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京都大賞典分析「雨のバイアスで一歩先へ!」

 こんばんは、ヒデです。3日間開催ももう明日で最終日。両競馬場ともにあいにくのお天気模様となっていますが、20年以来3年ぶりの京都開催で行われる京都大賞典が施行されます。今日の雨が残り良馬場以外の施行となれば1990年以来33年ぶり。その時の勝ち馬がスーパークリークというのですから、時代を感じさせられます。今回は春の稍重~重馬場と阪神・京都を比較して分析していきます。
 それでは本日もよろしくお願いします。

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1.雨降れば先行圧倒的有利に?

 阪神では差しが決まることの多かった阪神競馬場開催。昨年は上り3F33秒台の末脚を繰り出したヴェラアズールが弾みをつけ始めました。しかし、京都競馬場開催では前が止まらないことも多いのです。それがうまくハマったのが2019年の開催。前が止まらず、3番手追走した11人気ドレッドノータスが勝利、逃げた6人気ダンビュライトが2着。馬連でも5万3千円オーバーの配当となりました。
 これは雨が降ると特に傾向が加速していきます。新生京都競馬場となった今年、芝の稍重施行が春の開催で3日間、17レースが施行されました。内14レースは先行馬が勝利し、逃げ馬が1勝。どれだけ前が有利になっているかがわかります。今回も開幕週の中での施行ですから、馬券になるのは前目に行ける馬が中心になるでしょう。

 そして枠のバイアスも顕著に出てきています。外回りに限定すると7・8枠の外枠が絶対優勢。8戦あった外回りコース施行されたレースの内5レースは7・8枠が勝利するなど圧倒的なものです。逆に1・2枠は連対(2着以内)は0。ほとんど勝負にならないといった形になっています。芝2400mも外回りで施行されますから、前に行ける外枠の馬が好走できそうです。

2.一足お先に西高東低!?

 京都競馬場で施行される京都大賞典。当然出走してくる馬も関西馬中心となっています。それを前提に話を進めると、遠征していないということが一つの条件になるといえます。
 京都競馬場で行われた過去5回、前走阪神競馬場で出走した馬は【 4- 1- 5- 7/17 】で複勝率58.8% とハイアベレージ。4勝もしていますから、完全に中心であると考えることができます。人気にはなりやすいですが、堅実ですから馬券の軸候補となれば阪神競馬場から出走してくる馬ということになりそうです。

 穴としてみるのであれば札幌競馬場から出走してくる馬が好走してきます。特に前走先行できた馬はそのまま好走する可能性が高く、前述のドレッドノータスや、レッドジェニアルは札幌競馬場で先行した馬ということになります。
 札幌競馬場はフルフラットで高低差が日本一少ないJRAの競馬場。それだけにコーナーで加速し、差し切られた馬が先行有利のバイアスの京都競馬場で穴を開けるというのが通例になりつつあります。今年は新生京都競馬場で芝コースもかなり綺麗な状態になっているため、やはり先行勢が有利になると考えてよいでしょう。

3.ディープ天国!?

 超シンプルですが、シンプルイズベスト。これ以上のことを言う必要があるでしょうか。….とここまで言ってしまうと分析の意味がありませんのでもう少し詳細に見ていきましょう。
 少し馬場が渋った京都競馬場はディープインパクト系の産駒が好走を連発。稍重×外回りコースではキズナ産駒が【 2- 1- 1- 3/ 7 】で勝率28.6%、複勝率57.1% 。さらにディープインパクト産駒も【 2- 1- 0- 4/ 7 】で勝率28.6%、複勝率42.9% と圧倒的な成績になっています(外回りコース芝2400mまで)。これは京都大賞典の傾向とも合致しており、過去5回でもスマートレイアーやサトノダイヤモンド(結果最後の重賞制覇)などが勝利していました。今年の京都初G1だった天皇賞春も結局ディープ系の1-2フィニッシュ。
 やはり今年も中心となるのはディープ系でしょうか。

 もう少し深堀していくと欧州系がフックとなっている可能性に言及しなければなりません。というのもディープ(含ブラックタイド)以外が勝利したのはハービンジャー産駒(欧州Danzig系)、キングカメハメハ産駒だったからです。欧州色が強いですよね。
 加えて長距離適性のない馬には大抵欧州系が入っていました。前述のダンビュライトも父はルーラーシップ、17年6人気2着のトーセンバジルもハービンジャー産駒でした。
 このように長距離実績か欧州系を含んでいないと厳しいという結果になっていることがわかります。組み立ていくためにはディープ系を探して欧州系を探してという順番になるでしょうか。

4.該当馬

 それでは京都大賞典の該当馬をみていきましょう。

4.ディープボンド
内枠▲ 先行○ 前走阪神○ 血統○
 
久しぶりに日本で迎える秋初戦。枠以外は完璧な気がします。距離が長くてはダメというらしいですが、私はそうは思いません。春に見せた天皇賞春の好走は京都に適性があるというということを示していますし、ディープ系は強い舞台ですから死角はなし。期待できます。

12.アフリカンゴールド
外枠○ 先行◎ 前走札幌○ 血統○

 ここは最後に復活できる舞台。先行できる馬ですが、天皇賞春の競走中止から完全に難しいところになってきました。それでも今回は分析で出てくる中では有利なところになっていましたから、復活の見込みは立ってきました。欧州の血が騒ぐような前残りの舞台ですからね。
 アイドルホースとなった自身に箔をつける勝利があってもおかしくはありません。

穴ならこの馬!
13.ゼーゲン
外枠○ 差し▲? 前走阪神○ 血統◎

 血統的には間違いなく合致している馬。春の阪神大賞典でも推奨して9着でしたが、推奨したと思います。それでも京都競馬場には合うディープインパクト産駒、差していければ好走できる可能性も高くなっていきそうです。

業務連絡と独り言…

 三日間開催はかなりハードですね。マイルCS南部杯もありますし、川崎開催もあります。久々にかなり厳しい週末になりました。ただ勝負レースもそこそこの的中もありましたのでやって損はない開催だったかもしれません。
 来週は三冠馬の戦いが始まりますから、これもまた全頭診断していく予定です。来週もお楽しみに!
 それでは
 ヒデ


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