マーメイドS分析「好走する3勝クラスに見えた共通点とは?」
こんばんは、ヒデです。明日は阪神競馬場でマーメイドSが行われます。波乱のハンデ重賞で一見難解と思われるこの競走ですが、実際には傾向がわかりやすいレースの一つです。はたして今年はどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。
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1.脚質さまざま、ヒントは斤量にあり!?
過去5年、どの脚質でも勝利の経験があるマーメイドS。一見すると脚質不問のイメージを持ってしまいます。とっつきにくい印象を受けますが、実際には斤量である程度予測できることがわかります。
まず第一の特徴として「極端な脚質は軽斤量でなければならない」という点。逃げて勝利したのは51キロを背負ったシャムロックヒル、追込んで勝利したサラスも同じく51キロでした。2着に追込んできたクラヴェルも51キロだったことを考えると極端な脚質の馬は軽い斤量の馬を狙っていくのがセオリーとなりそうです。
一方で、54キロ以上を背負ったら先行や差しで結果を残しているデータが残っていますから、軽斤量の馬=極端な脚質でOK、高斤量の馬=先行差しで狙っていくのがよいでしょう。
施行されている阪神芝2000mコースは内枠と先行が強くなりやすいコースですから、基本は内枠の先行馬を、軽斤量の馬は追い込みに警戒しておきましょう。実際に前述の21年はシャムロックヒルが勝利、2着にも追込んできた軽斤量のクラヴェルが入るなど、マーメイドSを象徴するレースとなっていました。格上挑戦の多い今年はこれをモデルケースに考えればよさそうです。
2.前走着順に惑わされるな!?
前述の通り、格上挑戦が多い今年のマーメイドS。過去5年、3勝クラスに所属している馬に関しては【 4- 1- 0-17/22 】と昨年のウインマイティー以外はすべて3勝クラスに所属している馬が勝利しているなど、圧倒的な成績を残しています。
3勝クラスで善戦している程度の馬も活躍しており、前走3着3勝でトップ、21年に勝利したシャムロックヒルは前走寿S14着から巻き返しての勝利でした。このように、3着以下からの巻き返しが多発しているため、連対した馬よりも善戦以下の馬のほうが活躍しやすい傾向にあるといえるでしょう。
前走オープンクラスで走った馬もリステッド競走など、オープン競走を走っている馬がメインとなり、重賞で走った馬が人気以上に好走するケースはほとんどありません。
凡走した馬や格下の馬は斤量に恵まれやすく、巻き返しが発生しやすい傾向にあります。波乱が起こりやすいのは前走着順に惑わされているということが考えられるため、斤量などを考え、逆転できるかどうかを冷静に考える必要があります。
3.夏の阪神、パワーのあるサンデー系にご用心?
芝の生えそろった夏の阪神競馬場。高速馬場となりやすく、昨年マークされた1:58.3は大阪杯よりも0.1秒早いものでした。このような早い時計の出る馬場で中心になるのは「サンデー系」であることは間違いありません。
中でも多少パワーがあるタイプのほうがよく、キズナ産駒やオルフェーヴル産駒などの芝中距離に強いサンデー系が特に好走しやすい傾向にあり、ディープインパクト系の種牡馬は【 2- 2- 1-12/17 】と好走しています。複勝率30%近くを誇っています。
逆にkingmambo系は15頭が出走して1頭も馬券になっていないように、冬場に活躍していた系統は軒並み不調になっていましたので、夏競馬だと割り切って考える必要があるでしょう。
馬券になっている馬の半数以上はサンデー系またはステイゴールド系など、芝中距離サンデー系となっていましたので、これらの馬を中心に考えましょう。
なお、母父は米国系が中心で、欧州系は父系でも母父系でも奮いません。kingmambo系は母父系に入っても駄目ですので、今回のマーメイドSでは軽視しておくのがよさそうです。
4.該当馬
それではマーメイドSの該当馬を見ていきましょう。
7.ランスオブアース
中枠〇? 先行〇 前走3勝クラス4着〇 血統〇
エピファネイア産駒であっても母父Giant’s Causewayならば問題なし。斤量も恵まれましたので、極端な脚質で勝負していくのも良いように思います。しかも前走は芝に替わって緒戦だったことを鑑みれば好走してしかるべきでしょう。期待です。
11.ビジン
外枠〇 先行〇 前走3勝クラス勝利△ 血統◎
今回、一番好走しそうなのはこの馬です。キズナ産駒に母父Giant's Causewayというのはこの競走に関してベストマッチしていると考えられます。それにしても前走3勝クラスを勝利してしまったことがネックになりそうですが、これをこなせれば来てもよいと思います。期待です。