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中山金杯分析「初夢は中を見る!?」

 あけましておめでとうございます!2024年もこれまで以上により一層努力してい参りますのでぜひよろしくお願いいたします。
 さて、明日は良金杯が行われます。今年は1/5と週末が近いことから6日からの開催とJRA。これは2018年以来のイレギュラー開催に。その時はヒモ荒れの決着となりましたが、今年も波乱があるのか。早速見ていきましょう。
 それでは本年もよろしくお願いいたします。

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1.真ん中に福来り?

 ハンデ戦で開幕するのは両金杯同様。中山競馬場は毎年Cコース替わりとなるにも関わらず中団や中枠が有利となっています。
 これは昨年も書きましたが、ハンデ戦は能力差が斤量によって縮まるほか、能力差が縮まることで騎手が積極的に仕掛けるため、差しが有利になることも多いのが特徴。
 実際に年末の有馬記念と同日同コースで施行されるグッドラックハンデのペース脚質を比較して見てみましょう。

・有馬記念
1着 ドウデュース 13-13-8-3
2着 スターズオンアース 2-2-2-2
3着 タイトルホルダー 1-1-1-1
前半5.5F 66.4 Mペース
 
・グッドラックハンデ
1着 ジオフロント 5-5-5-6
2着 ホウオウサンデー 12-12-11-10
3着 オウケンボルト 1-1-1-1
前半5.5F 70.4 Sペース

 ペースは遅くともグッドラックハンデのほうが差しが効いていますよね。積極的な競馬をする馬が増える分差しが有利になると考えるのが良いでしょう。

 そして混戦を断つという面では中枠が有利な傾向も継続中。過去5年の開催では4枠が去年を含めて2勝、それに5枠と6枠が1勝ずつと、勝ち切るためには中枠に入っているほうが有利な傾向となっています。
 極端な枠、1枠と8枠も馬券になりやすいですが、両枠共通しているのは「腹をくくった競馬」に徹することができるかどうかという共通点があります。1枠の場合は先行力が、8枠の場合は極端な競馬(逃げ先行や捲りなど)に徹することができる馬でなければ勝負とは言いにくいという傾向に。
 極端な枠こそ極端な競馬。基本は中枠有利、この二つを押さえておきましょう。

2.重賞挑戦の登竜門、休み明けよりも使い詰め!?

 年始最初の重賞、一流馬は有馬記念や阪神Cを最後に休養しており、メンバーが手薄になりやすい競走。それを示しているように、3勝クラスからの昇級戦組がとにかく好走しやすい傾向になっています。
 実際に過去5年間3勝クラスからの昇級戦となった馬は【 2- 1- 1- 5/ 9 】で複勝率44.4%とハイアベレージを残しています。これはオープンクラスの14.9%を大きく上回るアベレージであり、いかに勢いが重要であるかが見て取れるでしょう。今年は一頭しか昇級戦組がいませんが、それでも馬券に入れてみる価値はあるのではないでしょうか。

 一方でオープン組はどうでしょうか。これにも一定の答えは出ており、中山競馬場巧者と前走阪神とはっきり出ています。
 中山競馬場組はディセンバーSを好走した馬。一つの指標として掲示板を確保した馬はこのレースでも好走しやすく、ウインイクシードが二度馬券になっています。この馬は重賞でも安定した脚質を見せていましたので、好走したものと考えられます。ただ、今年もこちらはなし。傾向が使いにくいレースです。
 もう一方の前走阪神組は着順不問。それよりも急坂コースで3勝クラス突破or重賞馬券内が必要な傾向に。中山の内回りコースの実績も加えれば好走する馬をかなり絞れるような格好となっています。小回りの急坂をこなせる前走阪神競馬場経験者。これを狙っていきましょう。

3.存在感を示すノーザンダンサーの血

 この競走の血統傾向を一言でまとめるならばこのタイトルになります。好走する馬の陰には必ずノーザンダンサーの血が濃く入っている場合が多いのです。
 昨年はこの傾向が顕著に出ており、1着のラーグルフは母父ファルブラヴでノーザンダンサー系、2着クリノプレミアムも母父Giant's Causewayでストームキャットを介したノーザンダンサー系、3着フェーングロッテンも母父キングヘイローでリファール系と3頭ともに母父系にノーザンダンサーが入っていました。
 父系で見ても21年に勝利したトリオンフはタートルボウル産駒、同年11人気3着のテリトーリアルも父TeofiloでGalileo-Sadler's Wellsを介したノーザンダンサー系など毎年のように父ノーザンダンサー系が好走しています。

 このほかサンデー系やキングマンボ系ではダートにも対応できるのがキーワード。昨年の12月開催は上りの出る馬場であったとは言え、例年通りの傾向に落ち着いた感がありました。実際にホープフルSも3着にはJBC2歳優駿2着のサンライズジパングが入ったあたりからもダートにも対応できる力がいかに必要となるのでしょう。
 これは中山金杯でも同様。昨年7人気2着だったクリノプレミアムはダートでも好走馬が多く出ているオルフェーヴル産駒、21年1着のヒシイグアスはスワーヴアラミスを輩出したハーツクライ産駒とダートの活躍馬もいるかチェックしておくのがよさそうです。

4.該当馬

 それでは中山金杯の該当馬をみていきましょう。

3.リカンブール
2枠〇 差し〇 前走〇 血統〇

 前走は昇級の壁に当たる形となりましたが、それでも上り2位勝ち馬と0.5秒差の7着。このクラスでも十分にやれることを示したのではないでしょうか。同コースでは2勝クラスを突破した実績もあり、キャリア面では文句なしといえます。
 また、血統面でも母父にDanzig系が入っており、このレースで好走する準備はできている印象。シルバーステート産駒はダートでもそれなりに走れますし、2枠は複勝率50%のハイアベレージ。今回の初夢はこの馬かもしれません。

7.ククナ
4枠〇 差し〇 前走〇? 血統〇

 前走エリザベス女王杯でそこそこ間隔が開きましたが、それまでの戦歴を見ると狙いたいくなる一頭。長い直線で差しを伸ばすタイプではありますが、先行できれば好走することも可能になります。今回は行きたがるタイプが少ないことに加えて斤量も軽いですから先行できるのも可能でしょう。
 血統的にも好走しやすいキングカメハメハ産駒に加えて、リファールのクロスが入っていることから血統的にも好走しやすいのは明らか。4枠ですし、中穴としては面白い存在でしょう。

17.エミュー
8枠〇 追込み〇 前走〇? 血統〇
 今年の出走馬唯一の父ノーザンダンサー系ハービンジャー産駒。追込み一辺倒で不器用ではありますが、冬の中山で初勝利を挙げるなど、内回り×徐々に加速という形も十分にこなせるタイプです。
 分析からもわかる通り、8枠に入った馬は器用さは必要なく、極端な競馬が必要になることが多い一戦。それならば不器用なこの馬でも十分にチャンスはあります。
 ハービンジャー産駒自身も8枠のほうが好走しやすいストレスのかからない展開を好むタイプ。うまく立ち回れば好走することも十分に可能でしょう。

穴の一撃:2.アラタ
→今回の該当馬にはしませんでしたが、この馬も十分に一撃が見込める馬。近走は好走していないのは単にやる気の問題なのではと考えています。というのもこの馬、かなり気分屋の側面があるからです。
 中枠以降に入ると走る気をなくして凡走を繰り返しますが、内枠であればやる気を見せて先行→好走というパターンをよく踏みます。オープン昇級してからはこの気配が強くなっていますが、これも極限だからこそ。マークが薄くなって内枠ならば粘り切る可能性も。

業務連絡と独り言…

 今年最初の分析をご覧いただきありがとうございました。今年は今まで通り記事をアップできるかは不透明ではありますが、できる範囲でアップしていきます。できない場合は都度お伝えしますので、ご了承ください。
 それでは!

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