フェアリーS分析「キーワードはなんでも中!」
こんばんは、ヒデです。いよいよ始まった中央競馬。二日目は中山競馬場で三歳牝馬限定の重賞、フェアリーSが施行されます。昨年は11人気のキタウイングが勝利、2・3着も人気薄が飛び込んで3連単51万超の高配当に。それ以外にも毎年三連複8000円超の配当が飛び出す波乱の新春重賞。はたして今年はどの馬が有利な傾向となっているのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。
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1.波乱は中にあり!
昨日もこれを書いた気がします。それでも今の中山競馬場はその名を示すかのごとくなんでも中が一番重要に。
それは後で詳しく話すこととして、まずは中山芝1600mの特徴を見ておきましょう。同コースは1コーナー奥の引き込み線からスタート、外回りコース3/4周するコースです。おにぎりのような形になっている外回りコースは緩いカーブが長く続くコースとなっています。そのため、内側のほうがロスが少なく有利になります。
それはこのフェアリーSでも見えており、1枠は過去5年10頭が出走して2勝3着3回5着1回と複勝率50%、掲示板率は6割となっています。
人気薄でも馬券になりやすいので、とりあえず抑えるというのは有効な戦法となりそうです。
さて、この章の本題、二つの中について話しましょう。一つ目の中は中枠。4枠や5枠が好走する確率の高い競走で、最近はこの枠が一つのポイントになってきています。そのほかであれば7枠ですが、これらの枠が好走するためにはもう一つ注文が入ります。
されがもう一つの中、中団です。差し馬が馬券の七割近くを占めるほど安定感抜群ですから、中団につきそうな馬を狙うべきとなってきます。
そしてこの差し×中枠と条件を限定すると【 2- 3- 0- 6/11】で複勝率は45.5%、単複の回収率を100%を超える優良条件になります。実際に昨年は5枠のメイクアスナッチが7人気ながら2着に好走を筆頭に、22年にはライラックが差し切り勝ちなど、毎年1頭は馬券になっていますから、今年も4・5枠の差し馬に関しては馬券に入れたり、軸にしても良いかもしれません。
2.穴と人気の狙い方を変えてみるべき!?
毎年波乱を巻き起こす穴馬たち。この馬に共通点がないかと探ってみると、意外にも「同クラスローテーション」から出ていることがわかりました。
実際に事例を出してみると昨年1着のキタウイングは前走阪神JF11着、3着スピードオブライトは前走京王杯2歳Sで3着。さらに22年も1着だったライラックが京都2歳S凡走から巻き返し。近年はよりこの傾向が強く出ていますから、同距離ローテーション、とりわけ重賞戦線で実績のある馬は狙い目になります。
そのほかのローテーションで多いのはやはり「主場」を走った馬。前走が主場の1勝クラスや重賞で凡走という形であっても、それ以前に1勝クラスや未勝利などで主場の1600m以降で勝利している馬に関しては穴の気配。
そして侮れないのは中山競馬場で実績を残している馬。2020年のスマイルカナは同距離同舞台ローテーで勝利、22年2着のエバーシャドネーも新馬が中山芝1600m。この時期ですから、まだ経験の占めるウエイトも重たいことがわかります。
ここまでをまとめると、穴馬は過小評価されている馬。主場の好走歴のある馬を中心に中山実績馬にも要注意。これがローテーションからの狙い目になりそうです。
3.血統表で存在感を示すのはあの日の馬たち!?
意味深なタイトルになりましたが、結論から言えば簡単。それは血統表の父またはBMSにダービー馬を内包していること。
根幹距離のため、ダービーを走れる血統が好走するカラクリだと見ています。今年は馬場が早く、金杯でも1:58.9を記録。これは過去10年、15年のラブリーデイが出した1:57.8に次いで2番目に早い数字でした。このような馬場ならばよりこの傾向が強く出るものと言えます。
例年もこの傾向が強く、過去5年馬券になった15頭のうち、12頭はダービー勝利もしくは連対した経験のある馬が入っています。特に昨年はディープインパクトの血を持つ馬が馬券内を独占。影響力は健在ですから注意が必要です。
そしてコース形状でもお話しした通り、長い末脚とその持続力が必要となるコースであるのが特徴の中山芝1600m。そのため、キングマンボ系が強い傾向にもあります。実際に毎年レベルでキングカメハメハ産駒やルーラシップ産駒、ドゥラメンテ産駒、そしてロードカナロア産駒などが好走。米国と欧州の合の子的血統、キングマンボ系やドバウィ系、欧州Danzig系などには注意が必要となりそうです。
4.該当馬
それではフェアリーSの該当馬を見ていきましょう。
3.マスクオールウィン
内枠? 差し○ 戦歴○ 血統○
父ドレフォンは米BCスプリントの覇者。ダートメインの戦歴も母父Ghostzapperで芝で活躍の下地があるとして導入。実際に早い時期は芝で対応できる産駒が多い特徴にあります。
この馬も伝説となったあのボンドガール新馬戦で4着。その後は①③②①と安定。距離の課題はありますが、そこもこなせそうな母父ハーツクライ。延長と内枠がストレスを相殺すればチャンス大。
6.スティールブルー
4枠◎ 差し○ 重賞実績○ 血統○?
幸運の4枠を奪取した一頭がスティールブルーとC.ルメール騎手。実績・実力は折り紙付きで、新馬戦を2馬身半差で勝利すると2走目のアルテミスSでも3着。あのメンバーを考えれば及第点以上でしょう。
これだけ見れば確勝級のように見えますが、血統面では一抹の不安も。父ルーラーシップは相性が良いとは言え、母父スマートファルコンはダート馬と少し好走帯から外れていまる可能性があります。
軸として信頼しても良いのでしょうが、勝ち切るか(=人気に応えられるか)は疑問符が残る一頭と言えそうです。
11.テリオスサラ
7枠○ 先行△ 実績◎ 血統○
今回、いちばん期待したいのはこの馬。父はダービーを人気薄ながら押し切ったロジャーバローズ。その初年度産駒です。
少数精鋭でも勝ち上がった馬は安定して走るというのがこの産駒の特徴で、この馬も赤松賞2着と昇級でいきなりの活躍。祖父ディープインパクトの血が色濃く出ている馬と言えるでしょう。
7枠も悪くありませんから、先行は譲って差しの形となればチャンスは自ずとやってくるでしょう。
業務連絡と独り言…
とりあえず金杯お疲れ様でした。個人的には今年一年やっていく自信がつきました。今年一年、とりあえずはこの1ヶ月と小さい目標からコツコツと。
目標はビューを増やすこと。とりあえずこれを目標に頑張ります。
それでは!
ヒデ