東スポ杯2歳S分析「差しのバランス重視で!」
おはようございます、ヒデです。2歳王者決定戦へも1ヶ月を切ろうかというところで、東スポ杯2歳Sが行われます。過去10年の覇者にはイスラボニータ、サトノクラウン、ワグネリアン、コントレイル、イクイノックスと名馬目白押し。まさに名馬への登竜門となっているこの競走。今年は10頭がエントリー。はたして未来への切符を掴むのは誰でしょうか。その馬を探っていきましょう。
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1.今年もまずは差し狙い?
毎年お伝えしていますが、この競走は内枠が圧倒的に有利。過去10年7勝を1枠(4勝)と3枠(3勝)を挙げています。昨年も3枠に入ったガストリックが人気馬を差し切って勝利するなど、内枠・差しが決まりやすいレースとなっています。
このような傾向になるのはコースが替わるから。秋の東京開催はBコースで施行されてきましたが、今週からCコースへ変わります。これにより、幅員は3m程度狭くなりますが、傷んだ箇所はほぼ覆い隠される形に。結果、内枠が好走しやすくなるのです。
ただし、差し馬が有利な傾向は継続。それより加速しています。府中1800展開知らずとは言いますが、レース単体で見ると差しが強いということが言えると思います。これは近年さらに加速しており、昨年も逃げた二頭が止まる中差したガストリックが勝利、2着ダノンザタイガーと3着ハーツコンチェルトは追い込みで馬券になっています。
それでも33秒台の末脚をあまり出せていないところからも長い末脚持続力が必要になっていることを示しているでしょう。今年もこのタイプに注意が必要です。
2.波乱の少ないレースなのは実力優位だから?
堅実なレースでお馴染みなレース。過去5年で三連単万馬券は18年と22年の2度のみ。18年は三連単55万が飛びだし波乱模様でしたがその程度で、本当に波乱とは無縁です。
なぜこのような成績になるかといえば実力馬がその力を発揮しやすいから。では、どのような馬が"実力馬"なのかを見ていきましょう。
まずキャリアは1戦の馬が圧倒的。過去5年で区切ってみてもキャリア二戦目以上で勝利したのは札幌2歳Sを制したニシノデイジーのみ。それ以外の馬はキャリア2戦目ということになります。昨年もキャリア3戦目のダノンザタイガーをキャリア2戦目のガストリックが交わしていました。また、1勝クラスから来た馬も馬券になったことがないなど、キャリアは浅いに越したことはありません。
そして上がりが1位であること。これは当たり前のことかもしれませんが、素質の高い馬が揃う一戦。前走格の違いを見せている馬でなければなかなかここで通用するのは困難になります。できれば1位、せめて2位の上がりを出すのがマストでしょう。
3.速い持続でバランス重視!?
おそらく昨年とほぼ同じことを言っているかもしれませんが、過去5年はニシノデイジー以外父サンデー系で独占。元々ディープインパクト産駒の強い競走ですから、これも仕方ないことではありますが、このレースに至っては結論が出ています。
それが中距離サンデーの血。一昨年は推奨したキタサンブラックの初年度産駒イクイノックスが、昨年も推奨したジャスタウェイ産駒ガストリックが勝利と、この傾向はかなり強いものと考えて良いでしょう。昨年に至っては有力馬だったからとは言えハーツクライのラインが馬券内を独占。このような年もなかなか珍しいと思います。ただ、昨年こそ中距離サンデーの重要さを示していますよね。
それ以外であれば20年に2,3着を占め、昨年もダートからのローテで4着となったドゥラエレーデがいたドゥラメンテ産駒。525.9mの直線があり、長い加速が必要となる東京競馬場ですからKingmambo系の血は存在感を示してきます。重めの良馬場ならば余計でしょう。
4.該当馬
それでは東スポ杯2歳Sの該当馬をみていきましょう。
3.ファーヴェント
内枠○ 差し○ 上がり一位&新馬勝ち◎ 血統○
この競走と相性の良いハーツクライ産駒。新馬戦は今回と同じ芝の1800m外回りを長い加速を用いて完勝。
ハーツクライ×母父Street Cry(Machiavellian系)は昨年の覇者・ガストリックと血統構成が類似しており、同じ3枠。そして絶好調の横山武騎手。これはかなり注目のコンビです。
5.ショウナンランプタ
中枠○? 差し○ 新馬勝ち&上がり1位◎ 血統○
阪神芝2000mという先行有利のコースで差し切った馬というのは素質が高いことは間違いありません。しかも0.4秒差を付けているのですから、圧倒的。ここは追走が楽になってさらにパフォーマンスを上げる可能性もありますから見逃せません。
加速力が優れた母系にその持続をできるキズナ産駒ということで、このコースとの相性も良さそう。有力馬の一頭として期待です。
8.シャンパンマーク
外枠△? 差し○ 新馬勝ち&上がり1位◎ 血統○
今年のNHKマイルC覇者シャンパンカラーの半弟。新馬戦は中団やや前に構え最後の直線で外に出すとまさに"格の違い"を見せつけて2馬身差の勝利。素質の高さを魅せました。
ドゥラメンテ産駒からキズナ産駒に変わりましたが、同じく末脚を伸ばすようなタイプですので問題なし。逆に瞬発力に関してはさらに高いレベルになっている可能性がありますので注目です。
業務連絡と独り言…
今週もイレギュラーで申し訳ございません。本業との兼ね合いで早めに出せない時は判断しておりますので、このような対応になることが多いこともご了承ください。
とりあえず今週は2重賞で助かりました。
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