新潟記念分析「適性は真逆?」
こんばんは、ヒデです。夏競馬は最後、これはもう何度も言っています。もう導入にはありきたりになってしまっています。ただ、新潟も一旦は最後。この後は10月に施行されるのみともう年末の足音が近づいてきています。そんな夏競馬を一区切りさせる重賞が新潟記念。サマー2000シリーズの最終戦ということになります(サマーマイルシリーズとサマースプリントシリーズは来週に最終戦が組まれています)。
毎年多頭数が多く、昨年は3連単70万円が飛び出した競走ではありますが、今年は14頭立。15頭以下となるのは2018年以来5年ぶり、13頭というのは2013年以来10年ぶりということになります。比較的頭数の揃わなかった一戦、果たしてどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。
早速見ていきましょう。それではよろしくお願いいたします。
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1.小頭数だからと言って堅実はない!波乱の要因は枠と脚質?
毎年荒れるといっても過言ではない新潟記念。これは小頭数だからと言って例外はありません。同じく14頭立となった13年には10人気のコスモネモシンが勝利、2着にも8人気のエクスペディションが、3着にも7人気のファタモルガーナが入り3連単は55万馬券に。同じく13頭立となった18年も13人気のショウナンバッハが入り3連単57万馬券が飛び出すなど、堅実とは程遠いレースとなっています。
なぜここまで波乱が生まれるのでしょうか。深堀していきましょう。これは「イメージと実際の乖離」ということが要因の一つといえるでしょう。開催後半となれば基本的に外枠が有利になります。これは揺るぎのない事実といえるでしょう。実際に8枠に入った馬は複勝率42.9%と高くなっています。
しかし、5枠6枠は馬券なし、7枠は3着が一度だけと外枠が相対的に不利に。逆に3枠4枠は複勝率30%を超えているなど、中枠気味のところが好走しやすいのです。これは意外にも内が粘り、三分どころが伸びるということなのでしょう。実際に上り最速の馬も好走していますので、中枠×差し馬が好走しやすいということでしょう。8枠と中枠を重視するべきだといえます。
2.同距離またはG1からのローテ以外はねらい目!?
サマー2000シリーズとして毎年施行されている新潟記念。やはり2000シリーズを転戦している馬が中心になることは間違いありません。特にやや間隔を開けた七夕賞や函館記念からのローテは特に好走しやすいローテといえるでしょう。
そのほか前走G1の高い壁に恥じ置かれた馬も好走慰謝し状況に。昨年安田記念16着だったカラテが激走。10人気を覆していました。このように、G1から来た馬は全頭着外であったにも関わらず好走していることになります。
では、どのような適性が必要になるのでしょうか。そこで重視したのは中山競馬場や阪神競馬場の内回りコースで好走している馬です。
例えば前述のカラテは東京新聞杯のほか中山競馬場のニューイヤーSで勝利、中山記念で2着となった経験があるように中山でも適性を見せていましたし、21年に12人気ながら勝利したマイネルファンロンは中山競馬場で2勝クラス、3勝クラスを突破しているように同じく中山競馬場での実績がありました。
阪神競馬場の適性においても、21年3着となったクラヴェルは同年のマーメイドSでタイム差なしの2着と阪神競馬場の内回りコースで実績のある馬が多く好走しています。
なぜこのような傾向になるでしょうか。これは上記の中山競馬場も阪神競馬場の内回りコースも直線が短く急坂があるという舞台。長い末脚で押し切る必要があります。その力は直線の長い新潟競馬場の外回りコースでも生きるということでしょう。上記の適性には要注意です。
3.長い末脚、ならばフランス型の出番。
新潟競馬場の特徴といえば長い直線だからこそ長い末脚が重要になってくるというのは前述の通りです。そうなれば台頭してくるのはフランス型の種牡馬たち。欧州ダンチヒ系やキングマンボ系ということになりますね。キングマンボ系は過去5年3勝、ダンチヒ系も1勝とかなり好調になっています。まさに長い直線で爆発しているということでしょう。
これはサンデー系の馬でも同様。長い末脚を使えるような血統が母父に入っているのであれば、馬券になりやすくなっています。まさに長い直線が生んだ要因で、コース形態からくるものですから、簡単には変わりません。今年も持続するものだと考えて検討をしていきまましょう。
4.該当馬
2.グランオフィシエ
内枠○? 先行○ 中山実績○ 血統○
全く人気はありませんが、激走妙味には十分過ぎます。長い脚末脚を使って伸びてくるタイプと合致していますので、一番の激走候補でしょう。キングカメハメハ産駒ですから好走条件にハマっているだけに期待です。
9.ユーキャンスマイル
外枠▲ 長い末脚○ 実績○ 血統○
実績豊富なキングカメハメハ産駒、こちらも再び適舞台で逆襲できる可能性があります。そもそも阪神の内回り重賞である阪神大賞典で勝利した経験もあるなど、このコースで合致するのは想像に難くないでしょう。期待できます。