回は地方馬(チェスナットコート)が出走してくるということで往年の姿が少し復活しそうな競走。はたして今年はどのような結果になるでしょうか。

それでは!
ヒデ

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