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2023 ドバイWCミーティング 印買い目!

 こんばんは、ヒデです。本日はドバイでワールドカップミーティングが開催されます。今年は日本馬の護送船団方式ともいわれるほど多くの馬がドバイの頂を目指して出走しますが、果たしてどのような展開になるでしょうか。この記事では印と買い目のほか血統などから傾向も掲載しています。

記事の内容

1.各競走の傾向(主に血統)
2.各競走の印と買い目
1は無料で公開しています。

予想方法
好走馬=血統(ラップ+馬場+コース)の方程式の基、予想しています。
血統では主に内枠や外枠に延長短縮、それに間隔を重視しています。そのほか瞬発力・持続力・パワーの3つに分類してラップの適性も見ています。ラップはコース形態や出走メンバーからどのような展開になるのかを想定。
馬場は前残りや差し、高速など基本的なところから全体のバイアス。
そしてコースは坂の有無はもちろん、コーナーの形状やコーナーの坂道などを加味して総合的に見ています。
これらを血統をメインに結合することで予想を組み立てていきます。

1.各競走の傾向

・ドバイゴールデンシャヒーン

  • 施行距離:ダート1200m

  • 発走23:25(日本時間)

 向正面の真ん中やや2コーナーよりからスタートするコースで、最初のコーナーまでは350m、最後の直線は400mとなっています。中京にやや似ているコースといえるでしょう。コーナーでペースが落ちますから、追込みが案外届くレースになりやすいのも特徴です。これは過去2年レッドルゼルが後方から追込んで2着になっていることからもわかります。ただし、前に行った馬のほうが有利ですから、ラチを取れる逃げ先行馬と追込み馬を中心に狙っていくのがマストです。
 血統的に狙いたいのは「米国短距離の血」です。これはストームキャット系やミスプロ系、中でもフォーティナイナー系やGone West系などが該当します。昨年勝利したSwitzerlandや20年2着のマテラスカイはSpeightstown産駒でGone West系、21年に日本のオッズ100倍で穴を開けたZendenはFed Biz産駒でGiant's Causeway介したストームキャット系、母父はSharp Humorでフォーティナイナー系と完全にマッチングした馬でしたので、狙えないということはありませんでした。
 これはダートらしく「加速力とその持続力」が非常に重要であるということです。加速力とはすなわち先行力に直結しますから、前述の血を引いている馬が好走しやすいということです。逆に米国のストームキャット系などが入っているスプリント血統ロードカナロア産駒のレッドルゼルが差せているのも終盤の加速力が抜けているから。よって血統的には加速力を見ておきたいところです。

まとめ
・コーナーで減速するため逃げ先行馬と追い込み馬が有利
・内ラチ沿いに直線でつけられる馬が有利
・加速力が非常に重要。ミスプロ系とストームキャット系が◎

・ドバイターフ

  • 施行距離:芝1800m

  • 発走時刻:0:10(日本時間)

 2コーナー奥の引き込み線からスタートする競走で、日本の東京芝1800mと似た形態になっています。これはリアルスティールがドバイターフを制して日本の毎日王冠も強い競馬で制したことからも形が似ていることを見て取ることができます。最初の直線ではそこまで流れが速くならないからか、瞬発力勝負のレースになりやすいようです。ただ、芝はペレニアルライグラスを使用しているため、香港と似たような形になっています。日本の野芝よりも若干柔らかく、路盤も少し柔らかいため香港よりも時計が出にくい傾向にあります。
 血統的には瞬発力とその持続力が必要であるため、日本の東京コースと香港の傾向を足して2で割ったような傾向になっています。ポイントになってくるのはフランス血統。日本でよく見かける血統でいえばロードカナロア産駒などのキングマンボ系やマクフィなどのマクフィ産駒などのDubawi系などのミスプロ系や、欧州で進んだDanehill Dancerなどの所謂欧州ダンチヒ系などが中心になります。日本の血統でいえば東京に近いため、ダービーで強いディープインパクト産駒などが好走しやすい条件といえます。
 忘れてはいけないのはストームキャットの血。前述のリアルスティールも母父ストームキャットでしたし、昨年パンサラッサと同着だったLord Northの母父もGiant's Causewayでストームキャット系でした。
 これらのことから、このレースでは瞬発力とその持続力が必要であるということです。それがポイントになります。

まとめ
・日本の東京競馬場芝1800mと似ている
・東京+香港÷2のイメージ
・重要になるのはフランス血統、欧州ミスプロ系や欧州ダンチヒ系に注目
・忘れてはならない「ストームキャット系」
・ディープインパクト産駒など東京に強い種牡馬は強い

・ドバイシーマクラシック

  • 施行距離:2410m

  • 発走時刻:1:00(25:00、日本時間)

メイダン競馬場をぐるっと一周するコース。10mはゲートの設置位置に影響するもの。東京競馬場を横に引き延ばしたようなコース形態であるため、こちらも日本馬が非常に強い競走となっています。ただ、スローペースから瞬発力勝負になる割には馬場が若干柔らかく時計が出にくいため、欧州勢にもチャンスがある傾向に。このコースのレコードタイムをアイルランドの Mishriffが所持していることからもやや欧州よりであることが見て取れます。そして、そのレコードタイム2:26.65は日本の芝2400mの平均タイムよりも2秒近く遅く(過去5年の芝2400m古馬オープンの平均と比較)、香港と同程度です。香港ヴァーズで好走できるようなタイプや、有馬記念など時計のかかる芝でも好走できるタイプが好走しやすいコースといえるでしょう。

 血統的にはここもキングマンボ系などの末脚持続力があるタイプが好走しやすいといえます。端的に言えば日本でも走れそうな欧州系を狙っていくのがマストです。例えば前述から出てきているMishriffですが、こちらはMakfiの系譜でしたし、2019年に勝利したOld PersianもDubawi産駒とかなり日本でも活躍馬を出している系統であることがわかります。日本馬ではバゴ産駒のクロノジェネシスが走っているほか、ハーツクライ産駒が好調。ハーツクライ産駒は時計がかかるほうが好走しやすいタイプになり始めており、ドバイの2410mが一番はまっている可能性すらあります。
 ディープインパクト産駒ならば母父に米国中距離系が入ってパワーを持続していることが条件になります。近年走った産駒を見ると昨年1着のシャフリヤールは母父AP Indy系、ラヴズオンリーユーはストームキャット系などパワーがあったほうが好走しやすいことがわかります。ディープインパクト産駒だけは中距離ダート血統のストームキャット系やフレンチデピュティ系、AP Indy系などが入ってるとよく、サンデー系に限れば好走するのは母父欧州系の血です。

まとめ
・東京2400mと形態は似ているが時計はかかる
・欧州系が得意としている条件
・侮れないDubawiの血
・日本はサンデー系×欧州系の形が基本
・ディープインパクト産駒だけ母父は米国系

・ドバイワールドカップ

  • 施行距離:2000m

  • 発走時刻:1:35(25:35 日本時間)

起伏が少ないメイダン競馬場のダートコースを1周ちょっとするコース。特に時計が出やすく、昨年の1000m通過タイム59秒54は芝並みで驚いた記憶があります。レコードタイム2:01.38は一見阪神ダート2000m以上と変わらないように見えますが、良馬場で比較するとやはり3秒近く早いのです。その影響か、オールウェザーから戻った2015年以降地元UAE調教馬とアメリカの調教馬しか勝利していません。高速馬場になりやすいということは逃げ先行馬が有利になるということ。前目押切の競馬になりやすいのがこのコース、このレースの特徴です。
 血統的にみるとやはりダートの本場米国系の血統が圧倒的。中でもミスプロのクロスが入っている馬や、ヴァイスリージェントのクロス、AP Indy系の馬が好走しています。これはこのコースは加速力とその持続力が必要になっていることを表しているわけです。ミスプロは加速力が特に優れている産駒が多いのが特徴で、そのクロスが入っていることで好走しやすくなるということでしょう。
 日本馬で善戦している チュウワウィザードもキングカメハメハ産駒でミスプロ系が入っていることを考えると、ミスプロの血がポイントになっていきそう。ミスプロと米国系でテンが速く持続できるタイプを狙いましょう。

まとめ
・時計がでやすいコース
・先行馬が圧倒的に強い
・米国血統が強い傾向
・ミスプロの血に要注意!

2.各競走の印と買い目

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